てらさき雄介の日記
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2009年04月02日(木) 一企業を褒める

神奈川新聞を褒めたいと思う。新聞社とは言え一企業なので躊躇はあるが、社会正義の実現にとって、メディアの役割は非常に大切と考えるからだ。

“公共的施設における受動喫煙防止条例”が制定されて数日が経った。議会内も県庁内も、あるいは地域においても、話題になることは少なくなった。ある議員は「熱病のようなもの」とうそぶく。

条例を審議中の委員会において、新聞やテレビがよく取材に来ていた。映像録画も含めてだ。しかし議論が別のテーマになるとパッと退散をはじめ、「民主さん、次の禁煙条例の質疑は何時からですか」と来る・・・。

「真実の報道を仕事としているメディアは、もっとその責任を考えて行動すべき」と、いつか親しい記者に話した。すると「ニュースとはそのスペルの通り、新しくないと意味がない」と開き直る。

さて禁煙条例。現場の委員会で議論してきたが、最終的な修正案について、その形成過程でわからない点がある。議案を議決する私ですらわからないのだから、主権者に伝わるはずもなく、そんな政治が情けなくもなる。

現在神奈川新聞が、その過程を特集している。基本は県幹部と議員からの取材に基づくのだろうから、どこまで真実を解明できるかはわかならい。しかしこういう記事を掲載することこそ、本来の役割であろうと評価する。

先の厚生委員会についても、重度障害者に対する施策について、流行り廃りではなく記事を続けてくれた。また別件では、横浜事件のようなマイナーなことを、長く扱っている姿勢もいい。

小沢党首の献金事件では、大手新聞が検察庁のリークを垂れ流している。そこに自社や記者としての、検証や評価はほとんどない。だからこそ神奈川新聞には、地元新聞として一層頑張って欲しい。

【今日一日】
終日 私用


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