月刊「言語」を読みながら言語学を考えてみる。 |
2005年06月16日(木) |
私が愛読してる雑誌のひとつに月刊「言語」がある。 言語に関することならなんでも取りあつかってて、 言語学、音声学、民俗学、社会学、手話、新語、など幅広い。なんでもあり。 タジク語、ムラブリ語、なんかのマイナー言語について取り上げたり ホロンシステムとしての言語学や、エスのシティの可変性に関してとか、 自然言語処理と言語実体化の効用、など難しめの論文が並んでたりもする。 その一方漫才の言語的特長やミッキーマウスが韻を踏んでる話など 面白いテーマをやたら真面目に細かく分析して考えたりもしてるのだ。 その他「僕はちょろちゃんだちょろ」「くやしいでしゅ」などの 「ちょろ」や「しゅ」の言語的用法を詳しく説明せよ、だとか 「ん」「を」を音声学的音韻論的視点から論出せよなど 読者に向けた練習問題コーナーもあって、充実した内容となってる。 言語マニア(笑)としてはすごく興味深くて、面白すぎる一冊なのだ! 言語学にもいろいろ分野があって、そのどれも大好きだけれども やっぱり語源とか、比較言語や、社会言語学的観点からの 多言語社会での言語政策やcode-switchingやcode-mixing などのジャンルは特にワクワクさせられる!!! 語源なんて、どのように言語が変化していったのか考えるだけでおもしろい。 系譜を見て、法則を探し出して、変化の過程を比べてみる。 そういった点においてラテン語やドイツ語もいずれは学んでみたいし、 マイブームは世界共通語になるはずが流行らなかったエスペラント語。 レトリックや認知意味論、自然言語学、言語学の父ソシュール、 そしてチョムスキーの理論などをじっくりと考えるのも楽しい。 大学に入って一番最初の演習で自由なテーマを与えられ 書いたレポートが「ノンバーバルコミュニケーションについて」。 やはり言語はイメージにも影響を与え、交流においては実際のところ 言語的なものよりも非言語的なものの働きの方が大きい。 そういった意味において、非言語も「言語」の範囲内に含まれるのかもしれない。 といったわけで、最近はそういった言語学の本をずっと読んでる。 昔よりもこういった時間が取れるようになって、すごく嬉しい。 |
| |
| |