月の輪通信 日々の想い
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2004年10月09日(土) 多忙の秋

9日、幼稚園の運動会が台風で流れた。
台風接近の報が流れてから、「雨天中止の場合は翌10日、それも駄目なら12日に午前中のみの短縮バージョンで行います」と早々と連絡が入った。
ありゃ、大変。
父さんの仕事のスケジュール、オニイとゲンの剣道の送迎方法、そして、幼稚園の行きかえりの交通手段などを、9日、10日、12日の3パターン、シュミレーションして頭を抱える。
誰を、いつ、どこへ送って、どこで迎えて、いつ、帰ればいいのか、いくら考えてもきりがない。
あかん、訳分からんわ。

子ども達がみんなうちにいる夏休みよりも、それぞれがあちこちでいろんな活動をしている秋のほうが、我が家のスケジュール表はぎっしりと埋まる。
アユコが毎月こしらえてくれる6人分の特製スケジュール表には運動会、お祭り、遠足、試合、試験、文化祭とさまざまな子どもの行事が目白押し。
芸術の秋には、父さんの展示会や陶芸教室の予定も集中している。
いつも送迎係に専念している母も、今年はPTAで何かと忙しい。
予定表には、ダブルブッキングどころかトリプルブッキングもあちこち目立つ。
「わぁ、どうしよ、また重なったよ。」
父さんと二人でああでもないこうでもないと予定をすり合わせ、やりくりして予定を決める。
誰かに「ごめんなさい」し、誰かに「一人でなんとかせい!」とはっぱをかけ、文字通り自転車操業で綱渡りのように予定を捌く。
なんだか、スケジュール管理の段階で、すでに「おなかいっぱい、勘弁して」状態。

子ども達が大きくなって、それぞれ学校や園で楽しい活躍の場を見つけて、
「おかあさん、絶対見に来てね!」
「○○、行ってもいいかな。」
「この日、僕、約束あるし・・・。」
とあちこちへ出かけていく。
「みんな一緒にGO!GO!」だった我が家の行動パターンが、そろそろ変わりつつあるのだなぁ。
こうして子ども達は少しずつ、飛び立っていくのだろう。
その背中を始終追い掛け回していることが、だんだんしんどくなってきている父と母。
そろそろ予定表には、子どもたちの送り迎えではなく、自分自身の予定をたくさん書き込む生活に代わっていかなくてはならないのだろうなぁ。

台風の進路は逸れ、明日はきっと運動会。
オニイは自転車で剣道の稽古、父さんは午後から抜けて仕事で出かける。アユコは帰宅後、お祭りの笛の稽古に出かける。
忙しい一日になりそうだ。
「組み体操、絶対見て欲しいねん。」
と、テルテル坊主を拵えて耳打ちしていくアプコのために、ビデオカメラをしっかり充電して観戦に備える。
そうそう、この子はまだまだ「みんな一緒」が嬉しいお年頃。
まだまだ多忙の秋は続く。


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