てらさき雄介の日記
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2023年12月10日(日) カミカゼの幽霊を読んでいる

「カミカゼの幽霊」を読んでいる。人間爆弾桜花の発案者と言われている大田正一の話。氏は戦後戸籍を失くしたまま、1994年に亡くなった。その家族や関係者にインタビューしたノンフィクションだ。

しかし腹が立つのは当時の軍高官たち。そのうちでも戦後に「栄達」を遂げた人たち。特攻兵器の開発に大きく関わりながら、戦後は自衛隊の幕僚長になり、かつ自民党で参議院議員をつとめた人までいる。

牢屋に入れとか腹を切れとか、そんなことを言うつもりはない。私も同じ日本人だ。同じ立場だったら、どうなっていたかわからない。しかし少なくとも一定の贖罪は必要ではないか。

当時何があったのかを語り、事実を明らかにするのも一つ。それが難しいなら沈黙を貫くのもいい。それだけで感じる何かが、多くの日本人はあるのではないか。大田氏はその後者だった。

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