てらさき雄介の日記
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2004年06月27日(日) 芹沢鴨は本当に悪者か

今日の大河ドラマ「新撰組」で佐藤浩一扮する芹沢鴨が暗殺されました。今回のドラマでは比較的良い描かれ方でしたが、過去の映画などではだいたいは芹沢鴨は悪役です。これは近藤勇や沖田総司を主人公にしたものが多いため、結果的にそうするしかなかったのでしょう。

今の価値観で当時の善悪を語ることはできませんが、街中での粗相や無頼漢ぶりは、新撰組全体共通のものだったと正史ではほぼ明らかになっています。つまり芹沢鴨のみが特にどうこうではないということです。

世界観はどこまで行っても相対的なものである、とまでは割り切ってはいませんが、少なくとも異なる見方があることを認めることは必要です。

夜遅くにNHK特集で、アメリカとイスラムの対立について放送していました。この番組を見ても思いましたが、一連の対立と紛争について同盟国アメリカではなく、イスラムの側に心情的に味方してしまう自分がいます。

何故だろうと考えることもあります。強いものが嫌いなのか、イラクの空爆を日本への空襲とダブらせてしまうからか、旅の最中イスラム教徒は特に親切であったことか、理由はたくさんあります。

アメリカ的志向が大勢を占め、かつその反対にいるイスラムを「悪」とする一方的見方に反発していることが最も大きな理由だとも思います。


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