てらさき雄介の日記
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2006年09月02日(土) 安倍氏圧勝は悲しい

安倍氏が圧勝する形勢だ。正式な出馬表明の夜、いくつかのテレビ番組でインタヴューを見たが、余りオーラは感じられない。

ソフトな感じだし、若いし、ある意味昔の政治家っぽくないので、一定の支持があることは理解できる。しかし圧勝とは・・・。何かが違う気がする。

自民党は権力闘争によって、その支持の裾野を広げてきた。内閣不信任案の採決に欠席した議員を、その直後の選挙で公認したこともある。一人しか当選しない市長選挙で二人を推薦した(1997年相模原市長選挙)こともある。

ある意味むちゃくちゃだが、内部抗争の結果それぞれが頑張って、野党などその他の勢力を駆逐してきたのだ。

民主党内で多くの揉め事があることについて、批判を受けることもあるが、余り意には介していない。むしろそれ位の方がいいとも思う。問題はそこに政策論争があるかどうかだ。

自民党は公然派閥の連合体だが、森派・谷垣派・河野グループ以外は、もはや解散した方がいいだろう。総裁候補を持たない派閥に、存在意味はないと、民主党員の私ですら思う。

小泉総理誕生のときでさえ、結果が出るまでは厳しい総裁選が行なわれた。今回はないらしい。自民党内で権力闘争が行なわれないことは、民主党にとってはチャンスかもしれない。

しかし本当に喜べることだろうか。自民党総裁は総理大臣なのだ。安倍氏は私にとっての総理でもあるのだ。他多くの国会議員がだめならば、せめて安倍氏本人からメッセージを聞かせて欲しい。

今日の段階では、いまだ納得できる話しはない。しかしまだ数日ある。総理になるその日までに、「どんな日本にしたいのか」という思いが聞かれることを期待している。


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