てらさき雄介の日記
DiaryINDEX|past|will
「メリークリスマス!」
嫌いな響きではない。子ども中心の各種行事内容も微笑ましく感じる。
しかし日本にクリスマス文化を輸入したアメリカの大統領は、今日の会見で「ハッピーホリデイ!」と言っていた。
キリスト教以外の国民に配慮したそうだ。当然キリスト教保守派からは異論も出ているとのこと。
さてあえて言わなかったが、最近不思議なものを目にした。
相模原市のHPにクリスマスツリーが映っているのだ。
何が不思議かというと、行政は他の宗教(例えば神道や仏教)との関係には非常に気を使う。
上溝夏まつりは、私の小さい頃は「おてんのうさま」という名称だった。当然今と同じ神輿まつりである。
かつて市が補助金を出すにあたり、如何に“政教分離”を実現するか悩んだ。
結果、神輿が神社に行って「神様」を入れる部分を、まつりとは関係ないという解釈にした。
そして「おてんのうさま」を「上溝夏まつり」に改称して、宗教色をなくしたのである。
こんなことは、一見下らないと思うかもしれない。
戦没者慰霊祭も無宗教だというが、霊の存在自体が宗教なのだから矛盾だ!という突っ込みもできる。
さて政教分離とはバランスの問題である。
相模原市HPのクリスマスツリーに文句を付けることは、その掲載理由から鑑みても適当ではないし、第一今のところクレームは一切ないそうだ。
しかしアメリカ大統領のような配慮も、民主主義の原則からは必要と考える。
何故ならば宗教的に傷つけられる人々は、往々にして少数派であることが多いからだ。
少数が少数のままで存在し続け、かつ意義付けられる社会こそ民主主義なのだ。
まあクリスマスの日に、こんなことを考えるのは職業病か。
|