実家で留守番をしている。 玄関のあたりが急に騒がしくなって、 ガラッ。と戸が開く音がして、 起き上がってみたら次女姉さま夫婦だった。
次女姉さま夫婦とはほんとうに気まずいまま なので、私はどうしていいものか解らず、 私は 本当はスパッと目覚めがイイ人なんだけど 今日は“寝起きはボーッとしてよく解りません”な人を演じてみた。 それしか思いつかなくて。起き上がったまま、ぼんやりしてた。 ぼんやりしている水面下で脳内はいろいろ考えてみたりして。
次女姉さまは私の事をひとめも見なかった。 それについて、くやしいともかなしいとも思わなかったけど。
「ネコはどうしてる。」と次女姉ダンナが言うので 「前とちがって仲良くやってるよ。お陰さまで。」と返事した。 次女姉ダンナは私の解答に満足したようだった。
「また、顔みせに来なよ」と次女姉ダンナが言ったが もう近寄りたくないという気持ちの方が大きくてなんとも解答できなかった。
「おまえたち結婚はどーするんだ。」と、次女姉ダンナの話はつづく。
対応のほとんどを、ダーに任せた。…と言っても、 ダーも私の隣で座ってるだけだったけど。
次女姉さま夫婦はお線香を仏壇にあげに来たのだそうだ。 去年のお正月は、食料品とかだしの素だとか金目のものだとか、 なんか持って帰れるものをゴソゴソ漁ってたけど 今年はささっと帰ってった。
さいご、次女姉さまは「ハイこれ。」と私たちにお茶を煎れて置いてった。 ふたつならんだカップを前に、 次女姉さまにも多少の心境の変化はあったのかなあと思ってみた。
「…にがっ。」
次女姉さまが煎れてくれたお茶はすごくすごく苦かった。 昨日からのお茶葉をそのまま使ったからであって、 意図的なものではないのだけれど。
お茶の苦さは、私たちの距離感を克明にした気がした。
-------------------------- ダーがお雑煮を作ってくれた。 私たちの食卓がお正月になった。
一日中、ふたり寝巻きのまま こたつにいた。 ダーはチャンネルを忙しく変えたり、 ゲームを始めてみたり、 濱マイクのDVDを見たりした。 私はその隣で お茶を煎れたり お腹のすき具合で食べ物をだしてきては片付けたりしながら、 編み物をした。
外は昨日の雪が積もっていて、旧い家は冷える。 私たちの居る部屋以外は歩いただけで足が冷たくなった。
12帖の部屋に住むと、そのスペースだけで生活ができてしまう。 実家みたいに部屋がいっぱいあっても、 私たちが使ったのはひと部屋だけだった。
道路を覆う雪の上を歩く人が滑りながら歩いている。
暗くなってから、雪掻きをした。 もう凍っていたので水をまきながら作業をした。
そのあと、近所の神社へお参りにいった。
-------------------------- 2005年、いちばんさいしょの作品。 変な形のお帽子。 つくってみて気に入ったので 同じ形の帽子を増産中。
夕方、庭先のおいなりさんに煮干しをあげた。 次の日見たら煮干しはなくなっていた。 ダーの家の庭はネコの通り道になっている。 誰かキャッツが食べてくれたんだと思うと、嬉しくなった。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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