てらさき雄介の日記
DiaryINDEX|past|will
2012年05月01日(火) |
繁華街は極めて賑やかに |
カジノ構想には慎重な立場である。メリットよりもデメリットの方が大きいと感じる。諸外国のように自国民の入場を制限すれば、デメリットのほとんどは消えるが、日本の場合はそうはならないと思う。
先日のシンガポールでも、少しの時間カジノを訪問した。なるほど。噂通り他の国とは違う。雰囲気がレジャーランドのようで、韓国やマカオのような賭博場のニオイはしない。
現地シンガポール人は、約1万円を払わないと入れないとのこと。また年間の負け金額もチェックしており、この点‘観光客からお金を巻き上げる’に徹している。
カジノを設置しているホテルでは、既にその収入の大半を依存する構造。またうち90%以上を、高額レートのいわゆるVIPルームで稼ぎ出している。金持ち相手の経営方針ゆえ、社会道徳に外れてもない。
一方で日本。この際デメリットの議論は置いても、果たしてそれで外国人観光客が増えるだろうか。ラスベガスは言うに及ばず、その他の国でも、カジノオンリーでやって来る人は少ない。
ほとんどは、その他の観光要素が相まって成功している。その点現在の日本におけるカジノ構想は、‘カジノをつくれば何とかなる’という安易さがないだろうか。それだけで観光客はやって来ない。
まずは魅力を高めること。いやもっと言うならば、外国人に頼る前に、まず日本人が行きたい観光地をつくっていくべきだ。それが第一である。私の経験によると、スポットには特徴が必要。
日本は施策全般が総花的ゆえ、どうしても可もなく不可もなくになってしまう。閑静な場所はそれらしく。繁華街は極めて賑やかに。以上私の旅経験による意見である。
●今日一日
私用
|