てらさき雄介の日記
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私たち議員には、行政に対して‘指示’出来る権限はない。議会全体としては、予算や条例などの議決によって、行政に強制力を働かせることが出来るが、議員ひとりに出来ることは‘要望’すること。
多くの意見を議員に投げかけながら、なかなか実現されないことに、苛立ちを感じる主権者も多い。またそれを通り越して、怒りや無関心になってしまうことも。
‘要望’と言えば聞こえがいいが、実態としては‘お願い’である。行政に対して「○○して下さい」ということ。やるかどうかは、行政側の判断になってしまう。
ここに様々な政治的テクニックが発生する余地が生じる。どうやって行政(すなわち行政職員)に‘お願い’を聞いてもらうようにするか。駆け引きや貸し借り、権謀術数や数の論理などだ。
私は現段階における自分の位置づけや、あるいは議員ひとりの限界を肝に銘じつつ仕事をしている。議会の発言においても、答弁がどのような内容であるか、つまり‘お願い’を聞いてもらったかは余り気にしない。
むしろ「出来ません」と今は言われても、政治家としての主張をはっきり述べることが大切と考える。短期的な駆け引きで主張を弱めてしまえば、結果実現出来たように見えることも、当初の趣旨とは違ってしまうことが多い。
むしろ言い続けていれば、そしてその主張に理があれば、必ずや実現出来ると信じている。行政の答えを想像することによって、自らの発言を変えてしまうようなことは、今後も厳に慎んでいきたい。
【今日一日】 終日 私用
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