てらさき雄介の日記
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小泉総理のことは、別に嫌いではない。
自民党の組織体系を「ぶっ壊した」のは事実だ。
また先の総選挙で、今まで投票に行かなかった人々の関心を集め、結果勝利したことは見事であった。
しかし小泉総理の政治は、多くの点で私とは違う。
ここでは外交について述べたい。
昨今の対中政策は、靖国参拝をはじめとして誤りが多い。
現在、日本最大の貿易相手国は、他ならぬ中国である。
この経済的関係は、時間とともに一層深まるだろう。
中国の政治体制が良いかどうか、南京で本当に数十万人も虐殺したのか、などなど議論すべきことはたくさんある。
私も天安門事件を忘れたわけではない。
しかし最早日本にとって、中国がなくてはならない国であるのは、客観的な事実だ。
かつての戦争で、真珠湾攻撃に至った直接的要因は、ABCD包囲網と呼ばれる経済封鎖である。
当時の日本は、原油の8割近くをアメリカから輸入していた。
その国から経済封鎖されることも問題だし、ましてや戦争するなどは論外である。
小泉総理の靖国参拝は“信念”だそうだ。
しかし現在中国で働いている多くの日本人と、日本で働いている多くの中国人の境遇にも、もっと想像をめぐらせてほしい。
戦後半世紀を経て、やっと友好的雰囲気がつくられつつあったのに、政治がその足を引っ張るとは残念極まりない。
これは日韓関係も同様だ。
回りを見渡すと、多くの物品が「メイドイン・チャイナ」になっている。
次の総理に対して自民党の支援団体である経済界からも、厳しい注文を付けるべきだ。
他ならぬ小泉総理が言っているように、中国の発展は日本にとってのチャンスでもあるからだ。
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