月の輪通信 日々の想い
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2006年02月15日(水) 旧姓

旧姓で呼ばれる夢を見た。
夢の中で私の名を呼んだのは、子どもたちの友達のお母さんで、私の旧姓を知っているはずのない人なのに、夢の中の私は当たり前のように返事をしていたりして、なんだか不思議な夢だった。
思えば結婚して今の姓になって15年余り。
旧姓で呼ばれることも、旧姓の下に自分の名を書き記すこともなくなって久しい。
たわいない夢の一こまに長く慣れ親しんでいた実家の姓を呼ばれて、たったそれだけのことなのに、何故だかちょっと嬉しくて、今朝はとてもいい朝だった。
この間、実家からあれこれ食料品の詰まった嬉しい小包が届いたせいだろうか。
電話で久しぶりに実家の父母の声を聞いたせいだろうか。

習字の稽古に出かけた。
9月に習字を始めたばかりのアプコは、作品の端に小筆で書く自分の名前がずいぶん上手に書けるようになったと褒めてもらった。
中学生になって「かな」を学び始めたアユコは、自分の名を少し崩した行書で書く。近頃急に大人びた文字を書くようになった。
あっさりした漢字二文字の姓の下に、映りよく収まるようにと娘たちに命名したひらがな3文字の名前。
考えてみたらこの子らにとっても、いつの日か今の姓は「旧姓」になるのだ。せめて今だけ、やがて旧姓となる今の姓を大事に丁寧に書いて欲しいなぁと思ったりする。


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