てらさき雄介の日記
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2004年04月20日(火) |
金正日の中国極秘訪問 |
私が北朝鮮に旅行に行ったのは、7年も前のことです。お決まりのコースを監視付きで観光しながら、共産圏特有の空虚な町並みを見ました。ルーマニアや、ポーランドなどと感覚として似ていると思いました。
人間が生きる社会は、そんなに立派なものではありません。迷いや、誤りや、どこかにいい加減さがあることが必要な面もあります。つまり感情を表現するということです。
人間を大切にすべく発生した共産主義が、結果としてあのようになってしまったのは残念です。なんとなく当たり前になってしまいましたが、何で世襲なんだい!と思ったことを、皆さん思い出しましょう。
日本の二世議員もそうですが、それが生まれるのは、ある利権を存続させる力によるのです。北朝鮮は、国家の利益が国家元首に直接帰属してしまっているということです。
北朝鮮で印象的だった出来事を、ひとつ書きます。同行していた現地旅行社の通訳(政府の人間)に対して、ある日本人観光者が、日本の週刊誌を手渡しました。それを渡された北朝鮮人は、背広のなかに急いで隠しました。見つかれば大罪ですが、それでも見たかったのでしょう。(申し添えますと、安易にこういう行為をする日本人は問題だと思います。)
いかなる根拠があるにしろ、言論と表現の自由は、民主主義社会にとって失われてはいけません。その意味からも、現在の北朝鮮の政治体制を、私は否定いたします。
昨今日本でも、理由をつけながら言論の自由を制限する傾向があります。話題のタブーも、現に存在します。制限が徐々に減っているならば、民主主義の成長中ということで評価できます。しかし最近は、制限が増えている気がします。それは民主主義の後退です。
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