てらさき雄介の日記
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2005年11月09日(水) 景気で自衛官が減る

自衛官募集相談員会の研修会がありました。

昨今の募集状況が悪いことから、急遽相談員に対して現況説明が行なわれたのです。

説明をしたのは、自衛隊神奈川地方連絡部長・同募集課長・相模原募集事務所長で、数十人の相談員が参加しました。

自衛隊への応募者が減った最大の原因は、景気が回復基調(?)になり、民間の求人が増えているからとのこと。

少し意外でした。

自衛官になるということは、よほどの覚悟が要ります。景気で云々という通常の就職先のような話になるとは思わなかったのです。

さて世界平和を創ることを、政治家として最大の使命としている私が、自衛官募集相談員になっているのには理由があります。

それは募集に直接協力したいという気持ちよりも、現在の自衛官が被っている多くの差別を失くしたいと考えているのです。

街の中で、自衛隊の任務について広報する機会を設けるべく、色々な方に話をしてみますが、それが自衛隊であるだけで受け入れてもらえないことが多いです。

軍国主義=自衛隊であり、自衛隊の存在=政治的テーマ、になってしまっているのです。

アメリカ軍に対しては「格好いい」という人でも、自国の軍隊に対しては暗いイメージを持っています。

もちろん前提として、軍隊は必要「悪」です。

かつて吉田茂が防大卒業式で言った「君たちが日陰者の方が、世の中は平和なのだ」も、かつての軍事大国を経験した反省として的を得た意見です。

しかし警察官も消防士も、そして自衛官も、危険な仕事を公務として行なっていることに変わりはありません。

もし将来自衛隊が道を誤るとしたならば、それは自衛隊ではなく、政治の責任なのです。

自衛隊とは何であるのか、それを国のなかで位置づける責任を放棄してはいけません。

私は自衛隊の必要性を認めた上で、日米安保条約を含む安全保障政策の見直しを行い、そして将来に向けての軍縮を、国際社会と強調しながら行なうべきと考えます。


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