旅記17〜四川省・若爾蓋編〜「花が咲き乱れる草原が10時間」 |
2004年09月23日(木) |
旅記17〜四川省・若爾蓋編〜「花が咲き乱れる草原が10時間」
8/3。松藩からバスに乗り込み、若爾蓋/ゾルゲに向け出発。 若爾蓋は中国名「RuoErGai(ルォアーガイ)」、 日本名「ゾルゲ」っていう場所。←ガイドブックごとに微妙に名前違う。 出発後の様子はというと…10分後に故障して道端で修理してた。 てか、今までの旅で学んだ事があるのね。 「中国の長距離バスは毎回必ず何かしら問題が起こり、 三回に一回は必ず故障で足止めを食らう!!!」 間違いない。本当にいっつも故障ばっかりでさー。慣れたけど。 バスに乗ってる人は地元民ばっかりで、ついでに隣の席のおじさんの 腰にぶら下げてるナイフが、こっちに当たっててゴツゴツしてた。 うちは先日買った毛糸で編み物したり、うとうとしたりしてた。
しばらくしたらすぐに草原に出たのね。そっから若爾蓋/ゾルゲまで ずーーっと草原が続いてたんだけど、本当に最高だったなー!!! 花が咲き乱れて(まさに咲き乱れるって言う表現がぴったりなのさ) ヤクや羊が放牧されてて、のんびり草食べたり駆け回ってるし バスが通り過ぎるたびに、地元の民族が普通に手を振ってくれるし。 正直、こんなキツいルートなんでとったんだろって思った事もあったけど その考えを覆すくらい、綺麗な場所だったのね。穴場っぽいし。
そいえば、麗江の後、シャングリラ、リタン、カンディン等のルートで 成都に上がろうと思ってたんだけど、高山病がやばいらしいし 夏なのに雪が降ってるくらい寒いので、一人では行かない方がいいって 言われてそのルートは中止にしたの。そこも本当花畑が綺麗らしく、 旅ツウの間に伝わる密かなオススメルートなんだけどね。 そこで見れなかった分、ここで十分見れたのかなっていう気もするんだ。
黄色・ピンク・赤・紫・白・青・などなどありとあらゆる種類が咲いてて。 しかもまとまって咲いてる場所は、目立っててすごい華があるの。 黄色なんて本当に光ってるように見える。ぶわーーーって咲いてるから。 ラベンダーの大群は、富良野なんて目じゃないよなって思ったし(笑) 草の緑色が見えなくなるくらい、花だらけの場所もあった。 ずっと窓見てても飽きないんだよね。移り変わりが多いし見とれてしまう。
その時の旅ノートに、こんな言葉が書いてあったから抜粋。 「中国の景色No1が九塞溝でNo2が黄竜なら、No3に入ると思った。 こんな無名なところでも良い所あるんだね。」 その後もっと綺麗な場所あったから若干ランキング下がったけど、 その時はこんなに感動してたらしいです、自分。うん、良かったなぁ。
10時間弱で若爾蓋/ゾルゲに到着! 小さな町だけどよさげな所だった。ここもまた四川省のチベットだし。 適当に招待所探して泊まったら、アイルランド人と中国人の旅人が同室だった。 で、一息ついたら町の探検に出発。日差しが強い〜。 タクシーやバスなんて走ってなくて、移動手段は三タクだけだった。 まぁ、小さいから町の端っこまで歩いていったんだけどね。 町の外れに小さなお寺があって、覗いてみたらまさにチベット寺。 達扎寺と呼ばれるチベット仏教ゲルグ派(黄帽派)のお寺だって。 赤い袈裟来たお坊さんがたくさん歩いてるし、小坊主可愛いしvv
その近くのチベットの村落にも遊びに行った。普通に人が生活してる。 うちみたいな観光客いないから、物珍しいのか少女に話しかけられる。 訛ってて聞き取るのが難しかったけど、しばらく会話して遊んだり。 川沿いの石の上でぼーーっと座って時間を過ごした。 目の前ではヤクが放牧されてて、もしゃもしゃ草はんでる。 ヤクやチベット犬に近づかれて、ギクッて固まったり。 「来ないで来ないでっ」って心の中で思いながら知らないふり。 両方とも意外と危険だったりするんだよね(笑) ヤクは黒いのに顔だけ白くて、骸骨みたいなやつを多く見かけた。 もしくはパンダ顔っていうのかな。なんか可笑しいのー。 川を一列になって渡ってる姿が、なんだかほのぼのしてた。 空が真っ青で、本当にこの日は天気が良かった。緑も映えてるし。 ただ、小バエがものすごい頭の周りをうろうろしてるのね。嫌〜。 さっき話した子供も、めちゃめちゃハエにたかられてたけど なんか数時間すると、だんだん気にならなくなってくるんだよね。 歩いててもずっとついてきて、うぎゃーって思ってたけど。
夜はたまたまご飯やさんのテレビでサッカーの試合を見かけ、 なんか青いユニだったから日本かも?と思ったら本当に日本だった。 わーアジアカップの試合じゃん!と思って宿に帰って観賞。 今回の宿は珍しくテレビがついてたのだ!おぉ〜〜。(かなりレア) 結局試合を見れたのは最初で最後だった。決勝見たかったな。 部屋で一人「あっ」「うわー」「よっしゃ」とか叫んでた。 中国人の子の反応が冷たかったけど、一人で盛り上がる(笑) ハラハラさせられたけど、結局勝ったので嬉しかった。 そんなこんなで満足しつつ眠りました。 次回はチベット色が強い夏河編。
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