てらさき雄介の日記
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2016年04月20日(水) 人生に影響を与えたくれた先輩に別れを

マナウスの最終日。マイアミへの便は深夜。朝から市内をまわってみた。夕刻からはショッピングセンターで夕食。そして最後に先輩のかき氷屋を再訪した。何か本当のお別れのような気がした。

距離が遠いというのは会えないということ。危篤になっても駆けつけられないし、死んでしまっても葬式にも行けない。まだそんな年齢ではない。しかし人間何が起こるかわからない。二度と会えないかもしれない。

明治大学雄弁部の一年上。この先輩はのんきな人だった。夏や春の休みに1、2カ月平気でタイやインドに行ってしまう。しばらく姿を見ないと、「また東南アジアだろう」と。私の人生にも大きな影響を与えた人と思う。

「ブラジル初のかき氷屋を始める」と聞いた時も、どこかその延長戦上で明るく面白い感じがした。しかし実際は違っていた。「最近客が少ない」と深刻な顔で言う。他ここでは書けない悩みを多く聞いた。そうだ。生活に楽などあるわけがない。

この世界に生きる全ての人が苦労している。それでも日々を必死に生きているのだ。先輩に何も出来ない。しかし心の底から応援している。ご自身が故郷を捨てて選んだブラジルのマナウスで、その納得できる成果が上がることを。

そうだ。出来ることがあった。私が日本を出発する前に、先輩から携帯にメッセージが入った。「マヨネーズを何本か買ってきて欲しい」とある。ブラジルではとても高額らしい。大きなサイズを3本持っていった。

しばらくしたら無くなるだろう。日本からマナウスへマヨネーズを送りたい。

●今日一日

終日マナウス滞在
深夜便でマナウスからマイアミへ


ブラジル人向けの味付けです


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