てらさき雄介の日記
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2020年10月03日(土) 生活保護制度の重大な欠陥

現在の生活保護制度には重大な欠陥がある。それは「受けられにくい」ことだ。

困窮した市民が窓口に行く。市の職員は言う。「銀行に預金はありませんか。通帳を持ってきてください」「生命保険は解約しましたか。入っていてはいけません」「とにかく持ちかねがゼロになってから、申請してください」

そう言われた市民は、ギリギリまで頑張る。残金がゼロになって、また振り切ってから、また再度やってきて受給にいたる。

しかしその後は、憲法で言う「最低限度の生活」だ。そこから貯金して、スーツや靴を買って、あちこち人を頼って、再就職の活動をするのは難しい。だから日本は生活保護者が自立出来ないのだ。

会社をクビになってしまった。しかしまだ住まいはある。家族もいる。自分も元気だ。その段階で生活保護を支給できれば、その人は再就職の道が開ける。若いなら時限でもいい。

追い込まれた人は再起が難しい。その手前で救済する。落ちそうになった時に、そっと下から網が出てくる。それこそが福祉。まさセーフティーネットである。

●今日一日

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