だらだら日記

2009年11月05日(木) LC156話感想

たまにはLC祭もやってほしいロストキャンバス156話感想。星矢祭やってた時もポスターがなくてはばちだったでね。

さようなら可愛かったデフテロス、こんにちは喧嘩鬼。
まったくアスミタ分かってないな! 浅黒肌に牙のある一見粗暴な容姿で性格はおとなしいってのが萌えなんじゃないか!(笑)
とはいえ、傍若無人な鬼先生の暴れっぷりも大好きなので、可愛かったデフの退場にあんまり萎れてはいられません。二年前話も次回には終わるんだろうけど、回想終わってもまだ兄弟対決が待ってるんだよなあ。わくわくするぜ。下手すると18巻まるまる双子で埋まっててもおかしくなさそう。主人公ー!(笑)

お兄ちゃん容赦ないぜと思いつつも、デフテロスが兄の盾となる場面はかっこよくて好きです。ここで、アスミタの相手をデフテロスに任せることにしたアスプロス。より手強い現役黄金に弟をぶつける方が得策と思ったんでしょうが、セージ様にぶつけた方がうまいこと教皇暗殺できたじゃなかろうか、これ。
もっとバンバン技を使いあって戦うことになるかと思ってましたが、最終的に心的世界の心理戦描写で終わっちゃってました。確かに二組でビシバシ戦ってたら教皇の間だってボロボロになっちゃうか。アスプロスVSセージ様だけでも結構被害広がってるのに。
アスプロスへは「やめろ」と繰り返し、アスミタへ対しても「戦いたくない」から「来るな」と叫ぶデフ。声に出せない想いをセージ様もアスミタも汲み取ってくれたようでホッとしました。セージ様の「アスミタ、頼んだぞ」という台詞は、相手をして戦えという意味でなく、魔拳から解放させる意図が感じられて(アスミタ自身がどう受け止めてたかは分からないけど)、やっぱセージ様はかっこいいなあと再認識しました。
仮に魔拳を受けずにデフテロスが自分の意思で来ていたのだとしても、アスミタの説教は有効だったんでしょうね。これは確かに、シジフォスやマニゴルドではなくアスミタを選んだことに意味があるわ。マニゴルドじゃ説得できないし(説得しようとしないし?)、シジフォスは正論で説き伏せようとしてもデフの深層まで立ち入れない気がする。

デフテロスの影としての宿命を受け入れた覚悟を、アスミタはあっさり一蹴。
なんだろう……。デフとしては諦めと兄を慕う気持ちで、自分の分までとアスプロスを光の立場に立たせているつもりだったようだけど、アスミタの台詞からはむしろ自らのために影の立場をデフテロスが選び取っていたように受け取れる。
そりゃあ、最初に兄を光、弟を影としたのは周囲の仕業だったけど、どこかからデフテロス自身が「確かな存在」としての自分のために、兄を光、自分を影と定めるようになっていた。もちろん、デフにとってはそれが「宿命を受け入れた」ということだったんだろうけど。でも、事が自分の話だけで終わらない以上、それは兄を巻き込んでいたことになってしまう。そもそも、自分自身のあり方を、「兄の○○」という形でしか探れてなかったのも問題だったのか、デフテロス。
実はアスプロスが凶星の定めだったのではと思ったりもしたけれど、これは逆にデフがやっぱり凶星で運命糞喰らえとはねのける方が萌え展開かもなあ。でも、実際のところ、教皇の間に暗殺に来てるのはアスデフ両方。アスは野望の持ち主となっちゃったけど、そのきっかけを作ったのはある意味デフテロス。……って思うと、どっちもどこかしら「災いの星」の要素はあるんですね(汗)。

あ、あと、アスミタの「兄の傀儡」って言葉も気になるんだよなあ。語弊でなければ、そういうデフの心理状態をアス側も利用してたって意味になっちゃうのでは。デフが無意識だったように、アスも意図してデフを影の立場に追い込んでたわけじゃないかもしれないし、「傀儡」という表現も直接的な意味合いではないのかもしれないけど……。

そんなこんなで説教するだけ説教してさっさと退散してるアスミタん。うん、まあ、あれだ。デフテロスを信用してくれてんだな、きっと。今にもやられそうなセージ様をほっといてるのも、信頼の証ってえわけだ。(棒読み)
なんだかんだで、若さ>老熟ってな感じに優位に立ってたアスですが、あくまで止めは弟に刺させようってのが何ともいやらしい(笑)。
そもそも、片ついてないんだからね、アスミタ倒されたわけじゃないんだからねっ。このままセージ様だけ殺しても無罪放免ってわけにはいかないのよ周り見て……!
アスミタがその場にいて、単に割って入る気がないだけでも、その様子に気づこうよと思っちゃうよアスプロス(笑)。
そんな風に思って、改めてアスプロス可愛いなあ(あとに笑とかつく系で)と思ったりもしたのですが、アナザーディメンションしたり銀河を砕く力で人を塵に出来ちゃうような人たちなので、その場にアスミタがいなくてもあんま気にしないのかもしれないですね。その場合、どうしたって血塗れの死体は転がらないけども。……って、「血塗れ」は「ちまみれ」だよう……何やってるんだチャンピオン(汗)。

教皇へ向けるべき拳を兄へ向けたデフテロス。サガは自ら胸を貫いていたけれど、LCだと弟の手による断罪なんだなあ……としんみりしちゃいました。なんとも悲しい。
「兄の影」の立場を外れて選んだ道が「鬼」ってのが、なんだかんだでアスプロスのこと好きだったからこその表現に思えました。やれ魔道に堕ちただの失墜しただの言われる兄であっても、殺めるには相当の覚悟がいったんだろうなと。
かくて、仮面で顔を隠す「アスプロスの影」はいなくなり、牙を顕にした「鬼」が生まれることに。
って。
これ、アスミタの助けを借りてはいるけれど、デフテロス自力で幻朧魔皇拳解除してるよね……? 一度破られた技を自信満々にもう一度かけてたのかよ黒プロス……って思ったらなんか結構微笑ましいような気持ちになっちゃったんですが(笑)。
あ、でも、アスプロス的には、デフがアスミタを殺したことで解除されたと思っててもおかしかないですね。……いや、それはそれで、人が目の前で一人死んだら解除されるってルールを念頭に置いとこうよアス……。アスミタを倒させた時点で解除されるから、教皇殺せの命令は無効になっちゃうだろ(汗)。
面白い人選手権ではまだまだ愛アコスに勝てそうにありませんが、可愛い人選手権ではトップの座が取れそうです、アスプロス。

今回のまとめは、アレですね。やっぱ脳内操作系は強いってことですね……! シャカも、幻覚系の技とか一輝兄さんの記憶を消すとか出来てたし、アスミタも近い能力持ってそう。
してみると、デフテロスによる童虎の記憶操作って、幻朧拳系の技じゃなくてアスミタに教えてもらったものでもおかしくないかもしれないなあ。
「化けて出てまで説教」と言われてたアスミタは、生きてるうちもやっぱり説教キャラだったんですね(苦笑)。あまり他の黄金と交流なかった様子のアスミタとデフテロスですが、アスミタの説教を受け流しつつ聞いてやるデフテロスって構図が浮かんで、そんなだったら萌えなんだけどな〜と思いました。


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