Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記14〜四川省・九塞溝編〜「天国の如き綺麗さに感激と溜息」
2004年09月20日(月)
旅記14〜四川省・九塞溝編〜「天国の如き綺麗さに感激と溜息」

7/30。ツアー好きじゃないし、個人で行くことにした九塞溝。
バスは朝かなり早くに出発。頑張って起きたよ・・・。
るんるん気分でいたら、出発後、かなりたってバス関係の人が
中国語でわーってみんなに向かって話し出す。何だ何だ???
ちょっと訛っててさらに早口だったから、いつもより理解度が低く。
隣の席のおじさんに簡単に説明してもらったところ、
「この先の道で土砂崩れが起こって、道が通れないから
一旦成都まで戻って高速を通って行くしか方法が無いんだ。
だから高速代として20元払わないといけない」だとさ。
なんだとー!バス代だけで100元してるのに、さらに20元だとー。
こんなところがやっぱり中国だよね。到着も遅くなるって言うし。
返金はこの際出来ないって言うから、みんなしぶしぶ払ってた。

途中の食事休憩も、一人だから食べずにバスの中で待ってた。
あーー、なんか一人だとご飯全然食べなくなっちゃうんだよね。
12、13時間でやっと到着。ふう、やっと着いた!!!
早速宿の値段交渉に入るんだけど、どこも高すぎて。
中国一の観光地、さすが。物価も高いし、本当困って困って。
荷物持っていろんな宿うろうろしてたら、同じバスだった
韓国人の女の子2人と再会。せっかくだから一緒に探すことにした。
結局3人部屋で安いところをなんとか見つけた。でもいつもより高め。
ご飯食べるにしても、高すぎ!うちにとってはきつかったー。
天津でこの値段ならもっとおいしいものがいっぱい食べれるのに。

7/31。とうとう来たぞ!九塞溝。
昨日出会った韓国人の女の子二人と一緒に観光することにした。
大学の専門が中国語だったみたいで、会話はスムーズに。
世界遺産だけあって、ものすごい中国人ツアー客なのだ。
料金もありえないありえないってくらい高くて、合計200〜300元する。
こんな高い所どこにもないよー。泣きそう。学割使って少し安くなった。
チケットだけ買って、九塞溝内のバス券(90元)は買わなかったの。
乗るときチェックしなかったって聞いたし、なんとかなると思って。
すると入り口で止められて。買ってない人他に全くいないみたい。
入場料とバス券、両方買わないと入れない的な注意をされたり。
「何十キロもあるから、歩いてなんか登れないし、疲れますよ。
もし途中でバスに乗りたいと思って券買ったら、倍の料金です」
なんて言われたけど、それを振り切って乗り込みました。
入り口は分かれてて、バスに乗れないようになってるし、
見張りの警備員さんが後ろからついてきてるし。

勢いよく歩き出したのはいいんだけど、どんどんバスに抜かされて。
バスの中から観光客が物珍しそうな顔で見てるんだよね、うちら。
他に歩いてる人なんて一人もいなくて、目立ちまくりだし。
いくら歩いても普通の舗装道路のまま、どこにも辿り着かない。
一時間以上歩いても何にも無いの。疲れてきて、もうだめ状態。
「やっぱり入り口に戻ってバス券買いなおそう!」って事に。
下りのバスをヒッチで止めようとしたら、なかなか止まってくれなくて。
やっと乗せてもらって、入り口まで戻ってきたのでした・・・(アホ)
で、どさくさに紛れ上りのバスに乗れそうだったので、挑戦。
(どうしてもそんな高いチケット買えなかったのよ〜)
中国人ツアー客だらけだったので、普通に乗れた!わーい。
何事もやってみるもんだなぁ。うまくいって良かったぁ。
注意※良い子は絶対に真似してはいけません。

最初は映画「HERO」の撮影もされた、長海を見に行く。
バスで30分以上、1時間まではかからなかったと思うけど
ずっと乗ってて、確かにこれ歩いて登るの無理だよなーみたいな。
ついたら、民族衣装着て写真撮影やってる人が多くて。
韓国人の子が着たいみたいだったけど、うちはお金かかるから着ない。
でも今朝お世話してあげて、そのお礼だから一緒に着ようだって。
なんかねー、袖が長くて乙姫様っぽい衣装でした。
長海自体は、広くって、ものすごく澄んでて、綺麗〜〜〜。
後ろに見える山々もスイスみたいな感じで、空は真っ青だし。

次は五彩池。ここに辿り着くまでが中国人の渋滞で大変だった。
やっと見えてきたら、すんごいすんごい綺麗なのーー!!
木の陰から、エメラルド色みたいなのが光ってて、はっきり見える。
近くで見たら、本当にためいきが出た。美しすぎるのね。
水の色がありえなくて、水色とかエメラルドとか緑とか混ぜた感じ。
すごく透き通ってて底まではっきりと見えるし。
しかも場所によって色が全然変わるから、見てて飽きないし、
ずーーーっと見てちゃうんだよね。なんでこんな色になるんだろ。

次は、反対方向の頂上までバスで行って、そこから歩いて降りる。
バスで登ってるとき、綺麗な景色がある度に、「わぁー」って言う中国人。
ほとんどずっと「わぁー」って言ってばっかりで笑っちゃった。
(という自分もいつの間にか、自然に「わぁー」って言っちゃうんだよね)

原生森林、パンダ池、五花海、鏡海、日則溝、なんかも見た。
一つ一つの池が大きすぎて、歩いて回るとかなり時間かかるんだよね。
それでも湖畔を歩いてると気持ちよくて、ずっと歩いてた。
森林地区は本当スイスみたいな山々で、ちょっと山登りした。
リスとか小鳥とか、小さな動物をいっぱい見かけて和んでた。
パンダ池は水がしましまっぽいの。濃い色と薄い色で縞になってる。
五花池は、魚がありえないほど泳いでて、すごいはっきり見えるの。
前に写真館に載せてたけど、本当にそんなのが普通にあるなんて。
「水色」っていう名前がぴったりな色で、小魚がぶわーって泳いでるの。
鏡池は、朝早めに行くと風がなくて本当に鏡みたいなのね。
空と山が二倍に増えたみたいに見える。そこまではっきり映してるの。
他にもすごい滝が激しい場所とか、段々畑みたいな流れの場所とか。
チベット的な小さな村、お店屋さん、寺の集落みたいな場所にも行った。
そう、ここも既に四川省のチベットに入ってたんだよね。

中で食料買うとすごく高いので、我慢して持参のお菓子ちびちび食べてたら
韓国人の女の子が、買ったもの分けてくれたりした。優しい・・・。
彼女達と一緒に行ってすごい良かったと思う。特に写真ね。
中国人観光客だらけだからオート使えないし、中国人に頼むと
アングルとか下手すぎてどうにもならない感じだし、
カメラ構えてるのに平気で人の前通り過ぎていくし、
彼女達のおかげで写りたがりの私は助かった気がする。楽しかったし。
こういう場所は一人で行ってもつまんないかもね、きっと。

九塞溝は広すぎるので、まわる時間が最後足りなくなって残念。
頑張っていっぱいまわった方だと思うんだけど、まだまだ。
草原に小川があって、そこの色が本当に綺麗でもっと見たかったな。
パンフレット買ってないのでなんていう名前か分かんないけど。
お勧め順は、1番が五彩池、2番が五花海、3番がその小川かな。
でも、どこも本当綺麗だったから順番つけがたい。

夜は年に2日しかない(っておじさんが言ってた)祭りがあった。
歌や踊りやってて、人がものすごい集まってた。
ドイツの踊りとか、物珍しいのか大人気。グルグル回り続けてた。
チベット文化地域なんで「あのチベ柄のカラフルな紙」を撒くの。
九塞溝の中にまで風で飛ばされてて、自然に良くない気もするけど(笑)
中国の伝統的な踊りも、チベット的な踊りも、面白かった。
特に最後はチベット音楽にあわせて、みんなで踊りまわる。

という訳で、九塞溝は中国で一番綺麗な場所だと思う!!
本当にすんごい、感動してしまった。良かったーー!o(*≧□≦)o
「童話世界」っていうキャッチフレーズや、世界遺産なのも頷ける。
でもあの中国人観光客の大群がちょっと問題だけど・・・。
人数規制してるくらい観光客が多くて、まわるのも大変だった。
この美しさがいつまでも保たれることを願っています。

次回は黄竜編!こっちもすごい綺麗なのだ〜。



 
 
 
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Photo by sorairo
Arranged by Ami