ALC ビル リフォーム -★-

 

 

ねことおやつ
   
 

2004年01月07日(水) ★ あかり

“昨日急遽横浜に呼ばれて行ってきました(-_-;)
 大きな蒸しパンをお土産にいただき、お裾分けにでもと思って”

と、次女姉さまより メール。
中華街・紅綿のマーラカオだ。大好き好きなのだ。うきゃ。

   ------------------------------

今日の仕事はスーツな、ダーを迎えに行った。
松井田からの帰りは 気分で原市を抜ける旧道にした。
すっ とハンドルを左に切り、入った路は街灯が一切なくて暗い。
暗いというか、黒い。
そんな路に月がひときわ美しく映った。

昔の人が観ていた 月 はほんとうはきっとこんなものなんだろうな。
真の闇の中で見る月はどんなだろう なんて想う。


   ------------------------------


家に着き少しすると“自宅に着いた”と外出先から戻った連絡を貰った。
それでダーとふたり、次女姉様のお宅へいそいそと出掛けた。


中華街・紅綿のマーラカオ。
えっ洗面器で作った!?…な、デカさの物体がでーんと登場した。
中華街では、この1/8が「1個幾ら」として売られてる。
なんて贅沢なんだろう!
まんまるでまだ切られていないのだ、初めて見た。
次女姉様はこの半分をくれた。すごすぎ。
そして、甘いものって、どうして幸せにしてくれるんだろう‥





話中、次女姉さまが面白い事を言った。
疑問に思っている事があるという。そう思ったのは、例えば。
以下のような事を目にして。

★★先日、「お月様に唱える夜のお経があるんですってね」と坊さんに尋ねた所
「あー‥ありますね‥」で、話が終ったらしい。
次女姉様としては、そのお経の意味や産まれた発端のことや何かそれにまつわる素敵なエトセトラを雑学ウンチクされたかったようだった。だが、そのお坊さんは様子からしてそのお経のことを知らなかったらしい。
「例えば、『宗派が違うからわかりません』とか
 そういう風に言ってくれた方が納得出来たのにさー」との感想。
どうやらお坊さんは、我が身の勉強不足をごまかすため知らない事も知ってるフリをした様子だった。

★★あるお坊さんは酒癖が悪くお葬式の時に暴れだしてしまった。死体がなげだされてしまい、急遽別のお坊さんが呼ばれた。その後、そのお寺の檀家さんは分担され他のお寺へ移ってしまった。

★★その様子を見た2女娘が、意を決しその道の宗教学校へ。素朴な顔に派手なパーマなどをして住職として生活をしている。女だけど「尼さん」ではなくて、坊さんなんだそうだ。出会って「おっ、お坊さん?」と思った。

★★酒癖なお坊さんは、女を買ったり派手な事をしたりしてるそうだ。


☆☆☆察するに 次女姉さまは、
   体裁を見繕ったり、着飾ったり、見栄張ったり。なげかわしい!
   ‥と思ったのじゃないだろうか。

‥「聖職」って何?お寺って?お坊さんたるもの何ぞや?
家を守るためにやるものなのか?
お葬式の時に決まった事を読み上げればいいってものなの?
名前をつけてお金さえ貰えばいいってものなの?

私の素人的意見だと、やっぱり聖職に就く人には そのゆえんを守って欲しいという気持が強い。人間の欲や汚れた気持を超えた悟りの粋に達して、そして純粋なる聖職者になって欲しいと思ったりした。結局の所人間なんだなあー、と悪い意味で思っちゃうようじゃ 聖職者 じゃないんじゃないかなあ‥。ある意味ヒトを超え卓越してこそソレになれるんじゃないかなあ、なんて思った。

「いま、本当の聖職者なお坊さんってなかなかいないんじゃない?」と私。
次女姉さまは言った。
「お葬式もお経なんか有り難がってお願いするより、旅立つ人を 心から
 弔おうという気持の人々だけで集まってお祈りを捧げた方がいいんだなって思う。」

「お前、坊さんになれるよ、なれ。 って言われたよ。」と次女姉ダンナ(気孔師)。
最近は通信教育という名の通信販売でその資格が取れちゃうらしい。

んーんんん。私は、難しい事を求めてる訳じゃないけれど
心意気っていうか 心粋 を持ってやって欲しいなあ なんて思った。



しかしそう思うと聖職者も安くなったものだ。











京都のコピー屋でバイトしてた時、よく来るお坊さんがいた。
どこか違う国から来てるひとのようだったけれど、いつも綺麗に頭を剃り、使い古した清潔な袈裟を着ていた。とても高級なお坊さんという感じの人で、難しい注文をしてきては その注文の内容を何度も確認&復習をしてくれる人だった。その人の仕事はめんどくさくて嫌だったけど その人は嫌じゃないなあと思ってた。
ある時 頼まれたものが仕上がったので電話をしたら弟子が出た。すごく敬われているお坊さんのようだった。後からバイト先の先輩に聞いたけど「ああやって話してるけどすっごく偉い人なんだって」‥そういえば日本に居ない時があるとかって言ってたな、と思った。きっと おそれおおくも、という感じなんだろうか。
‥なんて思った。

この人の事を思いだしたのは、どうしてだろう。

同じ高さの床に立って普通に話していても彼には光が差していて柔らかだった。
寺院で会った訳でもなくて ありがたーい施しを受けた訳でもないけれど、
あの人は まぎれもなく聖職者だった。
あの人が居るから、お坊さんも、なげかわしいばかりじゃないんです。たぶん。






深く深く何かを共有した訳でもなく ただ少しのやりとりをしただけ。
でも なにか、感謝できるような日常だったな と思った。

かみさま ありがとうございます。



   ------------------------------


帰る時、明かりのない駐車場で 私の影を見た。
見上げると 晴れた夜空。


今日の月は しろくあかるい。



父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥

レイ 

My追加
↑My追加大歓迎です ・あなたの日々を熱烈熟読してますです。サンキウです。



【ご協力できませんか】千明美咲さんの命をすくう