てらさき雄介の日記
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2004年03月10日(水) |
神戸児童殺傷事件の犯人が仮退院しました |
神戸児童連続殺傷事件の犯人が、本日医療少年院を仮退院しました。今後保護観察処分となり、その経過が順調なら今年一杯で正式退院だそうです。
この事件は児童二人を殺傷し、しかもその一件については死体の一部を校門に放置するという残虐なものでした。しかも犯人が当時中学生ということで全国的なニュースをなりました。その少年も現在は21歳だそうです。
さてこのような未成年による、残虐な事件がおこると議論になる少年法についてです。大人に対するよりも「更正」に重点を置いた法律であり、被害者感情などを考慮すると刑罰が軽いのではという批判を受けています。
まず、これは少年法とは直接関係がありませんが、刑法上の成年を18歳にすべきです。社会の実態にあわせるという意味でも重要です。つまり18歳以上は未成年でも氏名など公開し、通常の司法手続きに付すべきです。
次に少年法に関することですが、少年法の「保護」の精神は今後も維持するべきです。死刑制度でも言われることですが、罰則の強化は犯罪の抑止にはつながりにくいと思います。ましてや少年なら尚更です。復讐法ではないという一線は守るべきです(もちろん刑法自体も同様ですが)。
現状の問題点としては、この「保護」を隠れ蓑にして真実の究明がおろそかになっていることです。結果犯行の真相が明らかにされない例が、少年事件は多すぎます。この点はしっかりすべきです。また今回の事件で初めて知ったのですが、保護観察の期間が短いと思います。
もちろん冤罪をうみやすい警察の取調べのあり方などは、大人を含む社会全体のテーマとして改善しなければなりませんが。
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