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2002年10月26日(土) ソウルって狭いんです

だから、その気になれば1日で回れちゃうんですよ。
でも、韓国の大概のお店って、開店が11時頃なんですね。
朝から気合入れて回ろうとしても、開いているお店といったら、スタバとかマックとか、そういったファストフード系。
なので、朝はゆっくりめで、10時に出発とあいなりました。

W君の部屋にお泊りしたU君と、4人で地下鉄の駅へ。
その間、韓国の裏原宿と言われている通りを歩いていったんですが、なんせ10時。
なんせ開店前。
閑散としすぎです。
W「朝遅くて、夜が長いの。もっと時間が経てば人でいっぱいになるよ」
そっかー。
でも、服とかをここで買ってもね(苦笑)

地下鉄の駅に着いたところで、U君が一人違う方向へ。
バイトがあるんだそうです。
(韓国のバイト、時給は平均2,000ウォンくらいだとW君は言っていた…マジ?)
夜、また合流するというのでしばしのお別れです。

地下鉄は、基本的に1区間500ウォン(2区間は600ウォン)ですが、市内の主な駅へは1区間なので、シングル切符でOK。
自販機で買う場合は、先にボタンを押すんですよ。
日本の自販機は、先に押しても、後から押しても大丈夫じゃないですか。
でも、韓国のはボタンが先と決まっているんですよね。
アキラ、何回やってもコインが戻ってくるから、壊れてるのかと思ったよー(苦笑)
W「アキラちゃん、ボタンが先(苦笑)」
しばらく横で笑っていやがった!もっと早く教えてよ!!(泣笑)
前回父と行った時は全部有人窓口で買ったからさー。ちぇっちぇっ。

改札をぬけて、ホームへ。
さて、ここで問題が。
W「どこ行きたい?」

アキラは、1回韓国に来てますからね。
どのガイドブックにも載っているような観光スポットは一応行ってるんですよ。
(ゆっくりできたかどうかは別として、という意味で『一応』)
だから、今回韓国デビューのMN君が行きたいと思う場所が有るなら、それを優先しようと思っていたわけです。
アキラは、基本的に、海外旅行は「観光」というよりは「現地の生活に馴染みたい」って感じなんですよね。
だから、観光名所を巡るばっかりじゃなくて、庶民が行くスーパーに行ったり、市場を巡ったりしたいんですよ。

そんな、自分の意向を伝えて、MN君に振ってみると…。
ア「MN君はどこ行きたい?」
N「どこでもいい」
W&ア「………(-.-;)」
一番嫌なタイプの解答だよな。
しかも即答だったしな。
ちゅーかさぁ、ちょびーっとも下調べしてなかったんか?
仮にも言い出しっぺなのにー。

まぁ、そんなこんなでW君を軽く困らせた後(ゴメンネ)、とりあえずは民芸品街へ。
(正式な名称は違うんだろうけど)
1本の通りが、民芸品屋で連なっているんですよ。
石焼ビビンバの石鍋だとか、茶器だとか、お香だとか。
もちろん、民族衣装を売っているお店もありました。

うちのおかんが、異国の民芸品を部屋に飾るので、こういったお土産を買っていこうと思っていたんですね。
W「きっともっと安く売っているお店もあるからさ、ここで大体の目星をつけておく程度でいいんじゃない?」
それもそうっすね。

3人ともまだ何も食べていないので、とりあえあず食事にしようということになりました。
この通りの中に、日本人もよく行く、おいしいお店があるそうなんですが、この時点でまだ11時前。
韓国の大概のお店は(以下略)

えぇ、えぇ、まだ開いていませんとも!(苦笑)
しかも、ここの人達ったら、11時きっかりに開けるとは限りません。
割と気分次第なところがあります。
まぁ、「らしい」って言えば「らしい」ですけどね(-.-;)

目指した店は、お店の前にメニュー表が出ていたんですね。
でも石焼ビビンバがなかったんです。
W「どうせビビンバ食べるなら石焼の方がいいよね?」
ア「そうだねぇ…」
N「違う店にしよ」
会話が淡々としているのは、皆、腹ペコ臨界点だからです(苦笑)

通りを歩いていると、スタバがあったんです。
スタバは、韓国でもたくさん出店していて、昨日来てから、すでにもう何店も見ている店の1つです。
ただ、ここにあるスタバ、店名が世界で唯一、ハングル文字で『スターバックス』と書いてあるお店なんだそうです。
確かに、どのスタバも日本にあるもの同様、英語表記なんですが、ここだけはハングル文字でしたね。
「へぇ〜」と感嘆の声をあげたところで、ハングルはさっぱり読めないですけどね(^.^ゞ)

通りの端まで歩いてきたところで、あまりの空腹に耐えきれなくなった3人、コンビニへ。
ともすればパンとか買ってしまいそうなMN君。
W「もう少しでちゃんと食べられるんだから、ここでしっかり食べちゃダメだよ(笑)」
そんなわけで、空腹感を紛らわすために飲み物をば。
アキラは、コーヒー牛乳を。
男性2人は、ヨーグルト飲料を購入。
そのヨーグルト飲料がまた怪しくてねぇ(苦笑)
W君が買ったのは、「腸がなんたらかんたらって書いてある」だそうで。
MN君が買ったのは、商品名からして『胃力』。
怪しいですねぇ…実に怪しい。
ずらーっと並んでいたヨーグルト飲料のうち、半分くらいが医薬品っぽい感じでした。

店先で早速頂きました。
アキラのコーヒー牛乳は、プラスチック容器に入っていたんですが、その蓋がものすっっっっごく固かったです。
まぁ、コーヒー牛乳の味は普通に美味かったからいいんですけどね。
問題の『胃力』。
外見はね、バリウムを彷彿させるドロドロ具合と色(苦笑)。
味は、やはり、なんとなーーーく薬っぽかったですね。
後のMN君の話では、「飲んだ直後、胃が苦しかった」だそうです。
即効性か…。

W君が飲んだ、腸云々の方はというと。
しばらくたってから、「朝のやつが効いてんのかなー…」とぽつぽつ呟きが出始めました。
「小腸と大腸ってどっちがどうなんだっけ?」とか、「あーなんだか腸が痛ぇ」とか、いろいろ言ってました。
なかなか辛かったみたいですよ。
やめとけばいいのに、そういう得体の知れないものを飲むからだよー(苦笑)

話を戻して。
今度は来た時と反対側の歩道を歩いて、来た道を戻ります。
スタバのところまで戻って来て、スタバの隣のお店でようやく食事を取ることにしました。
1人1品ではなく、3人で2品だけ、ということにして、冷麺とビビンバを注文。
今日は、韓国のいろんな味をちょっとずつ、いっぱい食べようということになりました。
考えてみれば、今になってようやく落ち着いて話せる状況になったかも。
なにかと慌しかったからねぇ(苦笑)
話に花を咲かせているうちに、冷麺とビビンバが運ばれてきました。
さすがにおいしかったです。
W「今日はこのあと14時と17時と20時に食べる予定だから」
そんなにっすか?(苦笑)

お店を出て、次に向かうは南大門。
まぁ、ここは有名ですよね、どのガイドブックにも載ってますもの。
南大門へはバスで行くことになりました。

バスですよ…バス…バスに乗ること自体がサバイバルです。
基本的に、ソウルは車社会です。
そして、皆が皆、運転荒いです。
しかも、『超』がたくさん付くほどに。
W「運転免許は一週間で取れるらしいよ。それなりの運転ってことでしょ」
ぎょっ★
そーんな車社会に根付くバスですよ。
他のバスがいたりして、本来止まるべきバス停の前に止まれなくてもお構いなしです。(ぅわ)
バスは止まれるところに止まって、客がそこまでダッシュです。
W「来た!あれだー!早く早く!!」
また走るんですかーっ!(爆)
しかも、バス3台分くらい向こうなんですけどー!
そして、またもや押し込まれました(^.^;)

バスは先払いで、500ウォン均一です。
ですが、慣れない方にはお勧めしません(苦笑)
運転はマジ荒いですょ。
ちょっとつっかえようものならすぐクラクション鳴らすし、車間距離詰めすぎだし、威勢は日本のトラック野郎なんてメじゃないです。
落ち着いて乗っていられません。
すごい揺れるしね。
W「座れないと辛いよ」
その通りでございました。

密かにMN君が酔わないか心配しつつ、無事、南大門に到着。
市場の反対側に降りたので渡ろうと思うのですが、この辺には横断歩道がありません。
この辺は地下街も発展しているので、通りの反対側に行くときは、一度地下へ潜る必要があります。
まぁ、こんな車社会で、あえて地上を渡ろうとは思いませんけどね。
そうそう、こうやって地下を歩くからなのか、車の事故で、人が轢かれる事故っていうのは少ないんですって。
車同士の事故がほとんどなんですって。
…解る気がするよ。

南大門市場で、ものすごい人出を想像していたんですが、時間帯がまだ早いので、思ったより空いていました。
とりあえず、一周。
食べ物屋からは、い〜ぃ匂いが漂って来ます。
あとは、革製品屋が多いですね。
前回来た時は、ここで革ジャケットを買ったっけ。

そうそう、南大門も東大門も、市場はめっきり観光名所となっているので、日本人が買うと、韓国人が買うより高値だそうです。
日本人はお金を持っている、と思われてるからねぇ…。
南大門は、いくつかのブロックに分かれているんですが、そのうちの『C棟』の上にある店で民芸品のお土産を購入。
後に、他店で価格調査をしたところ、ここが一番安かったです(苦笑)

で、気になったのが、看板。
主に、革製品屋さんの店先にある看板ね。

『工場度価格』
『おろレ売ります』

…ん?
工場度価格ってなんですか?(苦笑)
でも、微妙にツボなのが「おろレ売り」ね。
平仮名の『し』と、片仮名の『レ』は、確かに似てるさ。
認めよう。
でも、日本人から見れば明らかにおかしい!(苦笑)
聞いた話では、五木ひろしを『五木ひろレ』と書いてあったりするらしいよ(^.^;)
他にもね、いろいろと微妙に間違ってたりするんだよね。
これってさ、きっと、誰かが間違って言い(書き)始めたのを、皆がそのまま真似して広がっていったんだろうねぇ(苦笑)
街一体がそうなんだもん。
おろレ売り…。

そこから徒歩で、『韓国の渋谷』と言われているところへ。
いやー…本場の渋谷に比べたら(以下略)
W「まぁ、空気だけってことで」
やっぱりW君もムリがあると思っているのか(苦笑)
まぁ、確かに、人出も多いし、お店も充実してました。
ここでCD屋に立ち寄って、MN君が大好きなBOAのCDを見ることに。
韓国では、日本語の歌は正式に販売・放送することはできませんから、当然、BOAの歌は韓国詞(英語詞もあるかもしれないけど)。
日本でも発売されている曲も入ってましたから、韓国語が解らなくても、聞き比べをする楽しみはありますよね。
CDって、お店によって価格が若干違うんだそうです。
大体、1,100ウォン前後。

この後、MN君念願のサムゲタンを食べに行きました。
でも、あまりお腹は空いてなかったし、この後もガンガン食べる予定だったので、3人で1品。
おいおい、『1杯のかけそば』ならぬ、『1杯のサムゲタン』ですか…。

鶏肉の中に、もち米と栗とにんにくと高麗人参が入っていて(これはシンプルな方ですな。一般的にはもっと他にも具が入っている)、W君とアキラで、高麗人参をMN君に食べさせてました。
その甲斐あってか、MN君、この後、ものすごい元気になりました(笑)
恐るべし、高麗人参。

この後、タクシーで光化門へ移動。
タクシーを捕まえるのも一苦労だったよなぁ…(昨夜を回想中)
まぁ、今回は昼間だったし、大通りから外れたところまで歩いてからタクシーを捕まえたんで、割とスムーズでしたけどね。

光化門は、本来、景福宮の正門で、ここをくぐると中にはいくつかの寺院(?)があります。
その建物の造形美は実に優雅です。

ここは早々に脱出、地下鉄で隣の駅へ移動。
西大門独立公園の中に、日本が韓国を侵略していた時代、韓国人が多数投獄された刑務所(獄舎)が、今も残されているという、とてもヘビーな場所です。
韓国人には、この時代のことを今も根強く恨んでいる人がたくさんいて、そうじゃなくても一般常識として、こういう事実があったことをみんなが知っていて。
でも日本人は無関心・無知な人が多いですよね。
アキラもそのうちの1人です。
だから、1回は見ておいた方がいいかな、と思って見て来ました。
W「勉強熱心な観光客だな」
まぁ、そう言われてみればそうかもしれませんな(^.^ゞ)

N「日本人てバレたら襲われるかな…」
ア「いや…それはないんじゃない?」
W「みんな、黙って入ってみよう!」

ゲートをくぐって、黙って建物の中へ。
係員「日本語のパンフレットです」
一発でバレてるやん!

外見で結構わかるみたいですね。
W君いわく、韓国人に二重の人は滅多にいないそうです。
「くっきり二重は整形」とも言ってたっけ(苦笑)
まずそこで違和感があるみたいです。
アキラはくっきり二重<聞いてない。

あとは着ているものとかから、雰囲気が違うみたい。
そんなこんなで、襲われないか心配しつつ展示室へ。
(ここでの感想を書くのは控えますね)


ここを出て、再びバスで東大門へ。
バス混んでるなぁ…そして豪快に揺れてるなぁ(苦笑)
W「東大門には地下鉄でも行けるんだけど、乗換しなきゃいけないからさ。バスだったら直だから、ちょっと我慢してね」
慣れない方にはやはりお勧(以下略)


***

字数オーバーのため、この続きは29日分に。
後日どうにかします。



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