てらさき雄介の日記
DiaryINDEXpastwill


2005年12月30日(金) 中国との友好は大切

小泉総理のことは、別に嫌いではない。

自民党の組織体系を「ぶっ壊した」のは事実だ。

また先の総選挙で、今まで投票に行かなかった人々の関心を集め、結果勝利したことは見事であった。

しかし小泉総理の政治は、多くの点で私とは違う。

ここでは外交について述べたい。

昨今の対中政策は、靖国参拝をはじめとして誤りが多い。

現在、日本最大の貿易相手国は、他ならぬ中国である。

この経済的関係は、時間とともに一層深まるだろう。

中国の政治体制が良いかどうか、南京で本当に数十万人も虐殺したのか、などなど議論すべきことはたくさんある。

私も天安門事件を忘れたわけではない。

しかし最早日本にとって、中国がなくてはならない国であるのは、客観的な事実だ。

かつての戦争で、真珠湾攻撃に至った直接的要因は、ABCD包囲網と呼ばれる経済封鎖である。

当時の日本は、原油の8割近くをアメリカから輸入していた。

その国から経済封鎖されることも問題だし、ましてや戦争するなどは論外である。

小泉総理の靖国参拝は“信念”だそうだ。

しかし現在中国で働いている多くの日本人と、日本で働いている多くの中国人の境遇にも、もっと想像をめぐらせてほしい。

戦後半世紀を経て、やっと友好的雰囲気がつくられつつあったのに、政治がその足を引っ張るとは残念極まりない。

これは日韓関係も同様だ。

回りを見渡すと、多くの物品が「メイドイン・チャイナ」になっている。

次の総理に対して自民党の支援団体である経済界からも、厳しい注文を付けるべきだ。

他ならぬ小泉総理が言っているように、中国の発展は日本にとってのチャンスでもあるからだ。







てらさき雄介 |MAILHomePage