cafe rilassarsi...むつみ

 

 

彼から初めての仲直り。 - 2004年02月23日(月)

前回の続き。読まないとわけわかんないと思うんで読んでちょw

声を上げ泣き続けて死んでしまいそうなほどしんどかったけど
泣き続けただけで死ねるわけでもなく。
泣くことに疲れ果てると自然に涙が止まった。
涙は止まったけれど、しゃっくりのような咽びと鼻水はなかなか止まらず
泣かなくとも泣いているようだった。

そんな時。二度と聞くはずもないと思ったひでくん指定の着信音が鳴った。
息を正し、深呼吸を1つして電話をとった。
ひでくんの声は穏やかだった。最後のお別れのつもりなのだろう。優しかった。

「泣いているの?」

そうひでくんは心配そうに言った。私は素直にうんと答えた。

「そっか」

多少落胆したような声でひでくんは言った。
あなたが泣かしてるわけじゃない。私が勝手に泣いてるだけだと言っても
ただの強がりにしか聞こえない。
最後なのに素直になりきれない自分が恨めしかった。
何をどう言えばわからず、しばらく沈黙が続いた。

ばつが悪そうにひでくんが切り出した。

「やり直したい…」

そして私への想いを1つ1つ丁寧に話してくれた。
その言葉には嘘偽りない愛が込められていることがひしひしと伝わってきた。

「俺、自己中だった。勝手だったよな。ごめん…」

ひでくんは初めて自分から非を認めてくれた。

「家のこととかも1人で頑張ってるんだもんな。わかってやれなくてごめん…」

私にはその言葉だけで十分だった。
がんばってることをわかってくれるだけでよかった。他には何も望まない。
助けてほしいとか救ってほしいとか思わない。
私はただただひでくんにわかってほしかっただけなんだ。
親のこと、自分のこと、わかってほしかっただけなんだ。

「みなのこと大好きだから離れられない…」

「愛してるから…やり直してくれ」

今まで別れ話がでてもやり直してこれたのは私が縋りついたから。
私が縋りつかなきゃやり直しなんかできないって思っていた。
初めてひでくんからやり直したいって言ってくれた。
うれしかった。ほんとに。愛されてるんだってとてもほっとした。

電話で話し続けて2人で泣いて笑って。私たちはやり直すことにした。
電話を切ったのは朝の4時を過ぎていた。

喧嘩なんかしなければよかったと後悔することも多いけど
私たち2人には必要な喧嘩だったのだと思う。
お互いの意見の違いを知れた。それをなくそうと2人で思えた。
そしてお互いがどれだけ必要な存在なのかということを知れた。

やり直しなんかできない。やり直すんじゃなくて
今までの軌跡にこれからの2人を重ねていくんだ。
がんばろうね。
私たちなら大丈夫。








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