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オオカミ

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2004年02月16日(月)
力をくれる本

今日「Itと呼ばれた子」という本をよんだ[幼年期]
読み終えた後、自分は泣いてしまっていた。
余りに苦しく、余りに痛い話だった。

母親から生まれ愛を注がれた子供が、
ある瞬間から、痛みと苦しみだけを押し付けられる。
生きていけてるのがやっとの状況の中で、
その状況の中だからこそ、生きる強さのあるその人。

そんな彼を本の中に見て、
生きたいと。本当に生きたいと思う気持ちほど強いものは無いのかもしれないと思う。

今の日本人の幾らかの人には
何故今生きてるか解らない人がいるだろう。
先が見えなくて動けない人もいるだろう。
生きるのが辛くなって、死にたいと思うような人がいるかもしれない。
そんな人にこの本は是非読んで欲しいと思えた。
必ず力をもらえる。そんな気がする話だ。

だから、あえてここで、俺は語らないことにする。
読む前に内容をここに綴るべきでもないだろう。
自分の好きな人に。自分を好きでいてくれている人に是非見て欲しい。


「何故僕だけこんなめに?」――母親に名前も呼んでもらえない。
”this boy(あの子)”から、ついには”It(それ)”と呼ばれるようになる。
食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、
暴力を振るわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう――
児童虐待の体験者が、その記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難を、ともなうものだ。
本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、
幼児期のトラウマを、乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。
          「It」と呼ばれた子 幼年期 著者 デイヴ・ペルサー
                          訳 田栗美奈子
出版社 ヴィレッジブックス


[今日の一言]<痛みも苦しみも昇華し生きていく力に変えよう>



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