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■ 人格と環境
ある研究所の実験のため、十数人の男たちが 集められた。彼らは無作為に看守役と囚人役 とに分けらる。そして2週間の間それぞれの役 をルールに従いながらこなしていく。
そんな映画を見ました。「es」。
被験者はどこにでもいる人たちなのに、役割 を与えられると彼らの人格に変化が生じてくる。 本物の看守よりも看守らしく、囚人よりも囚人 らしくなっていく被験者たち。5日目には、虐待 により死亡する囚人役も出てくる。
そして実験はわずか7日で中止に。 理由は、実験がもたらした被験者たちに対する 過剰な影響力。
実際にあった話らしく、この事件について現在 裁判中のアメリカでは、未だ映画を公開できない らしい。
人は毎日、自分という役割を演じて生きている。 そしてその人格は、ちょっとした変化で容易に 変化しうる。
そういう意味で、とても怖い映画だった。
イラクで捕虜が虐待にあっていることが問題に なっています。この映画で示された結果から考え ると、一般人でさえ看守と囚人という役割の中 では人格が変わり、問題を起こしてしまうのです。 本物の看守、囚人は言わずもがな、です。
小泉首相はこうした虐待に対して遺憾の意を示 しました。でも、それは何の問題解決にもなって いません。悲しいかな。
「死ぬまでにしたい10のこと」 「キル・ビル2」 「ゼブラーマン」 「蘇る金狼」 「ラストサムライ」 「パッション」 「ブレアウィッチプロジェクト2」
最近見た映画です
2004年05月07日(金)
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