てらさき雄介の日記
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2012年03月28日(水) 寺院の子どもに弁当箱

‘ミャンマーは仏教がいたるところにある’と書いた。今日朝一番で訪れた寺院でもその風景を見た。小僧さんが多く行き来している。20歳以前の男性(女性は別施設)を‘教育’しているそう。

短期で入る子供もいるが、多くはずっとここで暮らしている。20歳前なら自由に辞められるとのこと。しかし入った理由の多くは「食えないから。」少なくともここにいれば飢えはしない。

しかし修業は厳しい。食事は朝5時と午前11時の2回のみ。また戒律を厳しく守り、基本的には托鉢で受けたものしか食べない。今日は偶然寄進があったらしく、給食のようなカタチで一品が付いていた。

さて案内してくれたミャンマー人。ここに来るにあたって、自宅から新品の弁当箱を持参。もちろん自分が食べるのではない。弁当箱を持てず昔ながらの鉢で、毎日托鉢にまわっている子供にあげる為だ。

曰く「最近は多くの子どもが弁当箱を持っている。だから持ってない子どもがかわいそう。」食事中のホールを見て回り、持っていない子供に渡す。

更に曰く「隣りの子どもも持っていなかった。かわいそう。また持ってこよう。」

確かにかわいそう。しかし私は何もしていない。「かわいそう。」と明確に口にし、かつ具体的に行動しているこの人は、本当に素晴らしい人間だと思った。

さて最後に蛇足。ミャンマーの僧は皆んな赤い僧衣を着ている。ビルマの立琴で見た黄色ではない。時代変遷かと質問すると「ミャンマーは昔から赤」とのこと・・。

映画2作目(中井貴一の方)の撮影時、ビルマは社会主義政権下で、入国と撮影が困難だった。ゆえにタイでオールロケをしたとは聞いていた。しかし僧衣はストーリーに大きく関わる。なぜ赤に変えなかったのだろう。

初めてのミャンマー。3日間という短い行動だが、期待通り見聞することが出来た。往復の乗り換えを含めて約1週間、海外に出たことによりご迷惑をかけた皆さん、現地でお世話になった皆さんに感謝したい。

●今日一日

終日 ヤンゴン(ミャンマー)滞在

【午前】
ヤンゴン市内パゴダ参拝

【午後】
ヤンゴンからバンコクへ

小僧さんが大勢いた寺院。赤く見えるのは皆ご飯を食べている小僧さん。

ミャンマーで一番大きい寝仏陀


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