だらだら日記

2010年02月24日(水) LCアニメ5巻感想

LCアニメは巻が進むごとに出来が良くなっていると思い、4巻でものすごくテンション上がりまくってたのですが、5巻はむしろテンション下がりました(汗)。
いろんな部分で、もっとこうだったら……とか、ここはこう思ってた……と気になる部分が多くて、4巻ほど前のめりで楽しむことが出来なかったんです。ハスガード様とテネオが好きすぎて、過剰なこだわり(正にこだわり)を抱きすぎてるからという理由もあるのかも。
ので、今回の感想は、どちらかと言うとダメ出しが多いです。1巻を80点と評価してたけど、それよりは評価低めになっちゃう感じ。60〜70点ってとこかな。必殺技の今ひとつ感が復活してたのと、オリジナルエピソードがちょっと意に満たなかったのと、どうしても声が……という部分で下がっちゃってます(汗)。
当然とはいえ、アニメではいちばん輝いてる耶人が出てなかったですしね(苦笑)。
あ、でも、11話予告でテンションめさめさ上がりました! バイオ、バイオ……!!
ブックレットの柿原くん&下野くんインタビュー記事もテンション上がりました。下野くんのアローンの捉え方を見ると、アローンを演じているのが彼で良かったなあとつくづく思います。「テンマとサーシャのことを気にしていて」ではなく「テンマのことを気にしていて」とテンマ限定にしているとこまで含めてその通りだと思っちゃうよ(苦笑)。演者オフィシャルでアロテンですか!(笑)
森木さんのデザイン画もかっこよかったです! 乙女座の聖衣装着図だと足元に蓮があったり、魚座や牡牛座、射手座もそれぞれ足元にエフェクトが描かれてたリ、細々と表現がかっこいいんですよね。シジフォスの絵が特にかっこよくて、紙ベースでしっかり見てみたいくらいなのですが、設定画集発売の予定はないのでしょうか……。絶対買っちゃうのですが。最低二冊。


それではひとまず9話感想。
アニメ9話は原作35話から始まるので、ビャクたち復活のシーンから。
「アテナの首をとればよいだけのこと!」あたりのビャクたちは、前回の出番の時と同様なんだか熱血主人公風味です。出番少ないけど、何気にいい味出してたんだな、ビャクたち。彼らは、アニメで好き度上がったキャラたちです。
それにしてもビャク、なんでアルバフィカのこと名前で呼びまくるのさ、親しげだな(笑)。……という気持ちになっちゃうので、ここは原作準拠でピスケス呼称にしていて欲しかったです(苦笑)。
ビャクがハスガード様の前に跳んで進み出る場面、着地する場面になんか重さが足りない気がします……。あんまり着地したって感じがしないんだよなあ。もうちょっと何とかならんかったものか。グレートホーンの演出も、パソコンで再生してるとそれほど気にならないけど、テレビで見た時はちょっと迫力に欠ける印象を覚えました。4巻がその辺すごく良かっただけに、5巻のマイナス印象が強くなっちゃう(汗)。

輝火がハスガード様の元に降ってくる場面も、もっと勢いがあってもいいのにな……と思ってしまいました。この場面に限らず、迫力が今ひとつと思うシーンが多いんですよね、9話。ハスガード様が輝火を押し付けて、地面が割れる場面は好きなんですけど。
輝火が名乗る前の、原作では一コマ挿入される面白くなさそうな表情が、アニメでは描かれてないのが寂しい。
ハス様が輝火の拳を「虚無の拳」とはっきり言わなかったのもちょっと寂しかったな。予告だと輝火が「あいつは俺の拳を行き場のない虚無の拳だと〜」と言ってるので、別のタイミングで台詞が差し挟まれてたのかもしれんけど……。
あと、輝火のコロナブラスト、2巻の時は特に気にならなかったのですが、5巻を見ていたら普通に太陽っぽい色でいいんだっけ……となんだか気になってしまいました。原作で見てた時は、色がないだけに、影の濃い赤黒っぽい感じか、黒い太陽のようなものかと思ってました。よく考えると、「黒天の風〜」という前ふりがつくのだから、やっぱり黒系の技な気もする……。実際のところ、手代木さんの中ではどんな色イメージなんだろう。普通に太陽なのかな。

牛弟子トリオも、良いような悪いような……。
テネオがサロの頭をなでる場面、表情含めて可愛いんだけど、なですぎじゃ!と思ってしまいました(笑)。4往復半ほどなでてたぞ(笑)。軽く頭に手を置くくらいのイメージだったので、あんなになでられてると、ちょっと……うん……(苦笑)。それくらいならハスガード様による童虎のぐしゃっを入れておいて欲しいと思っちゃったよ。
ハスガード様の過去話エピソードは、上映会に行かれた方々の日記で存在自体は知ってましたが、これまた良いような悪いような。エピソード追加は嬉しいけれど、自分の中のハス様像からはちょっとずれてたので、手放しで歓迎できなかったんです(汗)。
「ハスガードとして生きることはできない」とか、「黄金聖闘士アルデバランとして戦い、いつ死ぬともしれん身となった」という台詞だったので、改名にあまり乗り気でなかったのかと思えちゃったんですよね。もっと前向きに、自ら望んでそう名乗るようになったのかと思ってたので、なんだか違和感がぬぐえなかったです。実際にはOVAハス様もノリノリで改名してるのかもしれないのですが、孤児院エピソードが入ると、孤児たちへのすまない気持ちが強く現れちゃう気がしてね(汗)。
そもそも、孤児を集めて面倒見てるのも、ちょっと違うかなあ……と。いや、子ども拾うとか面倒見るとかは普通にしそうだけど、放り出すようなことはしない気がして。聖闘士候補生であろうとなかろうと最後まで面倒見るか、さもなきゃ聖闘士候補生にするのでなければ最初から一緒には過ごさないか、どちらかなら嬉しかったかも……。(前者だと、危険に子どもを巻き込むことになっちゃいそうですが/汗)
原作でもひょっとしたら裏設定でこういう孤児院設定があるのかもしれないけど、表に出てる部分だけ見てる分には、やっぱりなんだかアニメの描写に違和感を覚えちゃいます(汗)。
修行シーンで牛弟子トリオが普段着なのも違和感の元かも。スカートで修行はないだろう……(苦笑)。それに、ハスガード様の死後、素顔さらしたセリンサにどぎまぎしてるテネオ好きとしては、幼少期とはいえセリンサにはマスクつけてて欲しかったですしね。できれば素顔を見たのはアレが初めてだったりしたらもっと美味しいのですが……アニメではそんな萌えは完全否定だしな……。
サロの脱走は、原作より時期が早まってるのかな。原作だと、修行してたけど聖戦怖い→脱走といった流れで、アニメだと修行始めたばかりだけど聖戦怖い→脱走といった感じに見えました。個人的には、原作脱走は二年前、アニメ脱走は五年前くらいのイメージです。
そもそも、ハスガード様が「聖戦が始まった」と言ってるのがどれくらい前のことか、よく分からないんですよね……。サーシャが見つかったあたりをさしてるのかなあ。でも、それだと、シジフォスに対しての「幼い頃よりアテナ様を見守る」という表現にちょっとした矛盾が生まれる気がする。ほぼ同時期からアテナの側にいるんじゃん?とか。
といって、黄金聖闘士が召集された二年前と思うには、テネオたちがだいぶ幼いし。
実際にはアテナによる「聖戦開始」コールが入ったのはハーデス覚醒後のついこないだだしな。
んでもって、原作だと、少なくとも15年前にはもうハーデス軍は動いてたってことになってるんですよね。
……ほんと、いつなんだ、ハス様過去エピソードの時代は……? 元々、原作でも改名時期がいつなのか気になって仕方ないと言うのにー!
とりあえず、原作のサロ脱走の場面で、テネオが昔は髪を伸ばしてなかったのと、ちゃんとセリンサとサロを庇ってるのが好きな私は、いくらハスガード様がかっこよかろうと、ちょんまげテネオとでこなサロとそんなにたれ目じゃないセリンサが可愛かろうと、アニメの脱走シーンはリテイクを要求します!(笑)

なんかいろいろ文句言ってばかりのようだけど、好きな部分もそれなりに多いです。
特に、気の良さを童虎に褒められて「馬鹿めが」と照れるハスガード様は、アニメならではの表情の細かな変化もあって、すごく可愛くて大好きです。あそこで背中向けちゃう感じとか、もうたまらん。
それに、改変パートについても、ハスガード様の新しい一面を見た!……という発想すると、なんだかんだで美味しいんですよね。絵的にも、雨にぬれるハスガード様とか、詫びる時の慈しみと済まなさの混じったような表情とか、ハス様サービス激しいですし♪
アニメスタッフの、「アルデバランの魅力を描いてやんよ!」という意気込みと愛も感じます。アニメのエピソードとハスガード様のイメージの方向性が近い人だったら、美味しすぎ&嬉しすぎな追加エピソードなんじゃないかな。


続いて10話感想。
ちょっとのことで、絵の雰囲気は9話より10話の方が好きです。

「まだ終わってはいない」という場面で、回り込むのが好きだなあ。でも、焦げたマントを自ら剥ぎ取るシーンが削除されてて残念〜。輝火の炎、原作よりアニメの方が強いんですかね……。クラシファイアンクにかかってる間に燃え切っちゃったみたいな感じだ。

なぜ来たかと問われたテネオの、「サロが勝手に」を省略したのは個人的に超オッケーと思うのですが、マスクを差し出す時の「必ず聖闘士になり」はいらんかなあとも思ったりします。
なんというか、聖闘士じゃなくてもお供は出来るじゃないかと思っちゃうのと、テネオは真っ直ぐ牡牛座の聖闘士を目指してるんじゃないかというイメージがあったため、少なくともアニメのテネオは牡牛座の聖闘士になりたいわけでもないのか……と寂しく思っちゃったので。
守られる立場からの脱却の決意と、自分との「次」を約束させるための「次はお供できるよう」という台詞だと思ってたので、やっぱ、「聖闘士になり〜」は自分の中では不要ざんす。

「案外くだらん理由だったな」あたりの輝火も、ちょこっと不満あり。原作だと、輝火は本当に「くだらない」と思っているわけじゃなく、「倒れぬ理由」を欠いた自分への自嘲めいたものを感じさせていたけれど、アニメだと原作のあのなんともいえない表情をしていた二コマ分の輝火が描ききれてないような気がするんですよね……。142P最後のコマと、次のコマ。「……」の中に含まれる気持ちまで、描いて欲しかったなあ、と。
「説教はもう聞き飽きた!」の前の「……」も描かれてないような印象だ……。でも、この台詞の輝火の叫びっぷりは大好きです。基本、輝火は叫んでる方が雰囲気良いなあ。

Bパートは、42話を含むため、ひゃっほうシジハス万歳気分になると思ってたのですが……。
あかんよ……アニメスタッフはシジハス魂を持ってないよ……。(いや冷静に考えると持ってられても困るんだが)
「アルデバラン、君の負傷」の「君の」という一語は、私の中でものすっごく大事なものだったのに! 省きやがったなアニメめ!!
そりゃあ、前の方で「お前」呼びしてはいますが、シジフォスが二人きりのあの場面でハスガード様のこと「君」と呼びかけていることで、他の聖闘士より同格だったり近しかったりする雰囲気が出るのが美味しいんじゃないかー。あの二人が横並びで、ちょっと上に先代獅子がいる感じが萌えなんだよ〜。
「トン」にも不満だー! アニメのあの表現では背負えるオノマトペはせいぜい「そっ」ですよ……! 「トン」が良かったの、「トン」が! もちろん強く叩いてるわけじゃないけど、触れているようにしか見えない表現ではなく、ちゃんと軽くトンとこづく感じが欲しかったです。
でも、触れに行く前のシジフォスが、一瞬口の端引き上げて微妙に楽しそうな表情してるので、その辺は大変ごちそうさまでした。全開笑顔もちゃんとあって嬉しい。

カルディアの出番が省かれてるのは、やはり上映会に行かれた方の日記で知ってましたし、そんなことになるだろうとは思ってましたが、改めてカルディアの台詞をマニゴルドが喋ってるのを見ると寂しくなっちゃいますね……。
いっそ、台詞なくてもいいから、黄金聖闘士全員登場させてくれてもいいくらいなのに。どうせ召集されてんだろー?

ハーデスがやってきて、結界が割れる場面は、いろいろと綺麗でいいですね〜。
他キャラについてちょっと声の感じが……と思ってるところに、聞き慣れた&しっくりくる下野くんのアローンが登場するので、ちょっとした安心感もありました。

「その帰らぬ日々を奪ったのは俺か?」のシーンは、アニメの演出好きだなあ。シジフォスの台詞にアローンが振り向き、最後にシジフォスのアップで「俺か!?」とくる、この流れがかっこよくて好きです。

シジフォスが弓を構える場面、相変わらずの自動装着風味なので、なんだか残念。普通にケツから弓外して、肩パーツの下から矢を抜き出したまえと思うけれども、確かにあの状況でまともに弓を組むこともできないか……。
でも、原作のアイアコス戦において、弓を失ったシジフォスがポーズだけで光の矢を番えるシーンがものすごく好きなので、弓矢の自動装着は出来れば無しの方向で進めて欲しかったです。
あと、矢を手のひらで吸ってから返すのも、なんかイメージと違ってたので……ちょっとなあ。あれは、普通に軌道を変えるんで良かったんじゃなかろうか。
考えてみると、マンガだとコマとコマの間は描かなくていいけど、アニメってその辺もきっちり描写しないといけないから大変なんだなあ。アルバがバラくわえて叫ぶシーンも、マンガだと平気でもアニメだと微妙に笑えたっけ……。


11話予告!
9話10話とややテンション落ち気味だったのに、11話予告見た瞬間にものすごい勢いで上昇しました!
振り向くテンマはかっこいいし、サーシャの嬉しそうな表情も可愛らしい。数珠を構えるテンマの表情も動きもいいし。
何よりバイオが……! コマ送りしちゃったよ!! 美人だしかっこよかったよ……!! とりあえず声が誰になるかでも自分のテンションは変わってくると思いますが、最悪ミュートでいける!(笑)
パンドラ様の攻撃シーンも、めちゃくちゃ綺麗なんですよね。すごく美人さんだし、蛇の指輪が光る→目を閉じながら構えるパンドラ様→雷ドガガガガの流れがかっこいい。
4月がめちゃくちゃ楽しみです。上映会があったら、大画面でバイオ見るために絶対申し込んじゃうんだけどなあ……。


声感想。
5巻、自分の中でシジフォス声だった羽多野くんがビャクやってたり、ハスガード様声だった健太が童虎やってたりするので、いつにも増して「あああ、やっぱ自分の中の声イメージを大事にしたいぜー!」な気分になってしまいました。ちょっとした障害。

やっぱり、どうしても、杉田ハスガードには慣れなかったです。杉田さんは好きで、上映会感想日記なんか見るともう非常に羨ましくてギイイイイってなもんですが、それとこれとは話が違うのです(汗)。
今回、メインがハスガードVS輝火じゃないですか。マンガで見ると、体格差やキャラの雰囲気は全然違う。声のイメージもまるで違う。にもかかわらず、アニメでは、ハス様も輝火もどっちも無理してる感じの演技なので、演技とか声の感じが同じに聞こえちゃったんですよね。福山くんの声と杉田さんの声って、普段そんなに似てると思うことはないのですが、輝火とハスガード様の声がほぼ重なって聞こえるという不思議現象が起きておりました……。
輝火は、叫んでる方が無理がなくていいです。最初は、福山さんだと自分の中の輝火イメージより声が高めになるんじゃないかと心配してましたが、逆に高めに叫んでる時の方が、輝火の声は聞いてて輝火っぽく思えて嬉しいです。
「説教はもう聞き飽きた!」が本当に大好き。普段の輝火から、これくらいの声でやってくれると嬉しいんだけどな。

本編感想でも書いたけど、アローンの下野くんは安定した良さがあって好きです。
今回、ちょっと声のイメージが違う……が続く中で、一人ずば抜けてました。
今でも、やっぱり、金髪アローンの声としては可愛さが足りないと思うし、ハーデスの声としては凄みにやや欠けると思う。けど、アローンでもありハーデスでもあり、またどちらとも言えないような、なまなり状態のハーデスの雰囲気は下野くんの声がぴったりだと思うんです。
アテナに対して「二百数十年ぶり」と言っちゃう一方で、「5年前にアテナを村から連れ出した〜」と言っちゃう、アローンの記憶・感情とハーデスの記憶・感情の入り混じった、不思議なゆらゆら感が好きです。原作見てても好きな場面だけど、下野くんの声で好き度ますます上昇。
原作の、輝火とアローンとの寂しい語らいシーン、下野くんと福山くんの声で聞いてみたいなあ。そこまでアニメになって欲しいのだけど……。

サーシャは、今回はちょっと可憐度が濃かったです。シジフォスが倒されて怒ってからの「ハーデス!」がいちばん好きかな。

あとは新キャラについて……。

テネオ
自分の中では、もうちょっと優等生っぽい声のイメージだったのですが、わりと元気度高めの岡本テネオ良かったです。

セリンサ
セリンサもなかなか。牛弟子の中ではいちばんイメージに近かったかも。

サロ
可愛い。でも、もうちょっと小生意気な感じが強く出てても良かったかなあ……。エレメントハンターの主人公の生意気演技が好きなので。

シジフォス
野島兄声大好きだし、シジフォスの声としてもあうだろうと思ってましたが、期待よりはあってなかった……って感じかな。やっぱ、自分脳内再生声が羽多野くん声だったので、ビャクの声と比較して自分の中だとこの声だったなあ……と思ってしまって(汗)。わっちゃくらいもっさり気味の声イメージなんだよね、シジフォス。
野島兄は、優しい雰囲気がシジフォスにあいそうと思ってたけど、逆に優しさが強く出ててもうちょっとしっかりした声でいいのになあとわがまま思ってしまいました。ハーデスが来襲してからの、ちょっと怒り気味の声の方が、シジフォス声としては好きです。かっこいい度↑で。

マニゴルド
もうちょっと、うみねこの戦人っぽい声の方がマニゴルドっぽいと思う……。期待してたより、低め&かっこよさげな演技だったので。でも、今後に期待!


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