てらさき雄介の日記
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2004年09月21日(火) 常任理事国入りは疑問

湾岸戦争くらいからでしょうか。あるいはそれ以前からか、外務省は国連安保理の常任理事国入りを目指して様々な交渉をしてきました。

総理の発言はじめ政治ベースで語られてきたことを見ると、既に事務ベースでの根回しは完了したということでしょう。

つまりこのままいけば、日本は常任理事国になるということです。

この問題は、国民投票にかけなくてはならないほど大きな課題です。

現行憲法の枠内ですると総理は言っていますが、ポイントはそこではありません。どうガードをしても、世界中の安全保障に関わっていかなくてはならないという責任が生じるのです。軍隊を出さないまでも、経済的に世界に進出している日本は否応なしに、様々な紛争により巻き込まれていきます。

例えばアメリカのように、世界情勢に積極的に関わっていくことを国益に結びつけられればいいです。しかしその能力が日本の政治にあるでしょうか。残念ながら心もとない状態です。

綿密な情報分析と、それを活かす能力なきまま常任理事国になることは、結果負担を大きくし敵をつくってしまいます。

政府は自信があるからやっているのでしょうが、疑問です。このテーマは既存の政党の枠組みではくくれません。意見を封殺することなく、喧々諤々議論すべきです。


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