だらだら日記

2014年04月07日(月) デフテロスの世界

LC外伝、月刊になってから質が安定してきたし、特にここ数編はより面白くなってきているなあと思えた理由に数日前に気づいた。
なんとも単純な、なぜ気づいてなかったか不思議なくらい分かりやすい理由。
読者視点で話の導入を果たすキャラがいなくなってたんだ……。
週刊時代は時にサーシャのような本編のメインキャラやラカーユのような本編ではサブ状態のキャラがそれを担っていたりしつつも、基本的に新キャラ(しかも大抵年若)がそういう役回りだった。で、フローライトもラカーユも可愛いけどもっとキャラ絞った方が良いんじゃないかな〜と思えたりしてたんですね。

月刊後も、童虎の時は依林ちゃんのような説明を受ける役が登場していたり、レグルスの時はコナーちゃんが登場していたり。ただ、コナーちゃんはペフコちゃん以上に話に食い込むキャラだったから、もう一人の主役状態でメイン度高かった。アヒンサーはちょっとメイン度下がってたけど、それほど若くもないのとアスミタと旧友ということでこれまでのパターンともまたずれて感じられた。

そうは言っても、新キャラの導入役は必ず登場していたところへ、新キャラが最後まで出ないアルデバラン外伝1話ですよ。
冒頭がテネオ。まずこれが良い。ある意味ラカーユ同様、本編に登場するキャラを深めるための物語っぽく見える導入だけど、ラカーユと違って主人公がテネオなのだから導入のためだけのキャラにはなっていない。テネオの説明や行動より聖域の状況は読者に明かされるけれど、全くの無知であるキャラを読者視点のキャラとして説明を受けさせるパターンとは大きく違っている。これは、それこそ外伝も9巻目まで来たことでそういった無駄な説明を省くことが出来るようになったからかもしれませんが。
幼いセリンサが一見従来の読者視点にあたるキャラのようだけど、彼女は彼女でクレタ島の知識をハスガードに与える説明役を果たしているし、登場が一話目の最後の最後なのでやっぱり従来のパターンからはずれている。
コル・タウリ先生という新キャラは登場するけど、やっぱり読者視点ではないしね。

シジフォス外伝なんかもう、本人が年若キャラポジションでの登場しやがってるんですよ。当然読者視点で説明を受けるキャラ云々とは無縁。そりゃ、感情移入しちゃうという意味では読者視点を担うキャラだけどさ。
アルケスさんといったメインの新キャラは登場するし、テアニスのような非メインのちょい役新キャラもいるけれど、敵も味方も新キャラというノリは無くなっていた。おかげで、ハスガード様とアスプロス、イリアスさんといった既存のキャラとの人間関係について深めたり明かされたりする物語になっていた。

で、デフテロス外伝です。
これはもう、きたわー。
新キャラ、一切無し。新しい舞台、無し。
デルフォイはシジフォス外伝で既に出ている場所だし、基本の舞台は外れであっても聖域内。
キャラクターも、二話目以降で新キャラが登場する可能性はありますが、一話目で一切登場しないという初めての作り。(雑兵や亡霊はパーソナリティがないものとしてノーカウント)
パターン化されたこれまでの外伝と大きく物語の作られ方が違うんですよね。しかも、それが「話面白いわー」という単純なものではなく、デフテロスの世界の狭さもきっちり示していてよくよく考えるとせつなさ乱れうちでもあるという。デジェルさんのような読者はとっくに知ってるよ!なキャラでさえ、デフテロスは会ったことがない……一方的に見たことはあっても接点のなかったキャラなんですぜ。
この聖戦開始二年半前に、やっとデフテロスの世界は広がろうとするんだよなあ……。


たまりにたまっていた雑誌を解体処分しました。
いちごとボニータはアンケート書けてなかったので解体は後回しにしたのですが、毎回毎回面白かった作品3つで悩む。ボニータはそろそろ悩まなくなったけど、いちごはまだ悩む……。
VANITASが興味深くはあったのだけど、今回最終回だし話はよく分かってないしという状態で面白い作品に入れる勇気はありませんでした。大日本サムライガールと怨結びが結構良かったからその二つを選んだけど、ぽかぽかばんぱいあはREDの出張版から結構好きだったから、ぽかぽかバンパイアでも良かったな。
ボニータは、天空の玉座も最近好きなので三つ目に悩んだ。あなたに花をにしたけれど、意外と最近ボニータがどれも面白くて参る……。


 < 過去  INDEX  未来 >


いね [MAIL] [HOMEPAGE]