Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記29〜チベット・ナムツォ編(後)〜「空から降る一億の星」
2004年10月05日(火)
旅記29〜チベット自治区・ナムツォ編(後)〜「空から降る一億の星」

8/12夕方。散策にも満足して、日が暮れてきたからそろそろテントに戻る。
結構みんな戻ってて休んでた。うちもかなり歩いたから疲れ切ってた。
だんだん暗くなってきて、夕日を見に丘の上に上がって行った人もいたけど
うちらはここから山頂の雪が夕焼けで赤く染まるのを見よう、ということに。
夕食。ここはどの料理も高いって聞いてたけど、本当に高かった。
人が食べてるのを見てたけど、なんか胃が痛くなってきたし先に帰る。
旅行中も健康児なんだけど、この時はちょっとだけ調子が悪かった。
お腹が痛いんじゃなくて胃が痛くて、キリキリする感じ。
人から薬貰って飲んでしばらく休んだら、すっかり治ったんだけどね。
夕食代わりに買い込んで来たお菓子を食べるも、あまりお腹に溜まらず。
安いからビスケット系やクッキー系ばっかり買ってたし。
ひもじくてご飯が食べたいよーって気分だったけど、我慢我慢。
友達がカップラーメン買ったら1個10元で、水も1本10元だったみたい。
うわーすごい値段だ。水なんて1元で買えるのあるし、市場価格の10倍もする。
やっぱりお菓子を食べつつ、やり過ごしてた。

夜、外に出てみたらものすごい大量の星が見えた!!!!
今までキャンプに行くたびに、夜になると星空に感動してた。
流星雨でもない普通の日に流れ星を13個見つけたりだとか、
芝生の上に寝っ転がって、2〜3時間ずっと星空眺めてたりだとか。
「こんな星空見たこと無い」っていう位の星空を見てきた自信がある。
でも、ナムツォの星空にはどこも適わないんじゃないかな。
星空ランキングの一位に堂々と君臨してもおかしくないと思う。
空一面が満天の星で、こんなに星ってたくさんあったんだって驚くくらい。
天の川や小さい星まではっきり見えるから、空自体が輝いてるように見える。
天の川は小さい星がぎっしり集まってて、本当に「川」なんだよね。
しかも、昼間に雲が近かったように、夜は星がすごい近くに見える。
高地だから、見えるだけじゃなくて本当に空が近いんだろうなって思うけど。
夏の大三角形や、カシオペア座とか星座の形を見つけようとしたんだけど
どこもすんごい光ってて山のように星があるから、見つけにくいの。
もちろん流れ星も見れて、お願い事もした(笑)
その後寒いから布団に包まって暖まってて休んでたら、
夜中にもう一度星見ようと思ったのにいつの間にか寝てしまってた。
真っ暗な中で見たらもっと綺麗に見れるような気がしたから。残念。
夜は寒くて眠れないって話聞いてたけど、そんなこともなく爆睡。

8/13、起床。朝の湖を見に探検に行く。
他の人たちはほとんど寝てて、出発ギリギリまで寝てた人がほとんど。
よっぽど高地で歩いたのが疲れたんだろうね。爆睡だらけ。
昨日行ったのとは反対側の湖畔に行ってみる。こっちの水の方は更に綺麗。
この湖は塩分が多く含まれてるらしいので、舐めてみた人がいたんだけど
味はしょっぱくなかったらしい。ほとりでぼーっと座って景色眺めてた。
空の色も湖の色も透き通るくらいに綺麗で、朝の空気が気持ちよくて。
石を投げて一人水けり大会してみたり、きれいな石探して拾ったり。
鼻歌を口ずさみながら、波に軽く足をさらわれつつも歩いていったり。
人がいないから、気づいたら大声で歌を歌いながら歩いてた。
とりあえず一通りまわって、心残りは無い。満足満足!

さて、昼になってバス出発。ナムツォにバイバイ。
帰りは行きよりも更に揺れて、お尻がシートから離れてばっかりだった。
一番後ろに座ってたから、更に揺れを感じた。跳ねてばっかり。
窓から見える地元民や子供たちは、誰もが手を振ってくるんだよね。
だからこっちも手を降り返して、なんだかすごい嬉しかったなぁ。
バスは倒れそうなくらい傾いて、それでもなんとか進んでた。
道なき道を進んだ運転手さんはすごいって、ひたすら感心するばかり。
途中の休憩場所で、地元民の子供がぶわーって集まってきて
食べ物とかねだってた。バスの外から窓をコンコンって敲いて
頂戴頂戴ってアピールしてきたり。歩いてるとかたまってついてきたり。
もしくはお祭りで撒くチベット紙を買って買ってって言ってきたり。

やっとのことでちゃんとした道に出た。あーーふらふらする。
帰りの道もすごい景色が良かった。しかし運転手さんとばすとばす。
寝台バスやトラックを何台も抜かし、高スピードでどんどん進む。
まぁ中国の長距離バスや車に乗ったときは、大抵こんなんだけど。
こういう時いつも思うんだけど、めちゃめちゃ危険なんだよね(笑)
一車線しかないから、反対車線を追い越し車線代わりに使うんだけど
急に対向車が来たり、元の車線に戻るのがギリギリだったりして。
ぶつかりそうになったことも何回もあるし、ヒヤッとすることも多い。
抜いたり抜かされたりカーチェイス状態でした(笑)
という訳で、帰りは行きよりも早かった。あっという間。
帰りに温泉に寄るっていう話もあったんだけど、寄らなかったみたい。
ナムツォは景色最高で、やっぱり行って本当に良かった!!!!
バスなどの公共交通機関が無いからか、かえって自然が荒らされずに残ってる。
あの青い青い湖も、手が届きそうな雲も、満天の星空も。
どれも心に残る思い出となりました。行ってよかった。
次回はまたラサ編。買い物買い物。



 
 
 
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Arranged by Ami