Food for Thought
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2004年02月10日(火) 佐藤隊長のコメントに思う

今日アンテナに引っかかったもの−

 夕刊の三面記事に「イラクのことが『本当に好きに』陸自隊長がスピーチ」とあった。佐藤正久隊長が当初は予定に無かったスピーチで「イラクの人から温かい歓迎を受けてハッピーだった」「来てから三週間で本当にイラクが好きになった。イラクの食べ物も好きになり『太るよ』とイラクの人に言われた」と語って地元の市民を沸かせたそうだ。斎藤孝氏も言っているように、人は“好きになってくれる人を好きになる”ものである。援助してやる、ではなく、ともに汗を流してイラクを復興させるというスタンスで頑張って欲しいものだ。
 夜、筑紫哲也のNEWS23で、カンボジアPKOで自衛隊が現地に残したもの、というのをやっていた。道路を100km以上整備したのだが、アスファルトにしたのはわずか7km。その部分も3年後には壊れてしまい、映像では土埃がひどくて自転車の人たちはハンカチで口元を覆っていた。持っていったアスファルト用の重機は故障。部品が無くて修理出来ず、そのまま放置してあった。現地の人は「日本の自衛隊が来たのは覚えているけど、何をしたかは覚えていない」…
 イラクのTVでは『おしん』をやっているそうだが、日本の番組を放映する方が外交政策にずっと役立っているかもしれない。『ドラえもん』なんかで子供たちに夢と希望を与えて、次の世代を親日家に育てるような戦略を真面目に考えてもいいのではないか。アニメなどに限らず、日本にはクールな「ソフトパワー」がたくさんあるのだから、有効に利用して全世界に「日本ファン」を増やしていけば、いつのまにか「アメリカ帝国」に対抗できる日が来るかもしれない。



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