旧い世代、旧家というのは いつの日も 男児を待ち望む訳で それがとっても喜ばれる訳で、
1人目が女児だと 次は!となるらしい。 いざ賜らん、男児よ。ってな感じ。
あるとき2人目の子供を授かりました。 赤子の声に、嫁の傍らへ立つ両親は 総ての期待をこめて近寄ります。 10ヵ月も待たされたんだから。大体、最初っから男児が欲しかったんだから。
抱き上げた赤子は 女児でした。
「なんだ、おんなか。」
両親は失望のうちに赤子を手放し 嫁のそばを立ち去りました。
男児を産めなかったプレッシャーに嫁は苛まれるし 望まれなかった女児は「あんたが男だったら‥(こうなるかもね)」という例え話のなかで育ち 女である事を軽く否定され続けて旧家をすごし、、、
「このコ(うちのダー)が産まれた時なんて そりゃー大騒ぎだったんだから!」 と、旧家の七転八倒ぶりの「喜劇」を語る次女姉様は、
いつも優しくて ちょっと悲しい。
私はいつもそれを聞いて 思う。
一緒に過ごす人らが、オノレの100%を認めてくれないってどんなだろう。 「私なんていっそ男だったらよかったのに」と思わなかっただろうか。 ぺたぺたと塗りつけられる裏切者の札はさぞ居心地が悪かっただろう。
だけど「喜劇」を語る目の前のひとは ひっそりと明るくて、すこしつよい。 いつもひとと面と向かっていてとってもいいおんなのひとだと 私は思う。
だけどあなたが「姉(女)」でよかったわよ、とか誰も言わない。 男(兄)だったなら‥。となら言うけど。
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そんなこともあって、まあ関係ないんだけど
次女姉様は18才年上の彼氏も反対されてて、 黙って籍を入れて一緒に住んでる。 (夫婦なんだから当たり前なんだけど。)
お義父さまとお義母さま、長女姉様でさえつゆ知らず。
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昨日 夕方、次女姉様が旧家へやってきた。 いつも来て、30分くらいで帰っちゃうんだけど その日は、ご飯を食べてテレビなんて観てる。 お茶の間にお義父さまと次女姉様とダーと私と、なんか団欒な感じ。
そこへお義母さまが帰ってきた。
家族水入らず とはこの事なので 私は2階へ退散。
数時間して 階下へ降りると、 なんだか深刻な話をしたあとの気配と とてもまるい感じの空気に包まれていた。
それで、何かがうまくいったんだと思った。
「めずらしく今日は長くいましたね。」 と、次女姉様に言った。 お義母さまはちょっと笑った。
あとで聞いたら 色々他の話はしたんだろうけど 「結婚するかも」 と、(ソフトに)結婚話をしてみたそうだ。 昔 相当否定されたので(大ケンカするくらい)覚悟をしてたみたい。
だけど 「あんたも大人なんだから好きにしたら」 と、あっさり 認めてくれたらしい。
次女姉様はとっても嬉しそうだった。
私は、結婚が認められたことじゃなくて、 次女姉様の存在や意志やこころが認められたような気がして よかったな と思った。
次女姉様はずっと、こんな風に 自分の決めた事やオノレを認めて欲しかったんじゃないだろうかと思った。
それで、 やっと 家族がひとつ灯された と思った。
あじさいのいろはひとつになるよ
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誰かを好きになって、愛して、互いのミナモトとなる両親に面会し、認められ、歓迎されて 籍を入れ、結婚 という段取りが普通?なんだけど、籍を入れてから両親に認められたって、いいじゃん。と、思った。
それでそれで、 とってもとっても、
おめでとう なんです。
---------------------------------------------------------- 数日前の「くだらないこと」更新しました。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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