てらさき雄介の日記
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2005年12月24日(土) メリークリスマス

「メリークリスマス!」

嫌いな響きではない。子ども中心の各種行事内容も微笑ましく感じる。

しかし日本にクリスマス文化を輸入したアメリカの大統領は、今日の会見で「ハッピーホリデイ!」と言っていた。

キリスト教以外の国民に配慮したそうだ。当然キリスト教保守派からは異論も出ているとのこと。

さてあえて言わなかったが、最近不思議なものを目にした。

相模原市のHPにクリスマスツリーが映っているのだ。

何が不思議かというと、行政は他の宗教(例えば神道や仏教)との関係には非常に気を使う。

上溝夏まつりは、私の小さい頃は「おてんのうさま」という名称だった。当然今と同じ神輿まつりである。

かつて市が補助金を出すにあたり、如何に“政教分離”を実現するか悩んだ。

結果、神輿が神社に行って「神様」を入れる部分を、まつりとは関係ないという解釈にした。

そして「おてんのうさま」を「上溝夏まつり」に改称して、宗教色をなくしたのである。

こんなことは、一見下らないと思うかもしれない。

戦没者慰霊祭も無宗教だというが、霊の存在自体が宗教なのだから矛盾だ!という突っ込みもできる。

さて政教分離とはバランスの問題である。

相模原市HPのクリスマスツリーに文句を付けることは、その掲載理由から鑑みても適当ではないし、第一今のところクレームは一切ないそうだ。

しかしアメリカ大統領のような配慮も、民主主義の原則からは必要と考える。

何故ならば宗教的に傷つけられる人々は、往々にして少数派であることが多いからだ。

少数が少数のままで存在し続け、かつ意義付けられる社会こそ民主主義なのだ。

まあクリスマスの日に、こんなことを考えるのは職業病か。





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