みょうの日記
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よりにもよって一番暑いときに出かけたのだから、完全インドア家族は全員帰宅後丸一日、マグロ状態だった。 田舎のせいか初七日も簡略化しないようで、実はまだ行事は続いていたりするんだけど。 こちらではやらないアレコレに戸惑うばかり。 葬式後の会食も眩暈がするほどすごかった。 御飯(これは白米じゃなくってもち米。白小豆入りで色なし御赤飯みたい)に茶蕎麦にずんだ餅。お吸い物にお味噌汁・・・と、一つにしてくれるとありがたいのに〜なものが何品か。半分以上お持ち帰りになってぐったりしながら家に着くと、今度はお寿司やら何やらが山のように用意されていた。 遠慮せずにドンドン食べてね〜と言われて気が遠くなってしまった。
伯父の家には元野良の可愛い子がいる(らしい。会えなかったけど)。伯父は猫があまり好きではなくこの子を邪険に扱っていたらしいが、入院してからどういうわけか「猫はどうした?」などとしきりに気にかけていたようだ。不思議なことに、伯父が亡くなった後、邪険にされていた当の猫も祭壇から離れずずっと写真を眺めていたらしい。父と伯母が寝ずの番をしていたときも動かなかったので、伯母が追いはらうと猫はあっさりいなくなってしまった。 ところが。 父が何気なく祭壇に目をやると、伯父の遺影の上から猫の顔がにょきっと出ていてじっと見下ろしていたので、父たちは「ぎゃーっ」と仰天して大騒ぎになったんだとか。 私は伯父のさいごの悪戯じゃないかと思っている。
そんな伯父が辞世の句を残していた。生前、辞世の句だと言って家族に渡したものらしい。 句の詳細は記さないが内容は「雪が降って杉の葉も凍り空を飛ぶ鳥のお尻も痛い」というものだった。
・・・なんだかものすごく惜しい人を亡くした気持ちになった。
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