木曜日の夜から、金曜日にかけてもあたしたちは、いつものようにメッセンジャーで話しをする。
あたしは、今日はほとんど1日中寝ていた。 彼は遅くまで仕事をしていたらしい。
おかへり。 ただひま。
いつもこうしてチャットがスタートする。 何を話しているんだろう?不思議と内容はあまり覚えてない。
今気になるのは、あるレトロなラブホテルの話題だ。 ほとんどこの話題ばかり。
行きたいねぇ。声出せるもんねぇ。
連れて行ってあげたいねぇ。
ねぇ、今日のお昼にね、思い出した。自分でしちゃった。
あらまぁ。
そんな話題が続く。 そうしているうちに、あたしはとってもシタクなってきて、 彼に言う。
したひです。
したひね。
うん。今したひの。
あい。どーぞ。
こんな事をしているうちに、masayaんち行けば良かったぁ。
ん?迎へにいかふか?
ほんと?
いいよ。
急にそう言う事になった。 と言っても、誘ったのはあたし。
今日は迷わずに来て、15分程で彼が到着した。 車に乗り込んで、そのまま、彼の家に行く。 煙草を吸って、そうして、ふたりでベッドに入る。
ねぇ。また来ちゃった。
1週間に4回ですか?
そですね。
来週は会えないかもしれないから、来週の分。
でも、すぐに消費しちゃうだろ?
・・・そうかも。笑。
ゆっくりする暇もなく、セックスする。 終わった後、本当は、このまま寝てしまいたい。 でも、そうすると帰れなくなるから。
ねぇ。たまには好きって言ってよね。
うん。でも、今言うと強制されたみたいだから、言わない。
ううううん。言わないんだぁ。ケチ。
そのかわり、ゆうちゃんも、たまには好きって言ってくれよ。
あたし、言ってるよ。毎日。 青い壁が好きだ、四角い和風電球が好きだって!
はひはひ。
そうやって、話してると、もう帰る時間。 ああ、やっぱり短いね。
来週逢えないかもしれないけど。
御盆の時も、確かそう言ってたよ。
あ、そうだねぇ。
送ってもらって、別れ際にキスをして、 来週は逢えないかと思うと、少し淋しいなぁ。
でも、メールもチャットもあるし。 きっと大丈夫。 ていうか、あたしきっと何とか時間作るだろうな。
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