今日は休日で車を借りたのでダーを会社の前まで迎えに行った。 6時にきて、と5時すぎにメールを貰ったけれど、そんなにスグに着ける訳ない。 15分も遅れちゃった…とか、思ったら私はそこでダーを約2時間待つハメになった。 長引く仕事。‥っていうか、私が迎えに来たのを理由にそそくさと帰るつもりだったのだろうが、作戦失敗だったらしい。だいたい、昨日は夜と夜中のあいだに帰宅だったのだからそれくらいの予想はつく筈であろう。 ダーが思っている程 仕事の中での自分の存在が軽くはないってことだ。 いなくなったからって、関係なく進む仕事って訳じゃないってことなのだ。 暗い車内は寒くて、時々エンジンをかけた。ときどき眠ってしまったりした。 月曜で仕事辞める!とのたうちまわってるバイト仲間にメール送ったりした。 仕事の終ったダーが現れた時はまさにそんな時だった。
私は待つのが嫌いなのに 2時間待たされたけれど、 今日は特に腹も立たなかった。
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けっこん する?
‥と、ダー。
「えっ、ギャグ?」と、私。
そういう具体的な言葉が出て初めて、私の中での準備がない事を知る。‥なんか、そういうのって嬉しかったり泣いちゃったりしながら、「うんっ」とか 頷くものだと思ってた。まるで自分に降りてきた言葉じゃないみたいに聞こえた。
「えっ、ギャグ?えっ、GYG?」と、聞く私に 「式はまだまだ挙げられないけど」と、ダー。
ええええええええっ。ええええええええええええええええっ。(ほんとなんだ。) でも、なんかこの突然の進展にふたり盛り上がってウヒャウヒャ浮かれて訳もなくじゃれたり、した。ダーの名字になるのか、とかちょっと考えて ゴロ合わないなあ、ダーが私の名字になればいい。とか思った。
この瞬間から 何かが永遠に続くとか その実感がまだない、そんな感じ。
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女の子って、普通は何が何でも結婚したいですよね。待ってますよね。眠りヒメのごとく。だから頭の中でもそういう妄想ができちゃってる人もいて、こういう夢のような出来事があると すぐそんな自分の姿が描けたりするのかな なんて思うのだけれど。
私は ぽわぁっ、と頭の中がしろくなった。顔面蒼白、とかじゃなくて ただただ。 あたまのなかにミルクが流れ込んできて、まっしろになった。 そんな感じ。
私たちは、何も変わらないのかな なんて思う。
こっちの人は、すぐ「結婚しろ」とか「結婚しないの?」とか言う。 その度に、いやはぁ‥そいうのは、ちょっと‥ と答えてきた。私はいつか居なくなるかも知れないし、とか思ってきた。漂うままに流れを選び ここに来たので。私の育ってきた環境には「幸せな夫婦生活」がなかった。ママも、おばあちゃんも ひとりだった。それでできるだけ結婚というものに夢を抱かないよう努めてきた。そんな私の結婚説を否定すると、私は内心では、結婚願望がないんじゃなくって 実は結婚に対して慎重なんじゃないか なんて思ったりした。 ほんとうのところはどうなんだろう。
いま、自分がわからない。
既に描いてきた事を実現するのじゃなくて、 これから何かを描いていくのもいいかな とも思う。
ねえ、どう思う。
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ああ、結婚生活 よりも。 シャンとしたスラックスとかわいいセーターなんか着てバスに乗ってくるおじいちゃんとか、晴れた鴨川沿いのカフェ窓際 紅茶の湯気の向うの外を散歩するおじいちゃんが背中いっぱいにあったかい陽を受けてあるいてる姿とか、そんなおじいちゃんとか。おじいちゃんとか。眼に映るおじいちゃんがステキな白髪や深いシワをもっていたら、 私は ダーを描いていたような気がする。
蒸発して天に昇ってゆく生命の水分が 残り少しになっても、好きでいれたらいいな、 こんなおじいちゃんみたいに、相手の事が優しく私の瞳に映ればいいな、 と思っていた。
老後、かあ‥ ん?なんか、ズレてる?
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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