てらさき雄介の日記
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2006年05月18日(木) 近所の外国人

先日、この日記にアイヌについて書いた。日本は単一民族国家ではないという、れっきとした事実が、曲解され誤って伝えられている。

「国民」と「民族」は違う言葉だが、その解釈は地域や時代で異なっている。今日民団総連のトップが会談したニュースを聞き、改めて日本とは、地域とは何かを考えてみた。

相模原市内には、約1万人の外国人が住んでいる。この方々は、その名の通り日本国籍は持っていないが、れっきとした相模原市民である。在日外国人の地方参政権を求めるべきと、以前から訴えている大きな理由がここにある。

市内外国人のうち、多くはやはり韓国・朝鮮人だ。世代が若くなるほど、違和感もない。しかし日本社会のなかに、今だ差別意識が根付いてしまっているのも事実だ。加えて、靖国や、拉致や、領土の問題もある。課題は多いということだ。

しかし「隣同士の国は、皆仲が悪い。」との割り切りで考えれば、まだ日本と朝鮮半島はいい方かもしれない。また昨今の文化的交流は、明日の友好について明るい要素だ。

近所の外国人と、交流することは大切だ。いつか国際交流ラウンジについて調査したとき、運営主体の民間団体は、民営ですることの意義をこう話した。

「外国人が相談に来たとき、その人が不法滞在だったりビザが切れてたりすると、行政は最初から相手に出来ないでしょう。私たちなら柔軟に出来ます。」

なるほどだ。そう公言する民間団体に運営を任せている相模原市行政は、柔軟性があって非常に良い。

国家や制度という規律あるものと、私たちが地域で生活するということは、ある種、別の感覚で捉えられるべきだろう。そして国際交流とは、後者からしか発展することが多い。


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