月の輪通信 日々の想い
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2003年12月31日(水) PC不調・・・そして遺言(?)

PCの調子が悪い。

かなり悪い。

年賀状作成のまっただ中というのに、しょっちゅう強制終了。

ピーッとか、カタカタカタだとか、ギギギギギだとか聞いたこともない音がしたり、見たこともない
警告画面がでたりして、まことに心臓に悪い。

いつも巡回している日記書きさんのHPも、最新記事が読めなくなっていたり、壁紙だけ表示し
てフリーズしたり。

我が家のPC顧問の義兄にも出動してもらっているものの、なかなか重症のようで、改善されな
い。

ある日突然、我が家のパソ君が忽然と立ち上がらなくなる日も近いのかもしれない。

せっせとバックアップを取り、その日にそなえるようにはしているが、とてもとても気が重い。

「このまま年を越すのかぁ。」

最近ネットデビューをしたオニイが傍らでため息をつく。

数年前、我が家にやってきたパソ君は思いの外、我が家の生活にしっかりと根っこを下ろして
いるようだ。



ネットを通じて出会ったたくさんの人たち。

お顔も声も知らないけれど、HPやメールの中で親しく心の中の想いを交えることの出来た
方々とのつながりが、PCという四角いブラックボックスのおかげでいつも保つことが出来たの
だというこの事実。

なんか、凄い事なのだなぁと改めて思う。



昔から文章を書くのが好きだった。

書いた文章を友達に呼んでもらうのも好きだった。

手紙もたくさん書いた。

返事をもらえなくても、手紙を書くのは好きだった。

そんな私にPCと言う道具は、新しい表現の手段を与えてくれた。

細々と書きつづった我が家の日常をいつも読みにきてくださる方がある。

「そうそう、そうなのよ」と相づちを打って下さる方がある。

そして、私のぐうたらな母親振りに「ほっとしたわ」と、笑って下さる方がある。

web日記を通して、本当に思いもかけない人との出会いの機会に恵まれた。

「とりあえずこれからの子どもにはPCぐらいは触らせておかなくちゃ・・・」と、購入したPCが、こ
んなにも主婦の日常に無くてはならないものになるとは、正直の所考えたこともなかったの
に・・・



何日か、PCの調子が悪くてネットにつなげない日が続いた。

ほんの数日のことなのに、海を隔てた遠い国を旅する人のように、自分だけが取り残されてい
くような空虚な想いに駆られて落ち着かない。

いつか本当にこのPCが本格的に昇天してしまう日が降って沸いたら、どうしようどうしようと不
安がつのる。

もう一息、がんばってくれよ、PC君。



気を取り直して、またポツポツとこの日記を綴っている。

ある日、そういえば「日々の想い」しばらく更新されてないなぁと思われる事があれば、もしかし
たら我が家のPCくんが本格的に昇天遊ばされた時かもしれない。

ネットというどこか掴み所のない媒体に支えられながらも、私が綴っているのは今日ここに生き
ている私の現実。

PCというブラックボックスのご機嫌に一喜一憂しながら、それでもとりあえず今日の日の言葉
を綴る。



・・・遺言めいた愚痴を綴って、今年最後の日記をしめくくる。

明日は新年。

穏やかな実り多い年になりますように。




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