だらだら日記

2013年12月11日(水) LCシジフォス外伝2話感想

今月も年長組の可愛さ炸裂ロストキャンバス外伝シジフォス編第2話「神託」感想。

そう言えばシジフォスの担当テーマは「未来」だったっけか。
本編の描写があんまりそんな感じしないというか、「盾」発言や「アテナの愛は希望」発言の印象の方が強いせいで、他キャラと比べると本編220話の「〜のため」という理由と本人のテーマとの結びつきが弱く感じられるシジフォスですが、後進の聖闘士たちやアテナを守ることは取りも直さず「未来」を守ることそのものであったのだなと思いました。
この、「〜のため」が原作と違ってバラバラなのが、私本当に好きなんだ。一つの理由のために集える原作の黄金聖闘士たちももちろんかっこいいけど、似たような場面を持ってきてもそのまんま同じ台詞や内容にしないでLCアレンジが入るところとか、すごいツボで。同じ台詞の時も発言者を同じ星座にはしなかったり、同じ星座にしても状況をずらしたりしてて、LCの世界に昇華してる感じが好き。全部の元ネタが分かったらもっと面白かったりするんだろうなあ……。「バラの葬列」という言葉は原作にも出てたけど、花葬列という言葉は雑誌掲載時のアオリにあった言葉だというし、とてもじゃないけど追いきれない(汗)。
話がそれたよ。
「〜のため」にそれぞれの理由があるのが、すごくLCらしさを感じられて好きです。個々の大事な理由のために戦える、というのが。
シオンと童虎については、該当の場面でそれぞれの理由が語られないけれど、自分の中では童虎については「仲間のため」に動いていた人、というイメージです。弟分のテンマのために必死に行動していたり、友のために動くテンマを良しとしていたり、外伝でも仙境の同胞のために戦っていたから。
シオンは、やっぱり「鎹」のイメージが強いなあ。「繋ぐため」。シオンの外伝は戦後話になるんじゃないかと思ってますが、どんな内容の話になるんだろう……。命を落とすところで終わったりしたら、現時点では幻のふしぎ遊戯白虎編ラストみたいな感じで、私は泣いてしまうかもしれん……。いや、普段の外伝から泣きまくりだけどさ。

で、そんな感じに外伝では本編の彼ら以上に「○○のため」の「○○」を主軸として物語が作られていて、キーワードとなって出てきてたりするけれど、シジフォス外伝でその「未来」が悪いものに傾くかもしれないものとして出てきたことに、ちょっと驚いてたりします……。220話のシジフォスの発言を、「どんな未来であれ未来のために」という意味じゃなく、「良き未来のために」というイメージで見てたから。
いや、前回から神託の話は出ていて、冥衣射手座も出ていたから「悪い未来」について語られてはいたけれど、そもそもシジフォスが220話で「未来のために」って言ってたことからすっかり失念してたし。あと年長組の可愛さに目がくらんでた(笑)。ので、今回になって初めて驚いたという。
でも、デジェル外伝で、キーワードとしての「夢」は叶えたい希望・理想ではなく、寝る時の「夢」という意味合いで出てたから、それに比べたら「未来」という言葉の意味そのものは変わらない分こっちの方がまだましなのか……。あ、デジェル外伝も言葉としては寝る時の夢として出てるけど、テーマとしては叶えたい夢の話だと思ってます。

とりあえず冒頭感想から。
シジフォスの傷が癒えてないこと思うと、これが黄金になってからの初任務ということのようで。レグルス同様の初任務シリーズ可愛すぎんだろ。全員の初任務見てえよー!
「デルフォイの書?」と聞いてる時のちょっと眉根寄せた顔がめちゃ可愛いよシジフォス。シジフォスは困り顔がある意味いちばん映えるな(笑)。
初任務といっても、結局シジフォスのためのお使いでしかないこと思うと、なんだかんだ大事にされてるんだよな、シジフォス……。乗り越えられなきゃそれまでということで、厳しいっちゃ厳しいけれど、このままだと壊れかねないこと思うと、乗り越える機会を与えられてるだけいいじゃないかと思っちゃう。
……と、聖域のせいで壊れちゃった気がするレグルスとアスプロスのファンとして羨んでみせますよ、と。
レグルスはまだ、壊れてると言ってもその欠損は人と生きていく中で取り戻せたものだと思うし、聖戦で命を落とさなければ「この子怖いわー」な部分は変わっていったんじゃないかと思う。それこそ可能性を感じさせる子だった。
でも、アスプロスは、本当に予言に振りまわれたまま死んじゃった感じがしてな……。デフテロスを凶星とする予言にも、二番目が一番目の寝首をかくという言葉にも。もちろん、後者は杳馬の吹き込んだある種のデマなのだけど、ありうる未来として受け止めちゃったことには違いない。
それでも、その神託に本当には振り回されない道を進めたかもしれないのに、結局それができなかったアスプロスのこと思うと、なんかもう無性に泣けてきちゃうんだよ……。他人の決めた未来を信じないと言うなら、その未来を「定め」として見る人たちから離れて生きることもできたんじゃないのかな……。
でも、アスプロスは定めを定めとして見る人たちの中で生きて、自分が力を得ることでその見方を変えさせる方向にしか、頭が向かなかった。年齢のことを思うと、聖闘士以外の道を選ばなかったこともさしておかしなこととは感じないけど、聖闘士として叶えたい理想がデフテロスを救うため以外にあったのかもしれないけど、それでもどうしたって違う道を進んでいたらアスプロスはあんな死を迎えなかったんじゃないかって、思わずにいられない。
「他人の決めた未来を信じない」というアスプロスの言葉は人の評価にさらされるシジフォスに力を与えてるし、シジフォスの「未来をアスプロスたちと作りたい」という言葉もアスプロスに響いていたのに、結局どちらの言葉も現実にはならなかったことが悲しい。
だけど、アスプロス自身は、デフテロスとの約束を守れなかったことを痛みと表しながらも、自分の生き方に悔いはないと言い切っちゃってるんだもんな……。強がりでも本音でも悲しいよ、本当にお前ってやつは……。

ちっとも全く冒頭感想にならずに9ページや10ページに感想飛んじまったので、再び1ページ目に戻って。
「聖戦」は「神々の大いなる争い」だから人にその行方は分からないというイリアスさんの台詞がかっこいい。と同時に、アテナの謀を聖域が知る由もなかった理由付けにもなってますね。本当に、知ってさえいれば聖域の掟を歪めてでもハーデスの器を人として生きさせることもできたかもしれないのになあ……。
デルフォイの守り人……ピューティアの中心にいる人がアルケスさんみたいだけど、本当にこの人がレグルスのマーマだったら、結構イリアスさんとは年の差カプなのかも。
「新しき射手座の聖闘士として」という台詞は真っ当だけど、「英雄の弟として」って台詞はプレッシャーだと思うぞ、セージ様……。あ、でも、この後「教皇の弟子」といちいち枕詞がつきそうなマニゴルドを育てることになるんだと思うと、なんか可愛い。周りがプレッシャーかけてきそうなマニゴルドを、親目線で見てるセージ様可愛い。こうやって16年前の状況見てると、やっぱりマニゴルドが拾われたのはシジフォス外伝より後の出来事なのかなと思えてくる。この時点でマニがいたなら、アルバちゃんみたいにちらとでも出てきそう。

4ページ目のイリアスさんが、咳ごまかそうとしてるのが切ないな。人前ではできるだけ口開けんと咳してたのか……。
イリアスさんは、結局どうして獅子座の聖衣は返さずに聖域を離れたんだろう。やっぱり奥さんはアルケスさんで、息子のレグルスが獅子座の聖闘士になることまで見えていたから? 戦える限りは自分が獅子座として戦おうとしていたから? 自分の病をシジフォスをはじめとする後輩たちに知られたくなかったから?
イリアスさんが病気だと誰も知らなかったならともかく、セージ様だけでも知っていたなら獅子座の聖衣を残してさえいれば、ハスガード様がイリアスさんを探しに北米に行ってからのレグルス5年間放置は起こらなかったんじゃないかと思……ったけど、その場合は村民全員死亡してるだけで結果は変わらないのか……。あと、引退者も頼りたいのが聖戦で、結局獅子座の聖闘士じゃなくてもイリアスさんは呼びに行きそうだ。
……分かった、イリアスさんが北米に行ってなきゃいいんだよ。っても、それだと直ぐに会いにいける場所に兄がいるから、シジフォスが自由になりきれないのか……。結局どうなんだよ、シジフォスはイリアスさんが聖域からいなくなる時点で病気のこと知ってたのかどうなのか。
イリアスさん、命をシジフォスのために削ると言っているけど、この後レグルスを授かって、シジフォスのため以外の新しい望みも生まれたんだよね。イリアスさんの命はシジフォス一人分じゃなくレグルスも含めた二人分のものになったと思うと、新しい目的を得られて良かったんじゃないかな、と思う。この時点では子供のことなど思いつきもしないで、ただ自分は消えるばかりと思ってたのかもしれないし。
あ、あと不器用だった子供時代のイリアスさん見たい。超見たい。

シジフォスが聞こえよがしの陰口言われてる場面に続くコマでシジフォスの背後に伸びた手を見て、当然するべき期待をして、めくったページで分かっちゃいたのにひゃっほーした安い人間は私です。今月もありがとうございます。
ハス様だけでも十分嬉しいのに、アスプロスもいてなお嬉しい。予言が絡むならアスプロスが出ない方がおかしいということか……。この流れで次はきっとデフテロス編だろうから、ほんとに見事に外伝の中でもきれいに流れが出来てるんだよな……。
アスプロスの他者評価がめっさ辛辣だけど、こういうとこ本当に153話の回想でデフテロスを庇ってからの雰囲気と変わらねえな、アスプー……。前回のぐいぐい来る子からの突き放しがきつすぎたので、シジフォス内のアスプー評価めっちゃ下がってるんじゃないかと思ってましたが、きついこと言う子と思われながらも一定の評価は得てるみたいで、ある意味ホッとした……。
アスプロスって、言いたい奴には言わせとけ(放っておくけど)って考え方みたいだけど、そのかわり自分も言いたくなったら言う人だったりしたのかもなあ。で、シジフォスへの不満も平気で口にする。言われてる方も傷つくっちゃ傷つくけど、直接じゃないけど聞こえるように言われる悪口じゃない分、腹立ちは少なかったりして。
ハス様は素直に付き合ってて気持ちのいい相手で、アスプロスはケンカ腰の対象となると誰に対してもきつい人間だと分かってみれば、裏表のない人間だから付き合いやすくて。言葉はきついけど、認められる相手と思えば才能も努力も認めてくれる子だし。どっちかというと、前回の三人よりは今回の雰囲気の方が、元々三人に対して抱いてたイメージに近い関係だなあ……。
でも、アスプーは、実際には凶星の弟がいるといういちばん大きな「裏」を隠していたし、杳馬と出会ってからはその弟に対していちばん、裏表の差が激しくなってたんだよな……。デフ回想のキラキラアスプーは、デフのブラコンフィルターがすげえってのもあるけどさ、あの人基本的にデフに対しては常時優しかったろうから、キラキラ印象で固まってても仕方ないと思うわ……。候補生どころか指導官にさえ当たり強いのに、弟の自分には優しいんですよ? 私が子供時代の少女マンガに良くあった、素行の悪い男子がヒロインにはちゃんと優しい話の類似形ですよ?
今月のアスプロス見てたら、やっぱりこれ杳馬と会う前だろってすごい思いました。考え方が、どうもこう、指導官に啖呵きってた時のアスプと重なるイメージ。
今回の話、アスプロスが良すぎて話がそれまくり続けてしまう……。そう言えば、日記の一回の投稿文字が多くなりすぎて削らないわけにいかなくなったのって、デフVSアスプ戦あたりが初だったかもしれん(汗)。

狼を傷つけちゃってすまながってるシジフォス可愛いなー。狼と獲物取り合ってた(っぽい)レグルスとは違って優しいな。……いかん、このままではまた話がそれる。
白狼、見た目からして神々しいけど、これも幻影ではなく前回の鹿同様アルケスさんが憑依してるってことでいいのかな。アルケスさんの目元の刺青(多分)が浮かび上がってるのは鹿と共通だけど、幻影のハス様とアスプーにも刺青が浮かぶから、二人同様一から作った幻影でもおかしくないような。憑依が解けて目元の刺青模様も消えたら、実体があるってことなんだろうけど。

黄金聖衣着てるローティーンハス様&アスプー見れて嬉しい。ハス様、シジフォスの背中叩くの癖なのかよ可愛い。二人を見て走ってくシジフォスの走り方が妙に可愛い。それと、一年前の誓いが果たされたと思って微笑む表情。さすがにシジフォス外伝はシジフォスの魅力てんこ盛りですな。
まあ、めくったらさくっと幻影だと明かされるんですけどね。そんなこったろうと思ったよ……。でもシジフォスの心の具現化ってことだから、背中バーン!までは普通に良くやる仕種なんだと思うよ! 8ページ目のバーン!も超可愛かったしね!
しかし、ここでの幻影ハス様&アスプーの台詞、本編のシジフォスに見事に適用されてて笑……ってはいられないか。でも、ほんと、目先しか見えてないから聖域以外に降誕したアテナをとりあえず聖域に連れてきて謀略失敗させて、それが聖戦に結びついて思いっきりいろんな人を巻き込んでんだよな……。ハーデスの矢を受けてからの夢ヒッキー状態、シジフォスの気にしやすい部分を思い切り突かれての結果だったんだな(汗)。
ここでのうじうじは、幻影のハスガードとアスプロスではなく、現実の二人を信じることで自力クリアしたけど、ハーデス効果もあいまってかサーシャの助力なくしてクリアできなかったと思うと、どうしようシジフォスについては外伝と本編で退化してる気がしてきちゃう(汗)。……いや、だから、夢神とハーデスがすごいんだよ! シジフォスが駄目なわけじゃないんだよ(笑)。ちゃんと本編シジフォスは甥っ子の任務にハラハラしなくなったし、待機すべき場面では待機できるようになってたではないか(笑)。

それにしても、ハスガードとアスプロスは対等でいてくれた、のコマの回想の三人可愛い。特にハス様とシジフォス可愛い。シジフォスのこんな表情、本編じゃ絶対見れなかったものだから。年相応の子供っぽさがたまらんです。この付き合いがそのまま続いて、42話のあの場面のあのやりとりになるわけですね! ありがとうございます!
でもシジフォスよ、ぐいぐい来る子は任務失敗前と後とで結構態度変わってたと思うからね。失敗前は上から発言しながらも「先輩よろしくお願いします☆」みたいな感じだったのが、多分あの瞬間に☆消えてるから。むしろあのタイミングで対等扱いになったから。対象を自分のラインに下ろしてくる方向で。

新技「ケイロンズスィエラ」のスィエラの意味が分からぬ……。
アルケスさんの名前の意味も分からぬ……。

調べた。
スィエラで検索したら「sierra」と「ciela」と出てきて、前者がスペイン語でのこぎり状の山、後者が空を指すスペイン語の「cielo」からの造語だとか。どっちにしてもスペイン語関係ってことでエルシドさんが喜ぶ姿が浮かびつつ、とりあえず「ケイロンの空」という技なのかと推測。
「アルケス」は「Alkes」でコップ座のα星……ってまた微妙に遠いところで水鏡絡みだな、おい! LCの水鏡がNDの水鏡先生と同じ名前で水鏡先生がコップ座の聖闘士っていう遠さな!
占星術関係っぽいページでアルケスは「予言的な資質がある」と書いてあるの見かけたけど、それでNDでは杯座の水が未来を映してたのか。

追加調べで、サンホラの世界だとスィエラが嵐女神なんだって。どこかの言葉に強風を意味する単語でもあるのかな?(´・ω・`)


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