ボクハウソツキ -偽りとテレコミの日々-
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午前2時の関越上り線は順調に流れている こんな時間に泣きそうになりながら 家に向かってナルディのハンドルを握っているのも 全部自分のせいなんだ。
一時間前に聞いたヒトミ@22の言葉は聞き慣れたものだった 「もう好きだっていう気持ちになれない。だから逢わない」 「当分、彼氏を作る気はない」
電話やメール、下手するといきなり連絡を切って それで別れたとする、お手軽で修羅場を嫌う風潮のなかで 直接会って話すだけでもマシなんだが それは埼玉北部の彼女が住むロフト付きの部屋に 自分が置いていた荷物を取りに行く必要があったこともある。
メールで知り合った中中の一般ではあるが しょせんはテレコミの延長上。 気軽に関係を持って、好きでもないのに「付き合う振り」をしていると 誠意がないのがバレてきて愛想をつかされる。
いつものことなのだ ていうか、大事な人がいる自分にとっては かえって好都合、イイ潮時だった 変にしつこくされなかっただけラッキーなくらいだぜ。
「いつものことだ」 そんなことより明日の朝起きるのが辛そうだ、そっちのほうが心配 明日からはまた、何ごともなかったようにノーダメージで 新規の物件を探して仕込もう。それがパターンだ。 さあ、もう少しスピードを上げて家路を急ごう。
でも、ドアスピーカーから流れてくる 佐野元春の「彼女」を聴いていると 胸が痛くなって涙が溢れそうになるのは なぜなんだろう?
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