旅記15〜四川省・黄竜編〜「高地にて、頑張れヒッチハイク」 |
2004年09月21日(火) |
旅記15〜四川省・黄竜編〜「高地にて、頑張れヒッチハイク」
8/1。九塞溝から、朝早く黄竜に向け出発! しかしバスチケット売り切れ、人が多くて乗れないの。えーー。 すごい困ったって思ってたら、個人のおじさんが話しかけてきて。 交渉の結果4人で割って、車で行く事になりました。 (たまたま日本人のカメラ好きの人、一人見つけたのですーー) 4人いたら値段もそんなに変わらないし、車だと早いしね。 ものすごい勢いでぶっとばし、カーチェイス状態だったという。
黄竜には宿が一箇所しかなくて、しかも高級系ホテルだし、 荷物預ける場所も無いって運転手さんが言ってたので、 途中の川主寺で宿チェックインしてから、黄竜へと。 旅行人に「途中にスイスのような景色が続く」って書いてあったけど。 本当にスイスのような、美しい山々が続いてるんだよね。 ここも高度が高いからちょっと寒くて、雪山がすぐそばに見える。 バスじゃないから、途中で車止めてもらって写真撮ったり。 ヤク(牛)がいっぱい放牧してあって、うおーって思った。 毛がふさふさで水牛みたいなの、近くにいると迫力あるのだ。 本当に山々はスイスって言ってもいい位。車の中から見とれてた。
黄竜の前のレストランは高すぎるし、売店も何も無いので 結局ご飯を食べないで入場。ここもチケット高いんだよねーー。 入り口付近に籠やさん(二人の運び人が担いでる籠に乗る)がいて、 でも元気いっぱいだし、もちろん利用せず素通り。
黄竜の見所は、鍾乳洞の石灰みたいな黄色や白色のふちの中に 九塞溝で見たような、透き通った水色や緑色の水が入ってるの。 そのふちがぐねぐねしてて、段々畑みたいに段になってて。 何個も何個も連なって見えるのが、すごく綺麗なのだ。 途中、水の中に黄色いふちがずっと続いてるところがあって それがまるで天を泳ぐ竜のように見えるんだよね。 これが恐らく「黄竜」の由来なのかなって思ったりもして。
ここも高山病の危険スポットと言われる地域なので、 途中に酸素バー(笑)が何箇所かあるんだよね。 5000メートル近くあるんだったっけ?よく覚えてないけど。 無料と書いてありながら、ストロー代が一元みたいだった。 どんな感じか気になったけど、健康児なので利用せず。 酸素ボンベや酸素マクラ持ち歩いてる人も結構見かけたけど、 高い!と思って買わなかったし、なんとかなるさと思ってね。 買うくらいなら、気合でなんとかしよう!っていうのがうちなんです。 日本人ツアー客は「食べる酸素」こぞって食べてたらしいんだけど なんなんでしょう?ちょっと気になるーーー。未体験。
山を登るたびに、もっと綺麗な景色が見えてきて。 黄色い鍾乳洞の石灰みたいなの(なんて言ったらいいの?)が ずーっと川みたいに連なってて、水が流れてる所とか。 湖みたいになってて、中に透き通った水が溜まってる所とか。 最後は坂道登るのがキツくて、ちょっと疲れてたけど。 しかも高度高いからかだんだん寒くなってきて、ブルブル震える。 お腹空いたから韓国人の子が食べ物買ってるんだけど 下界の三倍くらいの値段なんだよね。うちは我慢してた(>_<)
チベット式お寺が見えてきたあたりで、そろそろ頂上。 五花池って名前だったかな。一番綺麗だった!!!!うおーー。 なんかね、今までは鍾乳洞系のふちが黄色っぽかったんだけど ここは真っ白くて、それが水の緑水色とすごいマッチしてるの。 上から眺めると、ため息が漏れるくらい綺麗だった。 場所によって水もふちも色が違ってて、すごい自然の神秘。 で、なんか見たことあるチベット帽子被ってる人がいるなーと思ったら。 なんと、成都で別れた西寧くんと再会!!! 確かにお嫁さん&日本の親とでこの辺来るって言ってたけど。 本当に再会するとは思わなかった。うひゃー、びっくり。
さて。見終わって、帰ろうかって事になったんだけど。 バスが一日一本くらいなのかな、昼過ぎにもう終わってるんだよね。 えーーー、バス無かったら、帰れないよ。どうしよう〜。 仕方ない、高いけど三人でタクシーに乗って帰ろうって事になる。 しかし!タクシーもほとんどおらず、たまにいても予約済みとか。 えーーー、バスもタクシーも無いし、本気で帰れないよ! 旅行人に「ここは交通機関が無いので、手段はバスヒッチのみ」 って書いてあったの思い出した。ああ、本当だったのね・・・。 とりあえずツアーの観光バスはたくさんいたので、頼み込む。 「空いてる席が無い」とか「ああ、無理無理」って断られるばかり。 やっとのことで「一人30元で乗せてあげよう」というバス発見!! どっかの番組で間違った知識流れてるけど、基本的にヒッチはお金いるのね。 でもやっぱり足元見られてるから、ちょっと高かった。 でも他に見つからないし、帰らないとココ何も無いから仕方ない。 黄竜は周り何も無くて、売店や料理屋も無いし一般の車さえ通らないし。
バスで山越えする途中、すごいもくもく霧がかかってて。 高度が高いから、霧というよりは雲の中を通った感じだけど。 韓国人の子二人とも疲れ果て、高山病もあったみたいだし辛そうだった。 バスの中で気分悪くなったり、酸素ボンベ吸ったりしてる中国人も多く。 うち一人が元気いっぱい。(病は気からって言うしね!) というわけで、なんとかして川主寺の宿へと戻ってきたのでした。 黄竜も九塞溝に負けず劣らず綺麗だったなぁ。 こちらも世界遺産だけのことはあるね。 次回はほっと一息、川主寺&松藩編。
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