2004年07月19日(月) |
★ ピニャコラーダ。 |
ずっと一緒にいても、私と「彼」はあまり会話がある方ではありませんでした。 「彼」と、とてもお話がはずんだ時期もあったのだけど それは ほんとうに一瞬のことだった。
見た目と違って、繊細で聡明な人だった気がします。 普段 親しく言葉をかわさない「彼」ですが、 「彼」にとても信頼を置いてました。 みんなで話し合って 道が沢山できて、別れ道になってしまったときは「彼」の意見に耳を傾けたりしてました。 深く話し合うことがなくなっても「彼」の思考や存在に安心してました。
あんなことがあるまでは。
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今日、私は「彼」に会うのが 怖くて怖くて仕方ない。 ふりほどいてもふりほどいても、まとわりついて追ってくる いやぁな記憶の影たちが 私の脳内をジンジンさせるので、(トラウマ的症状) 「こわいよー、こわいなー」 と、何度もハラムランランに言ってしまった。
だけど この旅の主役と言っていい、 今日は楽しみなライブイベントの日なのだ。 私のスタァたちが集う。
「彼」が出演者だったとわかったのは、あとあとの事なので もう行かない訳にはいかないのです。
だって、キラキラを観たいんだもん。
私はあるとき、ずっと後方のスピーカーに座って傍観してた。 ちょっと高いこの場所はライブの様子よく見えたし、足が疲れてしまったので。
ふと、私より後方のDJブースの方へ振り向くと ほんのりと明るいその場所に「彼」が立っていて、 なんとなく目があってしまった。
「彼」はなんとなく微妙に笑った顔をしてこっちを見た。 考えてみたら、昔は時々、そうやって「合図」をくれた。
でも、私はそんなシグナルもその後の挨拶も欲しくなくて逃げたかったので すちゃっ。 と、スピーカーから飛び降りて暗がりに混じわってしまった。
昔の私は「彼」に信頼を置いていたので「彼」には安心していた。 「彼」もそれは知っていたので、「自分だけは許される」みたいな気持ちが「彼」にはあったかもしれないと思う。 でも、私にとって 優しかったはずの 「彼」の行動も 楽園の滅亡とともに 恐怖に変わるのです。
魔女狩りの追手は、 ふりほどいても ふりほどいても どこまでも ついて来た。 最終的には希望に沿ってこの上なく消えたのに、 「私」をさまざまな角度の視界から殺そうとした。
最終的に、失った。 「彼」も、「みんな」も、
夢も。
私はまだ、そういうこと忘れられないでいるのです。
一方的でもなんでも、逃げたいものは逃げたい。
「彼」は本質的にいじわるな人ではないし気弱なオトナなので 私が避けたいと思っている事を察知して、 それからは 私に関わってこないようにしてくれました。 多分、もう2度と交わる事がないと思う。私たちの人生。
ひとはなんでもどんどん、過去のことにしてしまう。 過去の事にして終(しま)うのね。
簡単に忘れたり、してあげられない。 優しくなくて、ごめん。
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帰途、冷泉通りの橋の上でひどく美しい朝に出会った。 ハラムランランとキラキラした気持ちになった。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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