ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2002年04月05日(金) おわりのはじまり(5)

終わりは唐突にやってくる

ヴィジョンを語るが、一日中一緒にいることはしない
よーするに本気で付き合う気なんかこれっぽっちもない
(それはおたがいさまなんだが)

寂しさを埋めてくれ、グチを言えて、躯をまかせられる
そんな相手が僕だったんだと思う

3ヶ月もたって新鮮さが失われていくと
お互いに面倒になってくる。
ましてや、時間的体力的にキツいのだ
逢うスパンも長くなり、疎遠になっていく。
最後は渋谷で逢った日だった。



まだ少し未練がある僕の手を振り切って
次の約束もしないでコンコースに消えていく。
「またね」
疲れたように言う彼女の言葉に
「また」がないことを痛感してモータープールに向かう

よし、次だな

期待をする気持ちと失った寂しさで、
泣き笑いのような顔で歩く。
こうして一つが終わり、そして始まった。

履き慣れた革靴しか持っていなかった僕は
新しいトレッキングシューズを手に入れた。



行ってしまうもの手の届くもの
境界で犬と月出会った


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