◆私の言語学習歴と言語学歴(ひたすら趣味の話)◆ |
2010年01月15日(金) |
言語と言語学の話をしよう。
似たような話は何度かしたことあると思うけど、 本棚で見つけた本で、ふと思い出したので。 (日記9年もやってると何書いたか把握しきれてない) 趣味の話が長々と続きます。覚書。
小さい頃から英語が好きだった。 留学しようと思ってた。 もともと、育ってきた環境がそんな環境だったから。
中学の頃、スペイン語の勉強を始めた。 「世界中の人と話すなら、英語以外の言語も学ぶといいよ」というアドバイスや、 南米に旅行に行くならスペイン語話せないとね、という理由で。
高校に入って、たまたま見かけたNHKのイタリア語講座にはまって、 イタリア語の勉強を始めた。番組がすごく面白くて録画して何回も見た。 今では懐かしい、ジローラモ、ダリオさん、イタロとコッコの時代ね。 スペイン語と非常に似てて覚えやすかった。(その分混同しやすかったけど)
クラブは英語部だったから、放課後はAETの先生と話したり、 イースター、ハロウィン、クリスマスなんかのパーティーしたり、 スピーチコンテストや、台本から作った英語劇をしたりして英語に触れて、 授業も英語の教科書のテープをシャドウイングして全文丸暗記して、 英語の授業やテストが楽しくて仕方なくて、単語も毎日覚えてたし、 あの頃が一番英語を勉強してたんじゃないかなぁ。笑
英語とスペイン語とイタリア語を勉強して、 例えばimportantとimportanteとか、grazieとgraciasとか、 すごく似てる単語が沢山あるのが気になって、言語学に興味を持った。 大学に入るときは、語学もいろいろ学びたいし、 「英語とラテン語などの比較研究がしたい!」って思ってた。
第二外国語は、 ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語、韓国語、ロシア語、アラビア語、 の七ヶ国語の中から選べるんだけど、取ろうと思ってたイタリア語がたまたま 他の必修の授業とコマが被ってしまって、悩んだ挙句に中国語を選んだ。 これからのビジネスを考えたら、中国語の必要性は高まっていくと思ったから。 一年目は単位が必須で人数が多いからなかなかじっくり学べなかったけど、 自由選択になった二年目は、「勉強したい!」って人が集まってたから、 みんなでしっかり勉強して、中国人の先生も自由にやってて、結構楽しかったなー。
第二外国語は二年間で終わったので、 三年目になって、空き時間にイタリア語のクラスに出席することにした。 やっぱり一年目に授業取れなかったのが残念で、どうしてもやりたかったので。 同じくイタリア語を勉強したいっていう友達と一緒に、後輩の授業に混ぜてもらってた。 高校の時は独学だったから、この授業でイタリア人の先生に基礎も含めて教わった。 授業で「ライフ・イズ・ビューティフル」の映画を見たとき、 イタリア語のセリフが結構聞き取れて、感動したのを覚えてる。 やっぱりイタリア語好きだなーって思った。
一年目二年目で授業いっぱい取り過ぎて卒業単位にかなり近づいてたので、 三年からは自分の好きな授業を組み合わせて、そしたら語学の授業ばっかり。 好きだった授業は、「社会言語学」「応用言語学」「言語比較論」 「英語学概論」「通訳技法論」「翻訳論」「英語討論技法」とか。 ああ、言語と関係無いけど「国際研究学(グローバリゼーション)」や 「国際安全保障論」「国際政治史」などの国際政治の分野も 大学に入って授業を受けて興味が広がった分野だな。
うちの大学はゼミが少人数(マンツーマンとか、平均2〜3人) でじっくり勉強できるのが売りで、三年からはゼミの先生について勉強した。 選んだのは「社会言語学」。アメリカ人の先生だったからゼミも全部英語で、 卒論も英語で書くってことだったので、テーマを徐々に考えてて、 多言語学習者のピジン・クレオール化について、にしようかなと思ってた。 フェルディナン・ド・ソシュール、エドワード・サピア、 ベンジャミン・リー・ウォーフ、などの論を学んだのもこの頃。奥が深い。 サブゼミも取れたので、異文化コミュニケーションと中国語のゼミも取って、 結局ゼミには三つ参加してた。授業数多かったけど好きな授業ばかりで楽しかった。
「英語学概論」の授業では主に英語の語源を勉強してて、 インド・ヨーロッパ語族→ゲルマン語派→西ゲルマン語族→英語、 というような流れや、多言語との繋がり、古英語からの英語の変化、 などにすごく興味を惹かれた。その先生の授業が大好きだったから、 いっつも一番前の真ん中の席に座って、欠かさず授業受けて 個人的に先生の著書(語源物語)買ってサインしてもらいました。笑 比較言語やるんならドイツ語を勉強するといいと知った。
一年ニュージーランドに留学しようと思って準備を進めていたけど、 たまたま夏休みに一人旅でいった中国で、人生変わってしまいました。 神戸〜天津まで2泊3日で船に乗って行ったんだけど、 乗ってるのは、中国人、世界旅行者、中国への留学生、ばっかりで 中国に着くまで長い時間があるから乗客同士ですごく仲良くなって。 特に天津・北京に留学してる神戸の外大の子からいろいろ話を聞いた。 北京に一か月いていろいろあり、話が脱線してちょっと長くなりそうだから 割愛して、まあともかく、この旅がきっかけで留学先を変えた。 子供のころから英語圏に留学しようと決めて、ずっとバイトして お金貯めて準備してきたのが、旅での様々な出会いがきっかけで、中国に。
そして中国留学中、アメリカ人、ロシア人、トルコ人、ベトナム人、 などいろんな国の留学生がいる中、韓国人が一番多くて、 友達も結構いたので自然に韓国語を覚えたし、勉強も始めた。 韓国語の単語が中国語と日本語のちょうど真ん中みたいな感じで、 日本語も中国語に近いけど、それよりもっと中国語寄りな感じ。 だからスペイン語とイタリア語の時みたいに、そっくりだから覚えやすかった。 あと、ハングルは組み合わせを覚えれば一通り読めるから、 外来語(カタカナ)みたいなやつは単語を知らなくても意味が分かる。
一年たって帰国して、帰国後すぐは英語を喋ろうとすると中国語が 口から出てきてしまい、英語を喋ろうとするとものすごく苦労してました。 結局ゼミのテーマも変更して、英語・中国語・日本語の言語文化比較。 あとは、旅に出て、その国の言葉を覚えるのが好きで、 一時期はクメール語、タイ語、アラビア語にはまっていた時期がある。 手を出し過ぎるとどれも中途半端になってしまうのは仕方ない。
言語は発音から入るタイプ。スペイン語やイタリア語の明るい発音や、 中国語の独特な発音、他にもいろんな言葉の発音が好きで、 発音がきっかけで学び始めた言語も結構あったりする。 この頃はNHKの語学番組は全部見てた。フランス語とかロシア語とかも。 そうそう、中国語の発音のおかげでフランス語の発音が楽に出来るようになった。 (日本語には無い、喉を震わせる音の発音)
社会人になって。 仕事で使う中国語っていうのは(まあ、英語もそうなんだけど) 日常会話なんかと違ってて、ここ最近会社のパンフレットを 中国語に訳してたんだけど、通関とか輸出者なんかはいいんだけど、 CY、CFS、FAF、12FJRコンテナ、ホットデリバリーサービス、 などの英語(カタカナ)系の単語は調べないとすぐ分からないことが多い。
仕事や貿易で使うのも英語がメインだし、 旅に出ても英語が共通語として使われることが多いし、 やっぱり中国じゃなくて英語圏に留学してた方がよかったかなー。 なんてときどき考えたりもする。単なる甘えでしかないけれど。 そんな話をするといつも、「今は英語は誰でも喋れるよ。 あとはね、中国語勉強してる人は英語が苦手な人がいたりするから、 英語も中国語もどっちも喋れるっていうのはあみの強みなんだよ。 中国に留学してたのは良かったと思うよ」って言ってくれる。 だから、本末転倒にならないように両方ちゃんと勉強するようにした。 中国語も好きだし、英語も好きだし。両方完璧に喋りたい。
でも一般的にはことばっていうのはあくまでツールでしかないから、 それを使って自分が何をしたいか、何ができるのか、が重要で。 私が語学を勉強してるのは、楽しいから、好きだから、に過ぎないけど、 去年はこれまでと違って、自分のやりたいことや目標に向けて 必要性を感じてツールとしての英語を勉強してた。 (なので趣味の中国語とかイタリア語とか他の言語はちょっと我慢してた)
いつものように、長くなった割に特に結論無いですが。 まあともかく、今年はやりたいことがやれるってこと! 趣味の語学も再開して、英語ももっと頑張ろう。 |
| |
| |