月の輪通信 日々の想い
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久しぶりに家族総出。 窯の展示会をやっている神戸ポートピアホテルのギャラリーへ。 ふだん、百貨店のギャラリーへは何度も出かけている子どもたちもホテルの ギャラリーはほぼ初めて。静かなロビーの装飾や大きな回転ドアに思わずおのぼりさんになってキョロキョロしていたりして面白い。ちょっとしたおしゃべりにも声を潜めたりしてちょっと緊張モードだ。
展示会場にはちょうど実家の父母と神戸の伯父夫婦が見に来てくれていた。 最近実家の方の親類と顔をあわせる機会はとても少なくて、神戸の伯父さん伯母さんに会うのも数年前の実家のひいばあちゃんの法事以来か。 懐かしいお顔に出会えてうれしい。 伯母さんが 「ご主人さんの作品も見せていただいたけれど、こちらの作品もまぁ大きくなって・・・」 とぞろぞろついてきた子どもたちに目を細めてくださる。 そういえば子どもたちが4人勢ぞろいで伯母さんにお会いするのもずいぶん久しぶりだ。 「これは皆さんでたべてね。」 と下さった神戸の洋菓子の大きな包み。 「子どもたちの人数分のお菓子が入っているからね。一つはお供えしてあげてね。」 と付け加えて渡された。 かえって開けてみたら焼き菓子を詰め合わせた小袋が五つ分。4人の子どもたちと亡くなった小さい次女のための分。 「あの子も大きくなっていたらもう4年生なのよねぇ。ご近所にちょうど同じ頃に生まれた子がいてね、その子がこの春4年生だから。」 次女のなるみが入院していたとき、わざわざ病院までお見舞いに来てくださって頑張れ頑張れとたくさん励ましてくださった伯母さん。あの子が亡くなった後も何かと心に留めておいて下さっているようだ。 病院からほとんど出ることもなく、たった3ヶ月足らずで天へ帰ってしまった娘のことをちゃんと覚えていて、子どもの数に入れてくださる伯母さんの心遣いがうれしかった。
展示会場をでて、ちょっと寄り道。新しく出来た神戸空港を見に行く。 ポートライナーで着いた空港は思っていたよりずっとコンパクトな空港で、乗降客よりも見物客で混雑している感じ。展望デッキには家族連れの見物客が鈴なりで、なかなか飛び立たない飛行機をのんびり眺めて待っている。 実を言うとこの飛行場見物はアプコのため。この間アプコと話をしていて、アプコが飛行機とヘリコプターの離発着の仕方の違いをよく知らないらしいことが判明した。上の子達はぞれぞれに一度や二度は空港へ飛行機見物に行ったことはあったと思うのだけれど、末っ子の番になるとついつい手抜きしていたためらしい。 「わざわざ飛行機なんか見に来なくても・・・」と退屈して不満をもらすオニイに 「そう怒るな。君が小さいときには、飛行場にも行ったし動物園や水族館にも飽きるほど行った。なんとかマンショーもドラえもんの映画もイヤになるほどお付き合いしてあげたんだからね。」とコンコンと諭す。 しゃーないなぁと根気よく飛行機が飛んでくるのを一緒に待ってくれるのが、オニイの優しいところ。
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