ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2002年03月28日(木) 昨日の夜

午前2時の関越上り線は順調に流れている
こんな時間に泣きそうになりながら
家に向かってナルディのハンドルを握っているのも
全部自分のせいなんだ。

一時間前に聞いたヒトミ@22の言葉は聞き慣れたものだった
「もう好きだっていう気持ちになれない。だから逢わない」
「当分、彼氏を作る気はない」

電話やメール、下手するといきなり連絡を切って
それで別れたとする、お手軽で修羅場を嫌う風潮のなかで
直接会って話すだけでもマシなんだが
それは埼玉北部の彼女が住むロフト付きの部屋に
自分が置いていた荷物を取りに行く必要があったこともある。

メールで知り合った中中の一般ではあるが
しょせんはテレコミの延長上。
気軽に関係を持って、好きでもないのに「付き合う振り」をしていると
誠意がないのがバレてきて愛想をつかされる。

いつものことなのだ
ていうか、大事な人がいる自分にとっては
かえって好都合、イイ潮時だった
変にしつこくされなかっただけラッキーなくらいだぜ。

「いつものことだ」
そんなことより明日の朝起きるのが辛そうだ、そっちのほうが心配
明日からはまた、何ごともなかったようにノーダメージで
新規の物件を探して仕込もう。それがパターンだ。
さあ、もう少しスピードを上げて家路を急ごう。

でも、ドアスピーカーから流れてくる
佐野元春の「彼女」を聴いていると
胸が痛くなって涙が溢れそうになるのは
なぜなんだろう?


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