一週間ラダマンティス中心に回ってたロストキャンバス204話感想。恋なのかこれは恋なのか。
パンラダ可愛いパンラダ可愛いとか思ってたらラダパンだった。 そのことの是非についてのとやかくは、まあ後にして。
てっきりラダマンティス周りを片付けちゃってからサーシャたちに場面が移るとばかり思ってたら、のっけから久々のチェシャ登場。 土星にはいないまでも、自力で土星から天王星まで進んでる頃かと思いきや、「フリダシに戻る」で最下層行きだったことに驚きました。杳馬ひでえ。ってことは、やっぱり天王星にパンドラ様が来ていたのも、杳馬の差し金か。 二人きり+アテナ気絶中のチャンスに乗じて殺す気満々だったチェシャだけど、ここで殺しちゃってたら絶対褒めてもらえないどころかど叱られてたと思います(笑)。ラダマンティスが作った折角の逆転要素を潰すところだったわけで。良かったね、具合よくサーシャが復活してくれて。 髪が短かったサーシャも可愛かったけど、やっぱり長い方が華やかだしアテナの聖衣は似合うなあ。 っつうか、今冥王の間にいるのはハーデスじゃなくアローンだと確定情報として知らされてるのはテンマだけだと思うんですが、一応そこで呼びかける対象は「アローン兄さん」ということになってしまうのか、サーシャ……。テンマの言ってたように、サーシャも気付いてたということか。 力の復活をただ喜べないサーシャの表情が実に良かったです。
一方冥王の間では、やることやって流石にとうとう電池切れおこしたラダマンティスと、彼の亡骸を抱きしめるパンドラ様という、絵的には美しいけどリアルにみたら多分かなりグロい光景が展開されてたわけですが。 パンドラ様がすっげえヒロインしててラダマンティスがすっっげえヒーローしてたここ数週分のロスキャン、パンドラ様の中ではマジでヒロインポジションの自分とヒーローなラダマンティスの物語が描かれていたことが判明しました……! 前回の心配っぷりも相当だと思ったけど、正直ここまでラダのこと好きだとは思いませんでしたよ。「主に尽くすとは〜」のパンドラ様の言葉にも、「いやいやいやパンドラ様、それ21巻で要求してたことですよ!」と突っ込まざるをえないです(苦笑)。ツンデレのツンが激しすぎて分かりにくいよパンドラ様!! パンドラ様がラダマンティスと初めて会ったのは、ほぼ15年前と考えていいんだろうか。バレンタインが、21巻での回想シーンと同じ幼さだし、イリアスさんの元に向かった10年前よりはずっと前っぽい。 ひょっとしたら、あの時点で魔星として初めてパンドラ様の前に現れた人だったのかもしれないなあ、ラダ。でないと、ひたむきにパンドラ様に褒められようとしてる駄猫がかわいそすぎます(苦笑)。 しかし、ここの回想シーンは、不審気&ラダマンティスが膝を折ったことにビックリなバレンタインの表情に注目でした(笑)。幼パンドラ様の横顔もすごく可愛いけれども。
ラダマンティスが絶対に冥王軍を裏切らないと、期待するんじゃなく「知っていた」と語るパンドラ様の信頼がすごい。正にその通りだったのもすごい。 パンドラ様にとっては、そんなラダマンティスが側にいることがハーデスに次いで冥王軍に身を置く理由で、ラダマンティスにとっては自分という人間を一切見誤らず知る存在として、やっぱりハーデスに次ぐ理由だったんじゃなかろうか。 ラダマンティスと一緒の最期を望むパンドラ様とかもう、これまでのツンはどこいったって感じのデレっぷりですよっ! もう12巻とか17巻とか21巻とか思い返して、どれだけ気持ち隠すの上手いのかこの人はってビックリですよ!! 二度あることは三度あるで動いたラダマンティスの姿に、思わず「生きてる」と覚えちゃうのがもう、ね……。いやもう、死んでますよ……今死んでなくても死にますよ。でも、こういう期待しちゃうよな……って迫って感じられて切なかったです。 しかもこれ、動いて生きてて、じゃあ二人で生き残ろうってんじゃなくて、「貴女は生き残れ」と続いちゃうんだもの……。「は」なのがもう、ね……。 切ねえ……。 メロドラマのターンには素直に泣くことにしてるので、今回もパンドラ様見てうるうるしてたのですが、いちばんわっと込み上げてきたのはラダマンティス衝撃の発言「生き残れ俺のために!」でした。 うわー、なんかこう、嬉しいような複雑なような、この台詞! パンドラ様に従う理由に個人的な感情が含まれるだろうことは予想されたけれど、個人的な愛情だったのか。この場合の愛情はわりと広義なところでよろ。 理由が色恋だとちょっとな……と思ってた私ですが、今回の台詞だけではラダマンティスの献身が惚れたはれたの類かどうか分からないし、惚れたはれたの類であったとしてもラダと来たらまるっきり見返りを求めてない感じなので、お前の色恋のためにバレンタインは死んだのかーという気には結局ならなかったです。 「最期の瞬間まで冥闘士として」というバレンタインの言葉を裏切ることにはなったけど、一度冥闘士として死にかけて、二度冥闘士として死んでるんだから、いっぺんくらい冥闘士ではなく一個人として死んでもいいような気がするよ……。
前に、何気なくこの二人をシジフォスとサーシャと並べてみたけれど、実際近い感じの関係だったのかもしれないなあ。 冥闘士だからという理由から離れた部分で幼い少女を守ろうとしていたのかも。 シジサシャに限らず幼い頃から見守って系に弱い私なので、結局ラダパンも好物だったようですな。シジフォスについてはとりあえずあと2、3年待てと言いたくなるが、ラダの場合パンドラ様が少女とか言ったら問題ありそうな感じなので、絶対ロリコン扱いできませぬ。自分の中では、そういう意味ではロリムラもといニシムラさんラインの人だなラダマン。あなたの椅子になります宣言の代わりに「犬になります!」って感じ。とりあえず冷静になれ自分。 シジフォスの場合は、サーシャ=アテナだから聖闘士としての行動のまま振舞っていればそれでサーシャを守ることも出来たけれど、ラダマンティスとパンドラ様の場合はお互いあくまで忠誠を向けるのはハーデスでなくちゃいけないから、いろいろ複雑そうですが……。パンドラ様はラダマンティスの「ひたむきさ」をハーデスだけに向けられたものと考えていたのだから、ラダマンティスの個人的な想いはうまいこと隠しおおせていたわけで、そういう意味ではちっとも「私の前で嘘なく生きる者」ではなかったのかもしれない。 最後の最後、いつものように冥王軍幹部としてのパンドラ様を守ることは出来なかった。彼女にハーデス以外の存在理由を与えるためにも、自分の個人的理由を語らないわけにいかなかった。アテナが聖戦を終わらせてからも生きていて欲しいから。……ってところなのかな。 パンドラ様といいラダマンティスといい気持ち隠すの上手すぎるだろこれ。何なのこれパンドラ様はツンデレとしてラダマンティスはクーデレ? クールデレ? クールじゃないから真面目デレ? そんな言葉聞いたことねえ。 まあともかくラダマンティスがヒーローでも仕方ないかと思った。アレはヒーローだ間違いない。
そんなわけで、まさかのパンドラ様生存ルートへ突入。 死なすには惜しいお人と思っちゃいたけど、戦線離脱して生存ルートに進む可能性は考えちゃいなかったので、結構ビックリしています。 あからさまにエピローグ要員な気もしますが、とりあえず死亡回避おめでとうパンドラ様! これで、水鏡にも空を見上げる傍観者再登場のほかに、パンドラ様としみじみ会話再登場の可能性が出てきたので、ちょこっとだけ再登場の可能性が上がったものと期待しております。 ……っつーかね、今回これでパンドラ様は完全退場(少なくとも参戦はしない)と思えるのに、いまだ水鏡については参戦に期待しちゃうのはひたすらに本名のせいだけなのでね……。あえて本名出さなければ、あそこですっきり退場したものと思えたのに。罪なお人だ水鏡先生。あなたとあなたの名前が無ければ、きっとあそこで水鏡なんて名前出なかっただろうにorz
アローンは、ちっちぇえ! ちっちぇえよお前!! そこは意地でも救済してやんよとか言っとく方が、ラダマンにとっては嫌がらせだろうが! 大義名分を吐きつつも、個人的な怒りで罪業を決めて罰を与えるなんてのは、パンドラ様じゃなくても傲慢だって言いたくなりますぜ……。本当にいちばん清らかなのかい、この器(苦笑)。 なんだかんだで主導権持ってるようで、体を傷つけられたことを根に持って天馬星座を殺そうとした神様に影響受けちゃってるような気もするなあ。 あと、「約束の3人きり」って、シオンのことも童虎のことも眼中になしッスかこの人は……!? 杳馬パパはあくまで観客扱いってことなのですか!?
次は、今度こそサーシャのターンなのかなあ。 フリダシからもう一度上ってくのは大変だと思うんですけど、これは希望の船復活フラグと思って良いのでしょうか?? 誰とも合流せずに一人で上ってくってのも危なっかしいし、なんとか仲間が増える可能性を考えてみました。 1.童虎が降ってくる。 2.マーベラスルーム中のお兄ちゃんが弟のこともカウントしつつ「一人じゃないから戻れないんでアテナよろしく☆」と色々棚に上げて協力要請。 3.うっかり雲海でLCに取り込まれずに沈みきって地上まで行ってた希望の船が水鏡乗せて帰還。 真っ当だったら1かもしれないが、私の脳みそは沸いてるので2か3を期待したいところ。
相変わらず星時計の獅子座の扱いが謎ですな。 なんかもう、あれは、獅子座理論に従ってレグルスが冥界送りになってないからカウント不可能なだけって思えばいいような気がしてくるよ……。
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