てらさき雄介の日記
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朝は小田急相模原駅で街頭演説。
縦割り行政の弊害が指摘されている。個々の役所内の部署が縦割りになっていることが多いが、実は国・県・市の3重行政の中にも縦割り意識がある。
結果の例として顕著なのが橋本駅周辺だ。駅北口は巨額の税金を投入して再開発を行い、商業系中心の駅ビルを建設した。一方駅南口を出ると県立相原高校がある。場所の移動が取りざたされながら、県教育委員会に現段階でその意思はない。駅から少し歩くと、県住宅供給公社の高層マンション郡がある。そして数年後には市が美術館を建設するという。
それぞれの施設やセクションには、意義やあるいは言い訳が存在するのだろう。しかし橋本駅周辺という重要拠点を、全体としてどうしたいかという意ビジョンは見えない。限られた区画内でもこの有様だから、広く県内を見渡せば言うに及ばずだ。
役所職員がそれぞれ担当ごとに仕事をすれば、結果このような縦割りになってしまうことはあり得るだろう。あくまで責任はそれを統括する政治にある。全体の整合性を考える首長と、それをチェックすべき議会だ。
4月の新年度から「市民フォーラム」という組織が立ち上がる。市パートナーシップ推進課と、市民有志が一年にわたり準備してきたものだ。その役割は行政と市民との協働を、具体的な制度や施策としていくことだ。
縦割りの弊害を排除するひとつの手法は、「横割り」の要素を加えることだ。それは「面」とも表現できるが、「地域」とも言える。例に挙げた橋本駅周辺などは、橋本住民に基本的地域像を明らかにしてもらい、それに合わせて行政の組織も組み直せばいい。
もちろんそのことが地域エゴや、特定の地域や団体に対する利益誘導になってはいけない。全体を考えるためにも、まず第一義は「地域」から始めることだ。
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