2014年01月10日(金) |
LCシジフォス外伝3話感想 |
相変わらずLCの射手座の弓はけつパーツ丸ごと使うのかロストキャンバス外伝シジフォス編第3話「弓と弦」感想。
言われてみるとそりゃそうだすぎる異母兄弟という設定。 イリアスさんとシジフォスって年の差すごいけど、恥かきっ子の可能性しか考えてなかったぜ! イリアスさんとシジフォスの兄弟設定が明らかになる前には、実の兄弟は無理でもせめて義理の兄弟設定だけでもと願ったことはあったのに、異母兄弟という発想だけはなぜか忘却の彼方だったぜ……! つまり、レグルスの外見については、父方のお祖父ちゃん系統の血が濃く出てるってことになるわけですね。で、イリアスさんはお母さん(レグルスからするとお祖母ちゃん)似。シジフォスは父親似で、イリアスさんとは似てない代わりに、父親似のシジフォスと祖父似のレグルスがよく似てるってことになるわけか。
今回のカラー扉もかっこいい。 でも、射手座冥衣のシジフォスはアラサー(夢界に囚われた時のシジフォスの実年齢)か若くて二十代半ば(回想シジフォスの年齢)という頭がこっちにあるからか、聖衣シジフォスも13歳には見えないなあ……。外伝の本文だとわりと13歳っぽさ強いけど。でも本編のシジフォスよりは若く見える。これがハスガード様だと、髪型で描かれてるのが何歳くらいのハス様か分かるんだけどなあ。 本文部分のカラーは、アルケスさんのカラーリングも分かって嬉しい。金髪+赤目な感じなのか。
シジフォスと「未来」との描き方、好きだなあ。 悪い未来から目を背け、そんな未来が来るはずないと逃げているだけでは、クリアできない。居心地のいい今へ依存するだけでも駄目。望まぬ未来を受け止めて、その先に希望の道を繋げることで、やっと黒い射手座は掻き消える……。この流れ、すごくかっこいい。 シジフォスなりの結論を得るまでの冥衣サジタリアスは血の涙を流しているけれど、戦い終える頃には前回のハス様&アスプの幻影同様、アルケスさんと同じ紋様が顔に浮かんでるのも上手いなあと思う。 冥衣サジタリアスの言ってることって、ほんと本編での出来事を見事に言い当ててるんだよなあ。 ハスガードとアスプロスは、シジフォスより先に命を落とす。 聖域におけるシジフォスの居場所も、一時は自ら無い(許されない)ものと考え、自害を望む。 イリアスさんも聖戦が本格的に始まる前に命を落とすから、当然その信頼も直接的な形では無くなる。 冥衣サジタリアスと対峙する「今」のシジフォスが望むものは確かに、未来のシジフォスは得ていない。……でも、今に至る前のシジフォスの、今も根っこで望んでいるものは、未来も今もけして失われてはいないんだよな。自分がイリアスの弟だったと知ることで、それを囁かれることで見失っていた、聖闘士の志望動機。自分の居場所ではなく、大事な人たちの居場所を守るという願い、そのための力。 黄金聖闘士が220話であげた言葉は、他の人のはどれも「自分の○○のため」にも「誰かの○○のため」にもなりうるものだったけど(一応ジェミニの『己』も含めて)、シジフォスは「テンマの切り拓いた道」と「シオンと童虎たちの作る未来」で、「道」も「未来」も最初から「自分の」という言葉が上につきようもないものだったんだよなあと、今日になってやっと気づきましたわ。当時はあまりにも自分中心な双子座にひたすら慄いていた(笑)。
シジフォスがイメージする最強の12人に、きっちりシルエットで加わったエルシドさん(とマニゴルド)頑張ったな!(笑) シジフォス13歳は、当然将来的にも獅子座はイリアスさんだと思ってて、魚座もルゴニス先生が継続すると思っているのが、シジフォスの視点に物事おさまってて面白いなあと思う。これがイリアスさんだと、自分の病気のこと知ってるから獅子座は欠番状態、ルゴニス先生だと魚座がアルバフィカになってそうな気がするわ。まだ血の儀式は始めてなくても、その予定自体はあるだろうし。あ、あと、必殺技効果入れ忘れたからなのか、イリアスさんの右腕がないことになっててちょっと怖い(汗)。 このイメージ映像、ハス様は可愛いって感じだけど、アスプロスは壮絶に美人だな〜。なんだかんだと顔面偏差値が違うのだな……。ハス様は男前だけど、きれい系の顔立ちってことだと断然アスプに軍配が上がります。あとエルシドさんは整いすぎてて地味系になってるイメージ。カルディアさんは顔立ち自体はすごい整ってるけど表情に性格が出て若干偏差値下がってる人。異論は認める。
シジフォスとイリアスさんの再会場面の回想、シジフォスの年齢が外伝でのものより更に若いから、ショタ度も更に上がってる。で、この時点のシジフォスでやっと外伝レグルスと同じくらいの年に見えるってのは、どうしたものか。シジフォスが大人っぽいのか、レグルスが子供っぽいのか。両方か。両方なのか。 弟キャラでありながら、シジフォスにレグルスほど子供っぽい雰囲気がない理由は、今回明かされたイリアスさんとの関係で分かったような。ずっと兄がいることなんて知らずに、友達の面倒見るお兄ちゃんポジで育ってたから、なのね。ちょうどテンマが一人っ子でも孤児院でお兄ちゃんポジだったように。 最初にイリアスさんに会った時のシジフォスだと、10歳レグルスより幼く見えるくらいなんだけど……。本当は、聖闘士を志願するきっかけの襲撃と、イリアスさんに預けられるまでの間がそう空いてるとも思えないのだけどなあ。基礎修練をしてから才能があると判断されたら黄金に師事する流れなのかなあ。でも、アスプはこりゃもう双子座確定だろと目されてる状態で、他の候補生と混じって修業してたしなあ……。 自分が聖闘士を目指すきっかけになった憧れの人に指導してもらえるってだけでテンションすごいことになりそうなのに、更にそれが血縁者ときたら、目通りかなった時のシジフォスの真っ赤な顔もいたしかたない。セージ様からイリアスさんが自分の兄だと知らされた時のシジフォスの様子もすごくすごく見てみたいのだけど、そういうのは好きに妄想しろってところでしょうか。 それにしても、シジフォスも兄がいることは知らない、イリアスさんも知らないって言うなら、そのまままわりにも秘密にしてたら、シジフォスがよけいなプレッシャーを覚えることもなかったんじゃないかと思うのは私だけか……? シジフォスのお母さんが後添いとかならセーフだけど、略奪愛だったりしたらえらいことになるぞ。
イリアスさん、聖域を離れる時、一応シジフォスにも声かけてたんだなあ……。でも、シジフォスは聖闘士として自分の道を進むことを決めていたから話には乗らなかったってことになるのかしら。 そしたら、一人は寂しそうなので……とでも言って、アルケスさんが付き合ってくれたりするのかしら。 次回、病気について説明するかどうかも気になるところ。 あと、レグルスの出番があるかどうかも気になるところ。 イリアスさんとの再会の場面で背中向けてるイリアスさんを見てたら、レグルスとシジフォスの最初の出会いではレグルスは体育座りして背中向けてる状態だったんだよなあと思い出してしまった。ので、レグルスとの出会いでしめてくれたら嬉しいんだけどなあ……。
シジフォス外伝面白いけど、どちらかと言うとストーリー展開で魅せる話というよりは、シジフォスの心情の変化を描く話になってるから、物語の面白さとしてはハス様外伝の方が断然上だなあと思いました。 プラスして、実はこういう設定でした・過去でしたというネタ晴らしの回想シーンが一本の話になってるような印象もあったり。それこそ本編18巻の双子過去話の時のような感覚というか。 でも、戦闘もあるけど第一に主人公の成長が主軸に描かれてる話は、これまでの外伝に全くその傾向がなかったわけじゃないけど、シジフォスのこの外伝ほどではなかったので、新鮮な気持ちもあったり。 なんだろう、この懐かしいような新しいような不思議な気分。
冒頭にも書いたけど、LCの射手座聖衣って本当にけつパーツがそのまま弓になるんだなあ……。原作だとけつパーツに弓をくっつける形だったと思う。 魚座聖衣が、LC本編で原作と違う形になってたのが、外伝では直っていたので、射手座の方も原作に沿わせる形になるかもと思ってましたが、シジフォスのけつガード甘いのは譲れないことなのですね。 LCOVA版だと、翼に付属する形になってるんだっけ、弓。久々に見たいなあ。 サブタイトルの「弓と弦」って、回り道と近道の意味なのか、本当に単純に弓と弦そのものを指すのかよく分からぬ。今まででいちばんサブタイの意味が分からぬ……。 自分は日本人だから、魔除けの弓弦鳴らしが連想されたけど、多分ちっとも関係ない。 あ、あれか。シジフォスは自分自身が「矢」となるのではなく、「矢」を飛ばすための「弓と弦」であろうということか。だったら納得。話の内容にも沿ってる。なるほど、なるほど。
と言ったところで、こっからは聖域に文句たれまくるよー!(笑) 本編だけ見ると、聖域側はアテナの計略(ハーデスと共に人間の家族として生きることで聖戦とめよう大作戦)について全く知らない風だったけど、外伝だと確実に知ってなきゃおかしいだろこれって展開になってますが、その辺の帳尻はどうなるんだろう。 聖域が一般人立入禁止だったらアローンとも聖域に連れてくるわけにはいかなかったのかと思うところですが、聖闘士候補生になろうとする前のシジフォスが聖域内で住んでいたってことは、聖域関係者の身内だったら聖域内に居住が許されてるということだもんなあ。イリアスさんの弟だからではなく、イリアスさんの父の身内として聖域にいたのだろうと思うけど、下手したら父母とも死んでいてもおかしくなさそうなシジフォスさんが、それでも聖域内の居住区にいられたのなら、アテナの身内のアローンだって聖域に住まわせる手もあったんじゃないですかね……。それとも、あの時点のシジフォスは、聖闘士は目指さないまでも雑兵になることは決定事項だったということなのかな? あるいは、アテナに人間の家族がいる状況が、聖域にとって望ましくないものだっただけなのかなとも思えてくるのですが。外聞悪い、みたいに。ロザリオを外してた時のサーシャの様子からして、それまでの生活は全部捨てるよう言われてそうでもあるし。テンマが聖域にきたのは時間差で、かつ童虎がそうと知らなかったからOKだったけど、アテナを見つけたその時にテンマも一緒についてくると言い出したら、聖域が受け入れを拒否してた可能性もあるんだろうか。OVAだと、テンマは半分くらい事情を知りつつ、シジフォスを信じてサーシャを預けていたけれど、原作を読んでいるだけだとテンマはサーシャが聖域にアテナとして迎えられたことはまるで知らない様子なんだよね……。 あと考えられるのは、サーシャがアテナとしての戦いにアローンやテンマを巻き込ませたくなかった可能性かな。サーシャ自身は自分がアテナだという説明は受けた上で聖域に入ったようだから、危険に二人を巻き込みたくないと思ってあえてアローンとテンマはイタリアに残した可能性もある。未覚醒で記憶もなかったから、ハーデスと家族になろう作戦のことも忘れていて、結果としてアローンが器として冥王軍に見つけ出されるのを防げなかったとか? でも、シオンとの会話を思うに、成長したサーシャはアテナとしての記憶も結構持ってるみたいだしな。計略を思い出した時点でアローンの保護を持ちかける手もあったんじゃないかって気もしてくるな……。そしたら、アルケスさん経由で中身は知らないまでもアテナに何か計画があることを知っていた聖域が、ああこのことかと思いついてたかもしれないし。 ひょっとしてアレか。シジフォスがアテナの計画を妨げたのって、サーシャをアローンの元から連れ去った件じゃなく、計画があるというお告げをさくっと忘れたことだったりするのか(笑)。 とかなんとか、アローンも聖域に連れてけばよかったんじゃないかな!という思いを深めさせられるシジフォス外伝でありました。サーシャを聖域に保護しなければ冥王軍に殺されていただろうってのは確かだから、そこまではしょうがないと思えるけど、アローンも一緒に連れてかなかったことまでは説明ないからなあ……。アローンを連れていかないことで良かったことって、輝火の心が救われたことくらいじゃなかろうか。
* 魔法少女・オブ・ジ・エンド、ようやく警官が姫路について引っかかってたことについて、伏線回収してきましたな! 運動靴を履いていたのは、この先起こることを知っているから外で動けるよう準備してたってことになるのかなあ。 でもって、つくねラスボスに見せかけてラスボス姫路という予想は当たってたということでいいのか、更に裏があるのか……。つくねについては、もう十分すぎるほど良い子ってことでいい気がするけど、今回の話を見てると姫路もまだ駒に過ぎない可能性ってのはありそうだし。
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