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オオカミ

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2004年02月19日(木)
自分の願望

嫌な、夢を見た。
いや。むしろ悲しい夢だ。

以前、こんなことがあった。
俺の友達にKさんという人がいた。
その人はとても優しくて、そして純粋な人だった。
だが、そんなその人にも、大きな、問題があった。

純粋と綴ったのは間違いかもしれない。
彼は子供だったのだ。
自分のいいと思うことが、相手にとってもいいことだと思ったようで。
そのKさんにとっていいことを、徹底的に俺に押し付けてきたわけだ。
おせっかいはやめろといっても。聞かない。

そして、Kさんの難点は自分がいい人っだと思っている点だった。
要は自分に酔っていたのだ。
そして、そういう表現方法しか知らないがゆえに、
それを貫き通そうとして、
エゴだと、分かっているのに
相手が嫌がっていると
分かっているのにやり続けてしまったのだろう。

俺は彼と縁を切った。
その方がお互いのためにいいと思ったからだ。

さて、ここで問題だが何故、相手の考えがここまで分かっていたか。

それは、以前に、Yさんという人に俺も同じ過ちを犯していたからだ。
幼いときに。

人様から見たら、そんなに幼くない年齢かもしれない。
でも、俺自身はとても未熟で。
あのときのことが後悔されて、やまない。
あのときに戻れるなら…とも。

その彼の夢を見ていたのだ。Yさんの出てくる夢。
俺は傷つけた彼と和解をし、その頃の友達と
大団円で、酒を飲み交わす。

でも、それはただの夢で…。和解したと思ったのは夢で…。
願望が現れた夢だったわけで。
夢だと理解した瞬間、これほど物悲しくなることは無い。

俺は、Kさんを、許してあげようと思う。
次にあったら気楽に声を掛けてあげようと。
彼が、もし、俺のせいで、同じような夢を見ているとしたら。
それは、取り除いてあげるべきだと思うから。


先ほど、あの頃に戻れるなら…と綴ったが、
でも、こうも思うのだ。
その時、過ちを犯していたから、今の自分はここにいる。
あの時にで苦しんでいるからその苦しみがわかるのだと。
他のことも同じだろう。
生きている中のどこかで傷つけられたら、その分傷の形が分かるのだ。
だから、これからも俺は傷つきながらも悩み、
それでも、思うがままに前へ進んでいこうと思う。
たとえ、傷ついても、その先に何かがあるのなら、
それを見つけ出すのも悪くは無い。

今日の一口<傷つき倒れようとも何度でも前へ進もう>


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