Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記23〜ゴルムド→ラサ移動編(後)〜「恐怖の道端トイレ休憩と」
2004年09月29日(水)
旅記23〜ゴルムド→ラサ移動編(後)〜「恐怖の道端トイレ休憩と」

今まで数々の中国トイレを体験してきた。
特に旅行中だとほとんどが有り得ないほどヤバイトイレだしね(笑)
でもゴルムド→ラサ間のトイレ休憩ほど酷いものはなかった!!
だってさぁ、トイレ休憩が道だよ。木も何も無いだだっ広い一本道。
「トイレ休憩ー。男は前面、女は後面!」とだけ言われた。そ、そんな・・・。
木とか丘とかあったらどうにでもなるんだけどね、何も無いもんで。
みんなが一気に降りていくので、壮絶な光景となってました(笑)
しかも追い越していく車やバスの人にばっちり見られてる・・・。
中国人の女の子達もこれにはショックを受けてたなーー。
でもおっさんだらけじゃなくて良かった、ちゃんと若い女の子もいて。
内モンゴルの帰りはおっさんだらけだったから、行きづらいことこの上なかった。
男の人で長居してる人は可哀想だったなぁ。バスのクラクション鳴らされ
早く行くぞーって言われてるし、遅いからみんなに窓から見られてるし。
他にも途中、小さな食堂街みたいな場所でもトイレ休憩あったんだけど
そこは近くに工事中のおじさんとか、地元民みたいなのがいるのに
やっぱり道端トイレ。ばっちり見られてるのに、こんな場所でもかよー。
ここではもちろん遠慮しといたけど。慣れてくるのが怖い怖い。

この辺は5000メートルを超える山が多く、高山病が一番ひどい地域。
高山病の一番の対策は、飲み物を飲んで出して新陳代謝を良くする事なのね。
水、スポーツ飲料、お茶、ブドウ糖を含んだジュース、などなど。
「高山病なんて気合いで何とかしてやる!今までも何とかなったし」
っていう意気込みで挑み、酸素ボンベも薬も買わなかった私にとって
唯一の頼みの綱がスポーツドリンクだったのに、これじゃ飲めない。。。
極力水分取らずに、トイレ行く回数減らしたいからねぇ。

だんだんと暗くなり、綺麗な景色も見えなくなり。
もちろん電気なんてそんなもん点かないから、後はひたすら眠るのみ!
寝てるとだんだん頭が痛くなってくるのね。高山病だ。痛い痛い・・・。
しかもバスが揺れて頭ががんがんぶつかるから、更に痛さ倍増。
ああ、きっと今ものすごい高度の山越えてんだろうなーとか思いつつ。
えぇい気合いでなんとかするぞ!って自分にひたすら言い聞かせる。
夜はそんな感じでうとうとしたり目が覚めたりで、心地悪く寝てた。
しかもさすが高地、寒い寒い!布団をしっかり被ってた。

さて、明け方の5時ごろにバスがどっかの街に止まった。
着いたぞーと言って半分以上の人が一気に降りていくから、
あれ?もうラサに着いたのかな?やばい、急いで降りないと!
慌ててミニリュックを手に取り、寝惚けたままバスから掛け降りる。
外は雨が降ってて、荷物入ってる後ろのトランクに向かって走った。
その時。
「ズボッ!」
「ウギャーー!!!!」
ええ、どぶにはまりました。しかもすごい深いの。
周りの人が冷たい哀れみの目で見てる中、一人叫びだしたい気分。
興奮してつい日本語で叫びそうになったけど、堪えた。
「ア〜ッ!ア〜ッ!ア〜ッ!!(怒)」と唸って我慢。
雨降ってるしベチョベチョ。ズボンも膝上まで浸かったし、
手を突いたから手も汚れた。鞄や服にも散ってたよ・・・。
しかもありえないくらい臭い!!!ヘドロのにおいがする(泣)
泣きそうになるのをこらえて、後ろの荷物を降ろそうとすると
近くにいた乗客のおじさんが「君も荷物をチェックしてるのかい?」とか
「あれ?ここで降りるの?」とか聞いてきた。「ん?」と思って
「ここはラサじゃないんですか?」と聞くと「ラサじゃないよ」だって。
え〜〜〜〜〜!まだラサじゃないの?!急いでバスに戻る。

乗るときに添乗員に「ここじゃ降りないのか?」って聞かれたんで
「私はラサまで行くんです」って答え、ドロドロを隠しつつ戻る。
布団が汚れるのもお構いなく、自分の寝る場所に戻る。
濡れた場所がどんどん冷えてきて、しかも臭いは酷くなる一方。
死ぬほど臭いの。この臭いの原因が自分だってのが辛すぎる。
周りの人にもきっと臭くて迷惑掛けてるだろうなって思った。
特に前の席の人は、頭の下に私の足がくるから本当申し訳なかった。
ちゃんと寝れたのかが心配です。。。
最初は膝立てて足を軽く置くだけだったけど、寒くなってきたから
この際えぇーい!って足伸ばして布団被って眠った。

8/9昼。そろそろラサが近くなってきたみたい。
でもここが本当にラサかどうか全然見当がつかないんだよね。
風景も、街の様子も、チベットと言うより中国のままだし。
やっぱり違う場所に来てしまったのかも、って心配になる。
一生懸命窓の外を見て、ここがラサだという証拠を探す探す。
どんどん不安になってくるんだよね。もう必死(笑)
やっとのことで「LASA WELCOME YOU」の文字を発見し、一安心。
この看板を見るまで、ここが本当にラサだって信じられなかった。
昨日の12時に出発して今日の11時に到着したから、23時間か。
距離の割には時間がそんなかかんない気がする。
やっと到着!心配してた検問は今まで全然無かったから
これは降りるときにチェックがあるのかな、と思って。
ここまで来たのに見つかって引き返すのも面倒いし嫌だなー。
でも予想外なことに検問も公安の人もいなくて、かなり拍子抜け。
というわけで、やっと辿り着いたラサなのでした。
次回はやっとこさラサ編。



 
 
 
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