だらだら日記

2014年07月10日(木) LC外伝アスプロス編第1話感想

叔父表記で激しく混乱させられたロストキャンバス外伝アスプロス編第1話「瑕痕」感想。ラダマンティスのお父さんが兄で、クリスのお父さんが弟の兄弟でいいんだよな? ラダマン父は「伯父」でいいんだよな……? デフテロス編1話同様、誤変換に振り回されるぜ双子座外伝。

ラダマンティスの名字判明&従姉妹登場!
おおおおお、ラダマンティスが冥闘士になる前の過去自体は本編でちらっと登場してたけど、どういう家柄だったかまでははっきりとは登場してなかったから、これは美味しい。そして嬉しい。しかも、血縁者が登場するパターンは、トクサとルコさんに続く三人目じゃないかな。誰かもれてるかもしれないけど……あ、杳馬が思いっきりもれてたわ。多分四人目ですね、ラダマンティス。
ここでラダマンティスの姿がちょろっと映ったことで、双子座と翼竜の関係をネタとして採用してくださったかー!と大興奮し、ラダマンティスがごんごん話に絡んでくる展開になるのかと一瞬期待したのですが、実際には本当にお家柄だけ関係してただけで特にラダマンティス絡みの話になるわけでもないようでした。残念。
ここでラダマンが絡んできてくれたら、デフ=サガポジション、アスプ=カノンポジションの作りではないかという読みがますます固まりそうだったのに。つっても、基本的に私はLC双子座については原作双子の良からぬ部分の寄せ集めがアスプで良いとも悪いとも言えない部分の寄せ集めがデフだという微妙な見方してるんですが。(←相変わらずひどい)

冒頭の紅茶を差し出すアスプロスはとっても紳士風で、こういう面だけ見ていればそりゃあ雑兵たちからの評判も良くなるわと思いました。「ご安心ください」のあたりまでは、心強く感じられる系のキャラだよ。10ページ目にして既にアレですが。基本的に登場するたびに何かしら怒ってるのがアスプロスですが、今回も例外ではなかったようで、依頼人相手でさえカリカリしているアスプロスを見て「これでこそアスプロス」と妙にホッとする気持ちになりました。黄金聖闘士としてはありなんだろうか……。
でもって、相変わらずアスプロスの言うことって「もっとも」でもあるんだよね。ハス様外伝の時の台詞も、アスプの性の悪さを知ってる上に表情が表情だからすっごく悪いこと言ってるように見えるけど、台詞だけを傍から聞いていると多分それほどひどいことを言ってはいないと感じられるはず。シジフォス外伝の時なんかむしろ正論だったしな……。
今回のクリス相手のイラッとカリカリ台詞も、本当の願いが別にあるようなのにそれを言えてないクリスの様子に気づいては、刺したくなる気持ちも分からなくない。まして、この時点でのアスプロスはクリスが口を聞けないことすら知らなかったわけで。でも、まあ、ここにいるのがシジフォスだったら、多分もっと相手に気を使った言い方できたでしょうけどね……!(笑) 気が弱ってる時には会いたくない人だな、アスプロス。

パターン的には、クリスの願いは姉を亡き者にすることでも遺産の独り占めでもなく、昔の姉に戻ってもらい以前の関係を取り戻すこと……なんだろうな。前回のコカロとエマの兄弟が一滴前のアスプロス・デフテロス兄弟の写しであったように、今回のウルスラとクリスの姉妹は一滴後の二人の写し。二番目でありながら姉を差し置いて相続権を一任されたクリスは、アスプロスの考え方だとむしろ厭うべき存在になりかねないのですが、最後までアスプロスはクリスを守りきり任務を完遂することができるんでしょうか。それとも、正当な継承者でありながら姉に掠め取られているクリスの方に、奪われる立場の人間として感情移入しちゃったり? デフテロス編から続く物語ということから考えると、この時点でアスプロスは自分について、本来の双子座の資格者ではなく弟からその立場を奪い続けていた、むしろウルスラの立場と考えてそうな気もするのですが……。
今回の外伝は、物理的にせよ心理的にせよ、とにかく物を言えないクリスと、立場的に物を言うことを許されなかったデフテロスの対比も面白いです。一話目のキャッチーさはハスガード編やシジフォス編には劣るし、デフテロス編の時ほど一読してうっひゃっひょーな気持ちにもならなかったのですが(本音=ショタプロスください)、読み返すと構成や構造の部分が妙に面白いです、アスプロス編。
デフテロスは自身の外伝でエマの考え方を否定し、本編では逆にその行動に倣っていたのですが、アスプロスはこの物語の中で何を見、どう考え、どういった結論に至るのか。また、それは本編の彼の言動にどう繋がるのか。デフテロス編の流れが本編18巻の流れに沿っていたものだったように、今回の外伝がアスデフ兄弟の結末に沿う流れになるならば、ウルスラさんが残ってクリスちゃんが死に、ウルスラさん大後悔の流れになりかねない。できればクリスもウルスラも生き残る、クリスが望んでいそうな道に進んでくれるといいと思うのですが、ウルスラさんが大分かなり殺っちゃってそうなことを考えるとウルスラ生存ルートは難しいかなあ……。クリスが死んじゃったらその時点で任務失敗なので、完璧主義者のアスプロスにはぜひその一点だけでも守って欲しいですね。今「完璧主義者」と打った時、おもいきり後に(笑)とつけそうになったけど、勘弁してねアスプロス。

ウルスラさん、9ページ目の絵だとロングヘアーにドレス姿で、これは麗しい敵が来そうだと期待したのに、本人が登場したら髪は切ってるわ肩は出してるわで「畜生、違うだろ……!」と叫ばずにいられなかったです(笑)。見た目淑女然としていてやること怖い系のキャラかと思ったのに! 下にズボンはいてるからまだいいとして、はいてなかったらギルティギアのイノさん思いだすとこだよ……。
クリスの方はちょびっと前から見た時の髪形の感じがデリバリーの由衣さんを思い出させてくれた関係で、クリスちゃんは何も悪くないのに淑女とかけ離れた印象が生まれてしまった。クリス本人は本当に何も悪くない……悪くないのですが(汗)。あ、デリバリーだとユウさんの話が一番好きです。
ウォールデンの家は王も脅かすような略奪の一族ということですが、ラダマンティスはむしろ主を大事に思う忠誠キャラなので、その点で一族との齟齬が生まれたんですかね。十年前ならクリスが4歳、ラダマンティスが16歳。少しはクリスにラダマンティスの記憶もあるのかなあ。
ラダマンティスの姓が察するにウォールデンであることは分かったけど、名前が当時からラダマンティスだったのかどうかが気になってしょうがないです……。水鏡の前例があるから、冥闘士になる前は別名でもおかしくないんだよね。でも、トクサやルコさんのように前後で名前が変わってないことがハッキリしてるキャラもいる。改名してるのが明らかになってるのは、水鏡→アイアコスとバイオレット→バイオレートだけなんだよな。
ラダマンティスが改名してラダマンティスを名乗っているのだとしたら、冥闘士になる以前から彼を知っていて、ハーデスでもパンドラでもアローンでもなく第一にラダマンティスに忠誠を誓っているバレンタインの場合、彼の改名の覚悟を汲んでいるにしても最期くらい本名で呼びそうな気もするし。NDにワイバーンが登場していたら、LCラダマンティスの本名がNDワイバーンと同名になってたんだろうか。少なくとも、ミーノスは本名フェルメールでもおかしくなさそう。
今回、こうやってちょっとラダマンティスの過去に触れた関係で、外伝での水鏡再登場にまたちょっと希望の糸が見えたような。シオン外伝で登場してくれてもいいのよ、水鏡やトクサ。NDで水鏡先生がシオンと親友&シオンの知り合いのトクサがガルーダ船乗員ということで、シオン外伝なら水鏡登場しても違和感ないと思うんだ! そんでもってちょろっとでも回想でバイオが出るかもしれないんだ……! 頼んます!!

アスプロスの戦闘シーン、かっこいいです。
冒頭、任務服がスリーピースだったという新情報に大変ひゃっほーしてたんですが、戦闘時に上衣着てきてるのがもう……! それ羽織ってくる余裕があるなら聖衣つけてこいよと思わなくなかったけどもう! 任務服が一番似合う黄金聖闘士の称号は、ぜひアスプロスに与えたいです。そして多分一番似合わないで賞は童虎たん。当時この服の設定がなかったからしょうがないとはいえ、冒頭のイタリア派遣任務で私服だったのがいかんかったわ……。
ウォールデンの船をまるっとアナザーディメンションで飲み込んじゃうのもかっこいい。
クリスが口が聞けないと分かる時の一連の表情は、どのコマも全体的に可愛いです。こういうちょっと驚いてるような顔や、黙ってる時の顔は、デフテロスに似てるんだけどなあ。それ以外の場面はあまりにもドヤが……。あ、でも、冒頭のお茶を差し出してる時のような一見優しげな表情は、それはそれでデフにはちょっと難しいかなと思います。

今回のキャラ名、クリスを「クリスちゃん」と打とうとするといちいち「クリスチャン」で変換されるように、キャラ名はキリスト教由来なんでしょうか。ウルスラは聖ウルスラか。
でもキリスト教詳しくないから、エアハートも何かそれに絡む名なのかどうかは分からぬ。技は十字架様だし、キリスト教に絡めた感じだけれど。
そもそもなんでエアハート……というか冥王軍ははウォールデン家に口出してるんだと思ったけど、思い出しなさい7ページ目を。4コマ目に描かれてるのは誰ですか? ラダマンティスですよね? 何の縁もなくしゃしゃり出てきてるわけじゃないのに、今日読んだばかりの冒頭すら忘れるこの脳みそをどうしてくれようか。
ラダマンティスはこの一件を知ってるのかな。彼の与り知らぬところで、彼の帰り道を断つために双子神やパンドラ様が仕向けてる可能性もあるとか?
なんにせよ、少女と青年の組み合わせが大好物なので、次号もとっても楽しみです。

今月の別チャンボイス、内容からして明らかに7月号感想じゃないので、みんな6月号掲載のデフテロス直筆QUOカード狙いだっただろうにと同情の念を禁じえないのですが、二本載る感想が二本ともLCで、しかも過去の投稿ってことは、よほどデフテロスプレゼントの時の投稿が多かったんじゃないかと思いました、熱意あるファンが多いんだな〜。


今月の別チャンも楽しみにしてる作品はどれも面白かったのですが、スピーシーズドメインの活き活きとツッコんでる風森さん&ツッコまれて嬉しそうな大機にによによしている六花&羽井さんにこっちがによによしました。
みつどもえも相変わらず可愛いし、こぼれ話連載が楽しみ。
あと、少年Yで柚希ちゃんがすごく良かった。
こんかつちゅうは、ベスのポテンシャルを恋窪がつぶしてることが判明して憎い。しかし恋窪に恋してるベスが可愛いのだから憎みきれぬ。おのれ。
9デイズワンダーは順当にまとめに入ってそうで寂しいなあ。もうちょい色んな都市伝説をベースにした一話完結話を見てたかったんですが……。


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